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2005/03/13

横浜を見つめて

blog050313

所用があったので、昨日、横浜駅周辺まで
出かけた。

横浜駅、といえば、今もっぱらの話題は
ここの閉店セール。
あと53日、5/5で31年の歴史に幕を下ろす
のだという。
他の用事で行った私も、ふらりと立ち寄ってみたが、
今は閉店セールのまっただ中。そんな時になって大いに
混雑しているのが、なんとも皮肉だ。

開店が31年前、ということは1974年(昭和49)。去年30
周年だった、ということになる。「30年」と横浜に関わる
ことを挙げると、tvkは1972年開局なので、今年で33年。
そして、駅前のショッピングビル、相鉄ジョイナスは、
確か昨年30周年だと宣伝していた。

tvkといえば、開局当時から「若者のための音楽番組」を
発信し続けてきた。「ヤングインパルス」※に始まり、
「ミュートマJAPAN」など、今も続いている番組もある。
私も、中学生の頃、アーティストのPVに初めて触れた
のも「ミュートマJAPAN」など、tvkの番組だった。

(※私の1/22のblogをご参照いただきたい。「音楽」
カテゴリーに格納されている)

30年前の横浜は、きっと、「東京とは違う、新しい若者
文化を発信しよう!」というエネルギーで街が活気に満ちて
いたのだろう。三越でも、当時はテクニクス(現在の
Panasonic)のショールームが入り、「ヤングインパルス」
などの公録をしていたのだそうだ。

'70年代にこんな文化に憧れていたティーンエイジャー
たちが、'80年代に入り、ミハマ、キタムラ、フクゾーに
代表される、「ハマトラ」ブームを生む立役者になったの
ではないか。

そんな横浜も、'90年代に入ると、「みなとみらい地区」の
出現で、人の流れが大きく変わる。みなとみらいに行く
人にとっては、横浜駅周辺は単なる「通過点」か、「買い
物をする」、「食事をする」だけのスポットでしかなくなる。
お店の側は、彼らに、横浜駅で下車してもらうための
工夫が欠かせなくなった。

そんな中で、現在も若者が好きなお店をテナントで出店
させているジョイナスや、若者向けの番組を発信している
tvkは、きちんと時代の波に乗って生き残ってきた。
ちなみに、「ジョイナス」は、英語で書けば”Joinus”となる。
「私たちと一緒に!」というエネルギッシュな感じが
伝わってくる。

それらの波に乗り切れなかった三越は、赤字を膨らませ、
とうとう、閉店に追い込まれることになったのだろう。横浜
駅前の同じ老舗デパートでも、高島屋や、(新生)そごうが
賑わっているのとは対照的。

三越の手法は、「何かテナントを入れればいい」という感じが
する。横浜店でも、2階にユニクロが入っている。でも、
ユニクロを入れただけでは人の流れを店内全体に呼び込む
ことはできないだろう。

また、昨年リニューアルしたばかりの日本橋本店の新館も、
本館にないブランドや、代官山の人気セレクトショップが入って
いる。でも、代官山、といえば、人気のお店は週末になると
入場制限(!!)をかけ、お店の前に長蛇の列ができているのが
当たり前の光景になっている。

いくつものセレクトショップがある中、お店やファッショナブルな
人を見ながら歩くのが楽しいのに、日本橋にぽん、とお店が
ひとつだけあっても、わざわざ行きたい、と思う人がどれくらい
いるのだろうか。私なら代官山をのんびり歩く。

それならば、いっそ「代官山セレクトショップコーナー」でも
設けて、10店舗程度の人気店の、おすすめシャツや
ボトムスなど、アイテムを限って並べるほうがまだ良い
ような気がする。

幼児の頃から、ピアノの発表会、食事、買い物などでよく
訪れていて、今も時折出かける私の目から見れば、
横浜は、同じブランドの品揃えでも、東京と比べれば
カラフルな商品が前面に出ていると感じる。カラフルな
色合いが好きな私は、東京にはない華やかな色づかいの
品物を見ていると、それだけで楽しくなる。昨日も、街中
では明るい色あいの服装の人を多く見かけた。

デパートが一店閉店する、ということは、地方都市だけでは
なく、都市部でも、人の流れを大きく変え、また、経済に
大きな損失を与える。三越閉店後、横浜駅周辺が暗く
沈んでしまわぬよう、新たな流れを生める動きはあるの
だろうか。私も見守り続けたい。

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コメント

僕は15年以上横浜で仕事をしました。最初の10
年は「ぱど」という情報誌。次の6年は横浜の映画興行会社。みなとみらいの建設はオフィスの窓からつぶさに見ることができた。横浜博覧会なども思い出される。横浜の発展は仕事につながるので嬉しい限りでした。一方で映画はみなとみらいの登場で、東宝会館、オデヲン、ピカデリー、オスカーなど次々に閉館の憂き目にあい、僕の勤務していた中央興業の映画館も今年に入りすべて閉館しました。だからと言って特別な感慨はありません。と言いつつ、生まれは横浜市港北区、学校もすべて横浜市内。横浜は好きです。

投稿: イッチー | 2005/03/14 20:53

イッチーさん、ありがとうございます。
そうですね、映画館もみなとみらいの
登場で大きく人の流れが変わったあおりを
受けましたね。

私が横浜で好きなのは「海」が
見えるところです。都会で忙しく
過ごしていると、水のある風景に
ほっとして、心身ともにリフレッシュ
できます。

その海も、山下町付近、磯子のコンビ
ナート群付近とでは顔が全く違います
よね。それが横浜の多面性を表して
いるんだと感じたりします。

投稿: つきのみどり | 2005/03/14 21:31

横浜三越も遂に閉館ですか…。
ブランドにおんぶして活性化を測れなかったということなのでしょうがやはり寂しいです。
テクヨコには高校時代に随分お世話になりました。
あそこで楽しい時間を過せた事が今に繋がっているように思います。
岡田屋モアーズは小さいながらも、タワレコをいれたり若者向けのディスプレイを心がけたりと
時代の波に乗って生き抜いてきたのにと思うと
やはりものより人であることを考えさせられますね。
30年前と比べて確実に横浜駅に集う人の数は多くなっているように思いますが
購買力に結びつけるにはそれなりの努力が必要だということなのでしょう。

三越閉店後はそこに何が出来るのでしょう?
何か新しい魅力がそこから生まれてくると良いのですが!

投稿: SHIMA | 2005/03/14 21:48

SHIMAさん、ありがとうございます。

「テクヨコ」、SHIMAさんもご自分の
blogで書かれていましたが、ここに
通っていた方々は楽しい思い出が
たくさんあるようですよね。

三越の閉店後ですが、情報がわかりましたら
お知らせします。

投稿: つきのみどり | 2005/03/14 23:51

神奈川新聞のblogサイトで、今日、
三越閉店後の情報が載っていました。
ヨドバシカメラになるんだそうです。
デパートが閉店して、家電量販店と
いう図式は、そごう有楽町店跡の
ビックカメラなどと同じですね。
時代の流れなのでしょう。

ただ、webの方が量販店より安く
買える時代、こんなに大型店が
あるのも気になります。人件費の
高さで淘汰されていくかもしれません。

ご参考までに、ニュースの記事アドレスを
下に載せます。
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_4852.html

投稿: つきのみどり | 2005/04/16 19:27

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