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2005/05/23

高田渡さんへの優しい眼差し

blog050523


映画「タカダワタル的」のパンフレットを
ようやく手に入れ、また、21日夜、
BS-フジでの「坂崎幸之助商店」を見た。

映画のパンフは、先日見に行った時には売り
切れていて、「最終日の13日に再入荷。その
後1週間は販売する」という話だった。ちょうど
その期間に吉祥寺に別の用事があったので、帰りに立ち寄って
購入。

帰宅して、ページをめくり、まず驚いた。単に映画の
パンフ、という枠を超えた、丁寧な仕上がり。監督の
タナダユキさん、そして、スタッフの心がひしひしと
伝わってくる。高田さんのディスコグラフィー、笑福亭
鶴瓶さんとの対談、中川五郎さんの文。全てが
高田さんの良さを丁寧に引き出している。それから、
高田さんのお気に入りのスポットを巡った「ワタルの
散歩道」も、ご本人のショット入りで見逃せない。

でも、私がなんと言っても気に入ったのは、漫画家・
江口寿史さんの「吉祥寺」という詩とマンガ。これを
見た瞬間、5/12のblog「弱き者への眼差し 映画
タカダワタル的」でも書いたが、「根っからの
ファンなら、高田さんのこよなく愛した所に行けば、
お姿が今も見える!」と思わずにいられなかった。

このパンフレットは、映画を見ている方はもちろん、
見ていなくても、高田さんのファンなら手元に
置いておきたいのではないだろうか。製作の
アルタミラピクチャーズさん、web販売をどうか
考えていただきたい。

そして、BS-フジの「音楽フォークゲリラ 坂崎
幸之助商店」。放映時刻、私はちょうど実家におり、
番組は母と一緒に見た。モバイルPCでメモを
取りながら楽しむ。

京都のイノダコーヒー(本店?)、京都-木津温泉
への電車内で行なわれた撮影は、これまた
坂崎さんが丁寧に高田さんの話を聞いていく。
おふたりでのセッション、高田さんの過去やLPに
ついてのお話…。こういった番組ができるのは、
芸能界広しと言えども、今、坂崎さんの右に出る
人はいない、と改めて実感。

坂庭省悟さんの遺品のMartinD-45を愛おしそうに
抱え、演奏する高田さんのお姿は、今見ると、
言いようもなく切ない。また、「ギターは見よう
見まねで覚えた」ことや、LP「汽車が田舎を通る
そのとき」のジャケットは、高田さんの兄上が
描かれている、といった思いがけない話も飛び出す。

私の横で「動く高田さんを初めてきちんと見た」
母が、こう一言もらした。「こんな風に一緒に番組が
できて、坂崎さん、今、幸せだったって思っている
でしょうね」

番組の中の坂崎さんは、高田さんとずっと一緒に
いられて、実に楽しそう。もちろん、収録時はまさか
こんなことになるとは思っておいででなかったと
思うけれども、この日のひと時は、坂崎さんに
とって大きな宝物になったのではないか。

高田さんを丁寧に、そしてあたたかく描いた映画の
パンフレットと番組に触れ、改めて高田さんの
偉大さをかみしめた、この週末だった。

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コメント

 この表紙の写真はなんともいいですね。誰の心の中にも優しく入ってきてくれた顔。彼の写真はとても良いものが多いんですね。決して顔やビジュアルで話題になったりしたわけではないけれど,被写体としてとても魅力的です。映画もそうでしたね。目からもすごく入ってきてくれました。そういえば僕が再び渡君に注目するようになったのも彼がドイツを訪れ,70年ほど前に亡くなったリンゲルナッツという詩人が書いた「哀れな草」という歌を辿っていくという番組を見てから。世界わが心の旅だったと思うけど。これもいい映像でした。こうなるとテレビ的でなかった人だけど,とても意味を持ってきますね。

投稿: tzneyan | 2005/05/23 12:30

コメントとTBありがとうございます。

この表紙はとても素敵で、私もひと目
見て「買って良かった!!」と思いました。
丁寧に高田さんの姿を追いかける
内容なら、内面の優しさ、考えている
ことなどがじんわりとにじみ出てくる
のでしょうね。

投稿: つきのみどり | 2005/05/23 17:43

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2005.4.11           60年代後半から日本でも始まったフォークブームは  同時に数多くのスターをも生み出した。   それでもこの人を越えられる人はいないと思う。 この人にスターという言葉は似合わないのだろうが,  それでも僕はあえてそう言いたい。   この人は星なんだって。 昨年,ちょうど1年ほど前,高田渡の映画 タカダワタル的 の  初日をテアトル新宿に観にいった。   彼のドキ... [続きを読む]

受信: 2005/05/23 09:03

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