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2005/04/04

テレビというメディア -梅干とTULIP-

blog050404

3/31放送のフジテレビ系「とんねるずの
みなさんのおかげでした 春の特大
スペシャル」の「芸能人お土産ベスト
20」を見た。

番組は反響の大きかったお土産を再編集して
放送し、そのお店の方々に実際にスタジオに
来てもらって売る、という形式だった。

筧利夫さんが紹介していたのが、「うめ八」という
お店の「紀州五大梅」という梅干。私は今年1月の
放送もたまたま見ており、買い物をしたことのある
お店だったので、「筧さんはこのお店の梅干が
好きなのね」と、思った覚えがある。

ただし、我が家で買ったことのあるのは、写真の
「万葉梅」という梅干。この二つの品物、塩分は
同じ6%なのだが、「紀州…」は甘く、「万葉梅」は
甘くない。甘くない減塩梅干は日本国内でもこれ
だけではないか、とお店の方は言われる。

おむすびに入れたりするので、甘いものよりも
こちらが良いかな、と思って買ってくる。ただし、
番組でとんねるずのおふたりも言われていたが、
値が張る品物。私もしょっちゅう買うわけではない。
我が家では梅干の消費量がたかしれているので
買える、という側面もある。ちなみに写真のパック、
150グラムで750円なり。

放送翌日、用事があったついでに、東急本店内の
店舗に立ち寄る。応対してくれた店員さんに、
前日の放送の話を振ると、「僕も昨日映っていたん
です。梅干のカメの前に立っていました」との返事。

「そうだったんですね、お疲れさまでした」
「えぇ。実は収録で12時間もスタジオに缶詰にさせられて…」
「えぇっ!12時間?!それは大変でしたね」
「疲れました」

収録に12時間?!朝10時にスタジオに入ったら、夜10時
までかかった、ということになる。いくら、多くのお店が
スタジオに出店をして、芸能人が買いに来る、という
形式だったとはいえ、半日も拘束しなければ番組は
できないのか。リハーサルが大変だった?テレビ業界の
実態はわからないが、局の側には「放送して宣伝して
やるんだから、長い時間拘束して当然」という思いは
なかったのだろうか、と考えてしまう。

この顛末を聞いて、ふと以前の記憶がよみがえった。
もう2年前、2003年の2月。TULIPの前回の再結成ツアー
終盤、「おんがく」という特番を放送したテレビ局が
あった。(「うたばん」を放送している局、と書けば
お分かりいただけるだろうか)

急に特番が決まったとかで、「中野サンプラザで
収録がある、参加希望者は申し込みを」との、
近郊のファンに対しての緊急メールが舞い込んだ。
慌てて申し込み、幸運にも行けたのだが、その時の
収録の「演出」を思い出したのだ。

当選通知のハガキには「12歳以下のお子様は入場
禁止」とあったのに、当日行ってみると、2歳前後の
幼児を抱いた親がいるではないか!プロデューサー氏
いわく、「TULIPは私たち世代の青春の音楽、その
音楽が世代を超えて受け入れられている、という
意味で、小さいお子さんに入っていただいています」
とのことだった。

しかし、ハガキで一般の子どもの入場を禁じているの
だから、その子たちはおそらくモデル事務所や劇団
所属の「プロ」。その子たち、そしてその親は本当に
TULIPファンなのかあやしい、と私はにらんだ。

そんなことをしなくても、通常のTULIPのコンサートで、
子どもを連れた親は結構目にする。高校生くらいの
大きい子もいれば、まだ小学生の子も。みんな「いや
いや連れて来られている」という感じではなく、
楽しそうに聞いている感じがする。本当にファンか
どうかわからない人を入れるより、最初に応募の
時点で「お子さんを連れて行きたい、という人はその旨
書き添えて」としても良かったのではないか。

また、子連れの人だけではなく、「コンサートに集中
しているファンを撮りたいから」との理由で、プロの
俳優さんやモデルさんも確か会場に入れていたと思う。
放送当日、ライブの合間にアップになるのは、本当の
ファンではなくて、そういった「ファンに仕立てられて
いる人たち」が多い印象を受けた。ライブそのものは
素晴らしかったが、どうも私には納得いかない演出
だった。そんな人を入れるくらいなら、外れてしまった
真のファンたちは「私を入れて!!」と叫びたい気持ち
だったのではないか。この日の収録は、後にも先にも、
これ一度きりだったのだから。

また、収録前に、「みんなが一体化している様子を
撮りたい」とのことで、「♪あー だから今夜だけは…」と、
「心の旅」のサビを合唱させられる。でも(世代が違う
ので昔のことはわからないが)、そんな光景を、ただの
一度も私はライブで見たことはない(「魔法の黄色い
靴」のサビを合唱、ならあるのだが)。これもとても
不思議に感じた。

この光景は、結局、エンディングのスポンサー名が
出ているバックで使用されていた。当日行っていない
方が見たら、「みんな収録後もこうやって余韻に
浸っている」と思うのだろうか。

番組そのものは、TULIPの音楽に愛着がある方たちが
作っている、という感じを受けた。番組が放送されたこと
自体には感謝している。しかし、この演出をしなければ
いけなかった理由は、どこにあるのだろうか。なんというか、
「ファンの自然発生的な声援」よりも、「意図した、映像に
しやすい姿」が欲しかったのだろうか。

ちなみにこの「おんがく」は、全部で3回特番があった。
2回目は山崎まさよしさん、3回目はチャゲ&飛鳥。この
チャゲ&飛鳥の時はライブハウスで収録していたが、
観客を若者に限定し、「若者にもチャゲ&飛鳥は支持
されるのだろうか」というナレーションがついていた。
このナレーションはあまりにも失礼ではないか、という
意見が後日webに出ていた。支持されているから今も
第一線で歌っているのではないだろうか。

今、テレビが10年後には消えるかどうか、といった
議論があちこちで交わされている。私くらいの世代
でも、PCを全く使えない、だからネットになじみがない、
という人もいるし、全く消えることはないかもしれない。
でも、冒頭に書いた「芸能人のお土産」のお店も、
webで紹介しても充分売れる時代だし、また、テレビの
内情がどんどん明かされる時代でもあるから、テレビの
存在意義はこれからどんどん低下するのだろう、社員
さんの高給も「昔語り」のひとつになるのかもしれない、
と考えている。

少なくとも、TULIPに限らず、ライブでこのような「意図
した演出」ありありの収録に出くわしたら、私は何らかの
形で声をあげるだろう。こういった「一市民の声」をあげる
ことが、テレビの歴史50年に一石を投じ、流れを変える
きっかけにできたら、と思っている。

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コメント

「おんがく」TULIPと山崎まさよしさんの回は見ました。
観客(ファン)が入ったTV番組って知らないうちに作られてるって思います(笑)。
最近結構LIVE形式を取った番組が増えましたね。
観客ってどういう風に集めるんだろう?と不思議に思っていました。
特に誰のファンクラブに入ってもいない身としては。
ただ何となく、放映されたものを批判したり楽しんだりしてるって感じです。
「おんがく」でのTULIPの場合は、「心の旅」を合唱するっていうのは演出じゃなければありえないなと思いました。
「魔法の黄色い靴」は財津さんが昔からコーラスを誘っていましたよね?<そういうところは懐かしいと思いましたが。
あのエンディングは肩透かしでした。

番組については、観客なんか映さないでいいからステージをずっと追って欲しいと思いました。
懐かしんでいる顔よりも、現在LIVEを楽しんでいるTULIPのメンバーの姿をずっと見ていたかったから。
それこそがTVを見ているファンが望むものでなかったかと思います。
でも制作サイドの意図というのもあって、結局どちらよりなのか判らない番組になってしまったのが残念でした。
音楽は音楽として流すだけでいいし、過剰に懐かしさをあおる演出はリスナーの世代の溝を深めてしまうと思います。
心に響く音楽は年齢なんか関係ないのに。。。

というわけで、音楽番組はとりあえず自分で選んで見ているというごく普通のTV視聴者であります(笑)。<長文ごめんなさい。

投稿: SHIMA | 2005/04/04 12:17

SHIMAさん、いつもありがとうございます。

「おんがく」の時メールが来たのは、
その前年、7月の「照和」でのチャリティー
オークションライブに応募したから、
だったと思うのです

このライブ覚えておいでですか?
ちなみに落札できませんでした。
ファンサイトで見たら、落札最低ラインは
1人20万円前後だったようです。
PC買うのをやめて入札した、などの
方もいたようですよ。

山崎まさよしさんの時は、FC会員の
知人に聞いたら、FCのHPで告知して
いたそうです。

>音楽は音楽として流すだけでいいし、
>過剰に懐かしさをあおる演出は
>リスナーの世代の溝を深めてしまう

その通りですよね。
純粋に音楽が楽しめる形で放送
してくれれば、それで充分
なのですよね。

今度の再結成でまた何かTVがらみの
ことがあるかはわかりませんが、
また気がつきましたらお知らせしますね。

投稿: つきのみどり | 2005/04/04 20:35

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