« 立ち上がれ、団塊ジュニア! | トップページ | 中西保志さん 魂のボーカリスト »

2005/05/01

都会でも維持できないこと

blog050430

某社のミネラルウォーターの宅配
サービスを、この数年利用してきた。

なぜ頼むようになったのかは
あまり覚えていないが、新聞の
折り込み広告か何かで見たのだろう。10リットルの
パックで届き、蛇口がついているので、最後まで
フレッシュに飲むことができる(最近はワインなど
でも似たようなパッケージを見ることもある)。

サービス開始当時、配達をしてくれていたのは、
専門の女性ドライバーだった。家事や育児と両立
できる形式だったので、大変ながらもやりがいの
ある仕事だったのではないだろうか。

でも、サービス地域が拡大するにつれ、「日曜の
配達も」などの声が高くなったのか、2年位前、
大手宅配業者に委託することになり、女性
ドライバーによる配達は中止された。彼女たちは
きっと職を失ってしまったのだろう。気の毒で
ならなかった。

その後、宅配業者による配達が続いていた。
そんな中、今年の初め、「4月末をもってこの
サービスを中止する」というお知らせが届いた。
(赤字だったのかなぁ…)

宅配業者の上層部には、この話はもちろん
届いているのだろうが、配達員にとっては、
他にも多くの荷物があるうちのひとつに過ぎない。
だから、「このお水、もうすぐサービスがなくなるん
です」と私が言うまで、彼らは事実を知らなかった
ようだ。

「え、この水の宅配、なくなっちゃうんですか」
「そうなんですよ、ずっと頼んでいたのに」
「だって、これ、頼んでいる人多いですよ、それでも
なくなるんですか」
「会社から連絡が来ていますので、本当だと思います」
「ふぅん…」

配達員の方も、納得できないような顔をして、
帰っていった。後日、前回と違う方が配達に来た
ので、同じ質問を投げかけてみたが、やはり
同様の返事だった。

私の勝手な推測だが、もともとこのサービスは
関東では東京23区、近畿圏の一部など、地域
限定で始まった。その後エリアが拡大したものの、
ディスカウントストアなどで安売りされるお水には
勝てず、あえなくこういった結果になってしまった
のではないだろうか。

都会は交通の便も良く、何もかも満たされた生活を
送れる、と思っている人も多い。都心部に回帰する
人が増えていること、林立する高層マンションが
それを明らかに示している。

でも、それは「住みやすい」ということとは必ずしも
結びつかない。スーパーやホームセンターが近くに
ない、全てにおいて物価が高い、住む前に良く
調べておかないと、「こんなはずでは」ということだらけ
だったりする。また、住む地域によるが、子育ての
支援政策が少なかったり、公共図書館などが付近に
ないなど、生活していると、思いもかけない不便な
ことが山のようにでてきたりする。

このような状況だから、買い物に関しても、宅配品を
利用する人は多いようだ。都内の生協の宅配料は、
関東の他の県よりも安かったりすることがそれを
示している。私が利用していたミネラルウォーターの
宅配も、都会で利用率が高かったのではないだろうか。
でも、会社としては、一部の地域の客が多くても、
サービス全体で見て赤字なら、サービスを打ち切ら
ざるをえないだろう。

都会で多く利用する人がいても、全国単位で見れば、
維持できないものもある。東京にいては、日本全土の
実態は見えてこない。2、3年ほど前、私が九州に研究
調査に行った時、街を走る車のナンバーが、まだ2桁の
車が多くて驚いたのを覚えている。3桁のナンバーが
導入されて随分経っていたが、まだ車を換えていない、
ということなのだから(東京では3桁の車がもう当たり前
だった)。

首都圏選出の国会議員は、全国に視察に行って、
日本の現実を見つめてきてほしい。小泉首相も神奈川県
選出、地方のことに思いはなかなか及ばないのだろう。
改めてそんなことに気付かされた、今回のサービス
終了だった。

|

« 立ち上がれ、団塊ジュニア! | トップページ | 中西保志さん 魂のボーカリスト »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73691/3914555

この記事へのトラックバック一覧です: 都会でも維持できないこと:

« 立ち上がれ、団塊ジュニア! | トップページ | 中西保志さん 魂のボーカリスト »