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2005/03/28

現代女性の自衛策

昨年から今年初めにかけ、九州で女性が深夜や早朝に
襲われ、変わり果てた姿で発見されるという、痛ましい
事件が3件続いた。

犯人が今月に入って逮捕されたが、その自宅から、
他の被害者の所持品も発見され、それぞれの「点」
だった事件が、一本の「線」でつながっているように
浮かび上がって見えてきた。

特に東京で大きく報道されたのは、3人目の被害者の
方。福岡空港に勤務する方で、夜もまだ明けぬうち、
空港への近道を歩いていて、暗がりで襲われたと
いう。いつもは自転車で行くのに、その日に限って、
前日職場に自転車を置いてきたので、徒歩で向かって
いたという話も報道されていた。

TVのニュースで、数日後、ほぼ同時刻に現場を映して
いたのを見たが、街灯もほとんどなく、私の想像以上に
暗くて驚いた。と同時に、この映像を見ていて、昔、
母が話していたことがまざまざと思い出された。

私の進路を選ぶ時、また、何かの理由で朝早く家から
出かけねばならない時など、何かにつけて、「女の子に、
朝暗いうちに家を出るようなことは、危険なのでさせられ
ない」ということをよく口にしていた。家から最寄り駅
までは徒歩数分、道のりに暗いところもほとんどなく、
電車の本数も多かったが、それでも母はこう主張して、
頑として譲らなかった。

私の成人式の時のこと。自治体主催の式典が午前
10:00頃からあるので、それに合わせて着付けや写真
撮影をしなければならない。行きつけの美容師さんに
予約をお願いすると、「朝4:30からしか、もう空きが
ない」と言うではないか!!仕方ないのでそれでお願い
して、帰宅。

このことを母に話すと、「まだ真っ暗なので、自分も
一緒に行く」と言い出した。成人式当日は、私が3:30に
(当然まだ真っ暗闇の中)起き、寝ぼけたまんまで
ミルクとトーストを口にしているところに、母が起きて
きた。そして、始発電車に乗り、隣駅の美容室へ
揃って出かけた。

着いてみると、付き添いのいる人は私だけだった
ので、母が逆に「こんな暗いうちに、よその親は
どうしてひとりで若い娘を出かけさせるのか」と、
目を白黒させていた。母はかなり心配性なので、
他の方より驚きが激しかったのかもしれない(よく
考えれば、成人式の支度に付き添い、というのも
ヘンな話ではあるのだが)。

東京だと、元日の初日の出は6:50頃。成人式の
頃も大きくは違わない。私が着付けを終わり、その
足で写真館に向かった時はまだ闇に包まれていて、
写真を撮り終えて出てきたら、ようやく夜が明けた
ところだった。ここまで母はずっと一緒だった。

たまに出かける用事がある、というならまだしも、
毎朝恒常的、となると、変質者につけ狙われる
ことも出てくるかもしれない。

もちろん、はっきり書いておくが、女性本人にこれっ
ぽっちも罪はない。変質者が悪いに決まっている。
しかし、こう世間が物騒になっていて、しかも、今は
webなどで良くも悪くもさまざまな情報が手に入るの
だから、自衛の策を取らねばならないだろう。私も、
今でこそ母の付き添いはないが、用事で遅くなった
時は、携帯電話のストラップを手首に通し、すぐ
話せる状態にして握りしめて歩いたり、タクシーに
乗ったり、と、神経を払って帰宅するようにしている。

たとえば、進路選びでも、少なくとも高校生までは、
真っ暗なうちに家を出ねばならない学校はやめる
べきではないか。その土地の「冬至の頃の日の出の
時刻」を基準に考えると良いだろう。それより日の出が
遅くなることはないのだから。あるいは、どうしても
暗いうちに出かけねばならないのなら、保護者も
一緒に出勤して、途中まではついて行く、などの
選択肢もある。

また、あまりに遠い学校だと、危険である以外に、
通学だけでへとへとになったり、遠足の集合に
間に合わない、などのことも出てくる(私立校の
遠足は、現地最寄り駅集合が大半)。少しでも
そういった負担は軽減するのが、子どものため
だろう。

遠距離通学が負担で、友達も少ないと、学校に
行きたくなくなり、不登校になる子どもも実際に
出ている。私も、受け持ちの生徒で、遠距離通学の
子どもには、疲れていないか、など、常に頭の
片隅で意識して接している。

保護者の心理的負担も大変なようで、以前教えて
いた子は、「母親が"寝坊させないように"と思う
あまり、1時間間違えて早く起こしてしまった。駅に
行ってから自分で気づいて家に電話をかけ、怖い
ので、一度迎えに来てもらった」という話をしていた。

仕事の場合、どうしても暗いうちの出勤がやむを
得ないのなら、「暗がりを通らない」、「道路では
MDやipodを聞かない」などと心がけるべきだろう。
たとえ近道でも暗いのなら、「どんな目に遭うのか
わからない恐ろしさがある。命に代えることは
できない」と思ったほうが良いのではないだろうか。
また、歩きながら何かを聞いていると、背後から
襲われる瞬間まで、人の気配に気づかない可能性が
高い。

事件にあった方々は本当にお気の毒で、お悔やみ
申し上げたい。そして、私たちは、そのような被害者を
増やさぬよう、自衛の努力をすることが、せめてもの
その方たちへの追悼の念の表明になるのではない
だろうか。天国で、もし新たな犠牲者が増えたのを
知ったら、その方たちはとても悲しむだろうから。

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