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2005/02/15

学校の危機管理

また大阪で痛ましい事件が起きてしまった。今度は子ども
ではなく、教員が狙われた。亡くなられた方に、心より
お悔やみ申し上げると同時に、ケガをされた方の一日も
早いご快復をお祈り申し上げる。


学校を舞台にした事件が起きるたびに、私が強く思うのは、
「大阪教育大学付属池田小学校の事件は、生かされて
いない」ということだ。公立校と私立校とでは、事情が
異なるのだろうが、資金的に余裕のある私立校なら、
警備員などを増やして、「安全対策をしています」と言って、
はい、おしまい。教員に対するフォローや指導は何にもない。

基本的に学校とは、外部と遮断された機関なので、
「外部の目を生かす」とか、「外部の動きを取り入れる」と
いうことがない。教育委員会から通達のある公立校なら
まだしも、私立校にはそのような機関もないから、学校が
自分たちで、あるいは誰かに指摘されて気づかない限り、
決して変革など起こらない。

学校の警備員は、基本的に、接しやすい方が多い気が
する。あまりコワモテな人を配置して、小学生や女子
生徒に怖がられても意味がないからだろう。もちろん
仕事は信頼しているが、そんな親しみやすい方に、
「○○先生に面会に来ました」と来訪者が愛想良く
言えば、嘘でもやすやすと門を開けてくれるのでは
ないだろうか、と私は感じてしまう。

こうして、「学校公認」のもと、犯罪者が堂々と学校に
入れる下地はあっという間に完成。後は犯人の思う
ツボ。

かと言って、学校の警備員を叶姉妹の脇を固める
「メンズ」よろしく、黒いサングラスでコワモテの
外国人にするわけにもいかない。そもそも、警備を
いくら増やしても、教員個人の意識が変わらない
限り、学校をねらう不審者を撃退することはできない
だろう。

今は、昔と違い、学校をねらう者が後を絶たない。
体育祭・文化祭での女子の体操着姿の盗撮を防ぐ
ため、特に女子校では、カメラを持つ保護者には
「撮影許可証」を出しているというのは序の口。
体育祭は非公開にし、部外者一切締め出し、という
のも珍しくない。

また、女子の制服や下着をねらう者だっている。
自分で着る変態か、誰かに売り飛ばしたい変態か、
と言ったところだろうか。

大阪教育大学付属池田小学校の事件後、助かった
教員のお一人が、「まさか犯人だとは思わず、
廊下ですれ違った時に会釈してしまった」と自責の
念にかられているVTRを見たことがある。でも、
「学校とは、数多くの部外者が狙っているところで
ある」という意識を全国の教員ひとりひとりが持って
いない限り、このような人はいつまでも出続けること
だろう。

学校を守るために、子どもたち、そして自分たちを
守るために、まずは教員ひとりひとりの意識改革が
欠かせない。「学校は狙われている、それを忘れずに
仕事をして!!」と言いたい。

そして、警備員を増やすだけではなくて、「教員の
護身術訓練を!!」とも、声を大にして叫びたい。

特に私立校に子どもを通わせている方。先日の入試で、
私立校に入学が決まっている子どもを持つ方。「教員の
護身術訓練はどうなっていますか」と問い合わせて
欲しい。そして、もし訓練をしていなかったら、そのような
危機管理意識の欠落した学校に子どもを通わせたい
のか、よく考え、学校に要望などをどんどん出して欲しい。
そういう声がないと、学校は変わらないのだから。

【補記】このことは、以前配信したメルマガVol.013とも
一部重なる。興味のある方は、ご覧いただけたら幸いである。

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コメント

学校における安全対策って一体どの程度までやればよいのでしょう?
今回は卒業生が元担任を訪問して来たということで対応としては悪くはなかったと思いますが不幸な結果になってしまいました。
でも所持品検査なんて一々出来ないですよね。
失礼だと怒り出す人だって当然いるでしょうし。
気軽に母校を訪ねることもままならなくなりそう。<小中高
月に1,2回、図書ボランティアで小学校に行っているのですが職員玄関でカメラ付きインターフォンの応対がある程度なので
本を借りに来たと偽って入り込む人も入るんじゃないかと疑問を感じてしまいます。
でも地域開放も推奨されているし、一般的な学校で今後どういう取り組みがされるのか興味深いです。

投稿: SHIMA | 2005/02/15 10:42

コメントありがとうございます。
今回は卒業生ということで、
新たな衝撃を生んでいますよね。
(ただ、最初にロビーなり
応接室などで待たせておいて、
予約のあるアポなのか確認しても
良かったとは思いますが)

基本的には「予約のあるアポか、
そうでないのか」という点で
応対し、予約のない人物を
いきなりどこかに案内する、と
いうのは避けるべきではない
でしょうか。ただ、「本を借りに
来る」となると、難しいですよね…。

どうしたら良いのか、やはり
地域にあわせた形で考えて
いくべきではないのでしょうか。

そういう時に、意見なり質問なり、
保護者の方々が声をあげられることは
大変重要ですよね。

投稿: つきのみどり | 2005/02/15 23:05

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