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2005/02/11

学校での省エネ

今の日本の私立校では、おそらく大半の学校で、冷暖房を
完備しているだろう。東京の学校なら、エアコンがあれば、
夏も冬も快適に過ごせる。つまり、大人の勤める会社と
同じ、ということ。

ただ、そのためには莫大な光熱費が必要となる。当然、
授業料以外に生徒の保護者から「施設費」「光熱費」
などの名目で、毎月お金をいただいている。

私は、身の回り全てのものを生きた教材にし、実践的な
教育をしたいと常に思っている。だから、生徒がエアコンを
「暖房28℃、冷房19℃」などという異常な温度にした時
など、「こんな温度にして、地球温暖化が進んだら、
君たちが年をとった時、日本は暑すぎて住めなくなったり、
ばたばた死んじゃうんだから!!こんな温度はダメ!!」と、注意
する。

こう言うと、「じゃあいいもん、年取ったら死んでやる」なんて
いうとんでもない答えが返ってくる時もある。これはこれで、
もちろんまた注意する。

しかし、ある日こんな答えが返って来た時、私は答えに
窮してしまった。「でも、先生、暖房を節約しても、学校に
払ったお金が僕たちに戻ってくることはないんだよ。
だから、好きなだけ使わせてよ」

家庭なら、光熱費を節約すれば、地球環境に貢献する
だけでなく、必ず「電気代が先月よりも減った」、「水道
代が去年よりも少ない」など、金銭的面でも効果がある。

でも、学校に払ったお金が、「今年度は光熱費が余り
ましたので」と言って、還付された話など聞いたことが
ない。子どもたちの言うことも、無理もない、と感じた
のである。

だからと言って、企業での環境問題の取り組みが進んで
いる中、学校が何もしなくてもいい、ということは決して
許されない。

例えば、こういう形で光熱費を生徒と保護者に還付
できないだろうか。年度末までの資金で、余剰金が
出た場合、翌年の在校生には、余剰金の総額を人数で
割り、「学食割引券」や「ノート○冊」などの形で還付する。
卒業生には、同窓会の初年度会費を割り引く、など。

自分たちの努力でお金が返ってくるのなら、生徒たちも
協力する気になり、地球環境問題への意識や取り組みが
出てくるかもしれない。また、「在校生に光熱費を還付
しなければならない」となると、経理担当者も一層
真剣に経理に取り組むのではないだろうか。

少子化の進む現在、大幅な収入改善が見込めないので、
各私立校では恐らく経費節減や省エネに努めていること
だろう。私も、「メモなどは、印刷などで余った用紙の裏に
書く」のが当たり前になっていて、学校以外で、裏が白い
メモ用紙が出てくると、「もったいない」と、ドキッとして
しまう。

でも、教職員だけでなく、生徒たちにも省エネの考えが
伝わらなければ、真の経費節減や省エネにはならないし、
何より、明日の日本を担っていく「未来の大人」に対し、
正しい教育ができないことになる。

また、地球環境問題に関しては、この数年提唱されている
概念であり、今の大人は子どもの頃にこのようなことを習って
いない。だから、家庭で意識の差が激しく、「冷蔵庫の中で、
賞味期限切れなどで食べない物をどんどん捨てて、冷蔵庫の
風通しを良くすることが省エネになる」(!!)と思っている生徒も
見たことがある。こんな行動は単にごみを増やしているだけで、
省エネでもなんでもない。

こういう家庭で育った子どもは、適切な「環境問題への意識」
など身につくはずもないだろう。でも、学校でしっかり指導を
すれば、もしかしたら改善できるかもしれない。

「三人寄れば文殊の知恵」ではないが、学校での省エネとは
どうしたら良いのか、多くの人の考えを持ち寄ったら、ベストな
アイデアが浮かばないものだろうか。それこそ、こういうことは
「総合」の授業などで、各教科の教員の知恵を持ち寄ったら、
素晴らしい考えが生まれるのではないだろうか、と考えている。

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February 11, 2005 学校での省エネ http://tsukinomidori.cocolog-nifty.com/happy/2005/02/post_1.html [続きを読む]

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