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2005/01/19

3つのふりかけ

「3つのふりかけ」という言葉を初めて聞いたのは、
ラジオだったろうか。私はラジオマニアで、朝起きて
から仕事に行くまで、夜寝る前、休日に家でのんびり
過ごす時など、すべての場面でラジオを頼りにしている。


ラジオは仕事の邪魔にならないし、家事もできるし、
30分ごとにニュースや交通情報も聞けるのでとても
助かる。さしずめ私にとっては「お助けくん」。

そして結構嬉しいのが、クイズやメールなどで賞金・
商品がもらえること。聞いている人がTVの視聴者の
場合よりずっと少ないので、確率がとても高くなる。
本名でなく、ラジオネームで投稿もできるのも嬉しい。

さて、「3つのふりかけ」は、その私の「お助けくん」、
ラジオで耳にしたのだが、それは寝る前のほんの
一瞬のことだったのか、目覚まし代わりで枕元に
置くケイタイに、ずっとメモしてあった。

これは、無論ご飯にかけるものではない。「目をかけ、
気をかけ、声をかけ」という意味の「ふりかけ」で、
教員などの職業の者は、これを忘れずに仕事を
しなければならない、という教えだったように思う。

日ごろ自分が心がけていることであり、教員と
してはごく当然のことなのだが、非常にわかり
やすく、また、ストン、と胸に落ちたので、それ
以来「3つのふりかけ、しっかりやろう」などと
つぶやいて仕事に取り組むようにしている。

今の日本の大部分の学校のように、40人
程度もいるクラスでは、おとなしい子や
居場所を見出せない子にとっては、本当に
つらいだろうな、と感じることが多い。

たとえば、成績優秀なクラスでは、他の
クラスなら平均より上のレベルにいる子でも、
母集団のレベルが高いため、目立たなくなって
しまう。そして、成績の悪い子にとっては、
とんでもなく居心地が悪いだろう。こちらと
しては、授業中にきちんと聞いているか
「目をかけ」たり、休み時間に廊下ですれ違った
時などに「声をかけ」たり、テストの採点時などは
「気をかけ」ているつもりである。

声のかけ方ひとつで、その子の気分を害する
こともあるだろうし、逆に、喜んでくれることも
あるだろう。教員は決して全能の存在ではない
ので、中には声のかけ方を間違える時もあるかも
しれない。そういった点には細心の注意を払って
いるつもりでもある。

今は保護者も共働きで忙しい家庭が多い。
子どもが高校生くらいになると、「今日は好きな
ものでも買いなさい」と言って、週に何日かは
お金を渡される子どもも決して珍しくない。

しかし、体は大きくても、心が子どもの彼らは、
家庭で甘えられない分、教員に甘えてくることも
増えているように感じる。授業中に「おなか
すいたよ」と言ったり、授業後にいつまでも話を
したがる子がいたり、と、自分の同年代だった頃を
振り返っても、今の子は総じて甘えんぼでは
ないかと受け止めることが多い。

保護者が仕事で忙しいのは時代の流れだろう。
それを否定する気持ちなど全くないし、むしろ
大いに応援したい。

ただ、こういう時代だからこそ、大事なのは、
子どもに関わるすべての大人が、常に「3つの
ふりかけ」の気持ちを持って接することでは
ないかと思う。みんなの「ふりかけ」の気持ちが
伝われば、それぞれが足りない部分を補えるし、
何より子どもにとっては何人分もの「ふりかけ」の
気持ちを受け取ることができる。子どもにとっても、
これほど嬉しいことは他にないだろう。

まだ未熟者の私ではあるが、生徒と接する
時にはいつも「3つのふりかけ」をしっかりと
かけてやりたい。

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