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2005/04/05

おススメするにはワケがある 2

blog050405


「おすすめ本」を先日少し追加した。

というわけで3/12に続き、今日は紹介の
第2弾。
まず、『スポーツは良い子を育てるか』。
著者の永井氏は、少年サッカーチームの
指導者として、「こういう指導者のもとにいると、
子どもはだめになる」ということを具体的に
わかりやすく指摘している。

私も、メルマガの2004/08/14と8/22号で指摘
したことがあるが、学校の部活動やスポーツ
チームの指導者には、「勝ちさえすれば何を
してもいい」という人もいるし、「スポーツで
優れているのだから、何をしても許される」的な
人もいる。こういう人のところにいると、本当に
子どもはダメになってしまうし、将来、まともな
社会人として生活できるようにならないかも
しれない。

スポーツを子どもに何かしら習わせている
保護者は多いだろう。そういった保護者、また、
教員を目指している人も、ぜひ、この本で
「子どもを伸ばす指導者」の本質をつかんで
ほしい。

次は丹羽宇一郎『人は仕事で磨かれる』。丹羽氏は、
伊藤忠商事で過去最高の4000億円近くもの不良
資産を処理し、翌年に過去最高の利益を達成、
伊藤忠商事を再生させた人物として非常に名高い
方。今は会長職にある。

丹羽氏は「クリーン、オネスト、ビューティフル」を
信条とし、また、社長時代から一貫して、社用車で
通勤せず、電車通勤を続けている。だから、表紙の
写真は、氏がいつも利用している、伊藤忠商事の
本社脇の地下鉄出口。

「会社の車に乗って通勤すれば快適だが、そうすると
どんどん世間の常識からずれていく、そのほうが
怖い」と氏は言われている。これは非常に当たり前
だが、とても実は難しいことなのではないだろうか。
人は権力を手に入れると、その権力の上にあぐらを
かきたくなる生き物なのだから。

丹羽氏の指摘で驚いたのは、「最近の経営者は、
週刊誌やスポーツ新聞などしか読んでいない人が
多い」ということ。仮にも会社を経営している、という
ことは、自分のみならず社員や株主に対して責任を
負っているはずなのだ。そんな人が単行本を読まず
して、どうやって含蓄のある話ができたり、素晴らしい
アイデアが生まれることがあるのだろうか。

経営を志す人、経営に携わる人はもちろん、多くの
教員にも読んで欲しい。「世間の常識」からずれては、
決して一流の教員になることはできないのだから。
それから、NHKの上層部の方々には必読の書、と
言えるだろう。

NHKの海老沢前会長の後任人事について取り上げた
夕刊紙には、丹羽氏を推す声もあった。この本を読んで
いただければ、理由が納得できるだろう。

最後に、山田太一『岸辺のアルバム』。これはもう25年
以上前の作品だが、日本のTVドラマを語る上でこの
作品は欠かせない。この本はドラマの原作だが、違う
点も多いので、これ単独で楽しんでほしい。

家庭の崩壊を描いたドラマは、この作品が最初だったと
聞いたことがある。ほのぼのとした「ホームドラマ」の
世界に鋭くメスを入れ、現実のどろどろした世界を
初めて書いた作品。21世紀の現在にも通じる社会問題が
多く書かれている。TVドラマ、社会学や家族学を考える
上で、避けて通れない作品なのではないだろうか。

また、TV放送作品をどうしても見たくなった方は、
最終回なら、横浜の「放送ライブラリー」で見ることも
できる。こちらもお勧めしたい。

また機会があれば、おススメ第3弾も書けたら、と思う。

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