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2005/05/27

軽やかに 大人の歌姫 猫・文銭

blog050527


「猫・文銭」のライブを、先月に続き、横浜まで
見に行ってきた。

開演前、イギリス館の庭に一歩足を踏み入れ、
思わず私は息を飲んだ。先月は緑の枝のまま、
息をひそめていたバラの花が、それは見事なまでに
咲き誇っている!大輪の優雅なバラ、可憐なバラ、全てが
「お帰りなさい」と、私たちに歌いかけるように咲いている。
これだけでも「来て良かった」と思わせてくれる。

今回の目玉は、何と言っても「おけいさんfeature」。
四角佳子さんがメインなので、及川恒平さん
常富喜雄さんは「脇役です」と謙遜のお言葉(もちろん、
決してそんなことはない)。客席も、おけいさんのお姿を
一目見たいからか、フォーク世代の男性が、一人ふらりと
やって来た、という感じの方が多い。客席にはなんと、
伊勢正三さんもいらしている!

及川さん、常富さんとも、それぞれ先月の「イギリス館
ライブ」の終演後に天国へと旅立たれた、高田渡さんの
曲を歌って追悼。オープニングは高田さんの「鮪に鰯」。
続いて、及川さんの「キングサーモンのいる島」。
高田さんのこの「鮪」から、及川さんは「キングサーモン…」を
連想して作った、というお話。もちろん、鮪と鰯だって、
高田さんの手にかかればシニカルな内容。太平洋ビキニ
環礁での米軍の実験で「原爆マグロ」といって、マグロが
大暴落したことを思い出していただきたい。私も、昔
習った社会の教科書を思い出しながら耳を傾ける。

及川さんから、ライブ後に紅茶と共にいただく、お菓子の
差し入れへのお礼の言葉がある。「幸せ者ね」とつぶやく、
及川さんのお母さま。でも、それは及川さんのお人柄
ゆえのことに他ならない。

常富さんは、まず、「猫」の「僕のエピローグ」。「♪あの子は
行っちまったよ…」という詞に、歌い手と聞き手のさまざまな
思いが交錯する。そして、先月の「猫」ライブに続き、
「生活の柄」。「この歌は歌いついでいきたい」というお話。
そう、こうやって、意志ある方々で高田さんの魂を歌い
ついでいくのが、遺された者のできること。

そして、音響を手伝って下さる「ジェリーフィッシュカフェ」の
ボーカル、は~みんさんの「星を仰ぐ~それは遠い昔の
名前」があり、いよいよ今日の真打、おけいさんのご登場!

いつも通りの颯爽とした雰囲気、でも、やっぱり緊張して
いる、と苦笑い。ただ、歌が始まればそこはプロ。「雨が
空から降れば」、「あめのことば」、「ガラスの言葉」、
「ただあたたかくカラッポに」…。「おけいさんfeature」に
ふさわしく、先月聞いた曲でも新鮮に聞かせてくれる。

おけいさんの歌を生できちんと私が聞くのは、昨年12月の
STB139でのアンブレラミュージックのイベント、先月の
イギリス館、(ともに「音楽」カテゴリー内過去記事)、
そして、今回、とまだ3回目。ご本人も、30年前に
「六文銭」で歌っていらした頃から、育児などの
中断を経て、本格的に復帰されてからまだ数年しか
経っていない。

でも、おけいさんのさわやかな、そして、一語一語を
大切に歌っているお姿を見ていると、「これは、
新しい”大人の歌姫”が舞い降りた!」と思わずには
いられない。こんな場面に立ち会え、新たな出会いが
できたことで、心の中にさわやかな風がいっぱいに
吹き込む。

ちょうど開演前に見た庭のバラに、「歌姫」という品種が
あった。色が濃い目のピンクで、美しさに可憐さを備えて
いる雰囲気は、大人の歌姫、おけいさんにぴったり、
だと思い出す。

アンコールは、おけいさんからの高田さんへの追悼、と
して、「自転車に乗って」を客席も一緒に歌う。高田さんは
サンルームのガラス越しに、バラに囲まれ、ひそかに
おけいさんを見守って、「うん、大丈夫」とにっこり微笑んで
いらしたのではないか。

来月、この「猫・文銭」は北海道に舞い降りる。「大人の
歌姫」のご登場、北海道の皆さんはどうか楽しみに
待っていていただきたい。

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コメント

 みどりさん。レポートありがとう。めずらしく終わってから疲れが出たみたいで,やっと回復してきました。一年中でも最も心地良い季節。ほんとうに気持ち良くライブが出来ました。このユニットで10ヶ月あまり,二人のサポートのつもりがいつの間にか責任の重さを痛感するようになり,同時にとてもやりがいを感じているこの頃です。北海道から戻ってくるころにはより明確に行く先が見えてくれると思っています。アルバムもこのユニットで作りたいですし,目指すものはこれからどんどん目の前に現れてくれるでしょう。ひとつひとつ作り上げていくのみです。札幌も期待していてください!

投稿: tzneyan | 2005/05/27 13:46

tzneyanさん、お疲れさまでした。
コメントもありがとうございます。

>北海道から戻ってくるころには
>より明確に行く先が見えてくれると
>思っています。アルバムもこの
>ユニットで作りたいですし

素敵な作品(アルバム)が出来上がって
いく過程を、私たちもライブの場で
見られるのを毎回楽しみにしています。

「猫」らしく、マイペースな
歩みで構いませんので、どうか
これからも息長く続けて下さいませ!

投稿: つきのみどり | 2005/05/27 22:28

こんばんは!
マイミクから来ました(爆)

みどりさんは札幌も行かれるんですね。
きっとウンと楽しいでしょうねぇ~
ウラヤマシィけど・・・7月のために6月は我慢します。

イギリス館ではお会いできませんでしたが・・・
7月9日にはまた、一緒に楽しみましょう!

投稿: ポォ | 2005/05/28 01:27

ポォさん、ありがとうございます。
7/9にはご一緒に楽しみましょう!
また、今度はお話できると良いですね。

投稿: つきのみどり | 2005/05/28 22:12

こんにちは。
つきのさんとtzneyanさんのお話から、だいぶ“猫文銭”の雰囲気がわかってきました。
6月の北海道でのLIVE楽しみです。よろしくお願いいたします。

投稿: SHIMA | 2005/05/30 14:24

SHIMAさん、いつもありがとうございます。
ライブ、楽しみにしていらして下さいね
(って、私がやるわけではないのですが…)。

こちらこそよろしくお願い致します。

投稿: つきのみどり | 2005/05/30 18:52

横浜お疲れさまでした。行きたかったのですが愛・地球博で5/28.29とフォークコンサートがあり、“まる六”が出演した3年前のプレコンサートから参加してましたので、どうしても外すことが出来ませんでした。 28日は河口恭吾、平川地一丁目など7組 29日は伊勢正三、イルカ、海援隊、杉田二郎、谷村新司、ばんばひろふみ、堀内孝雄、南こうせつ、森山良子(敬称略) その他サポートメンバーにもソロライブをしているアーチストが参加してました。 入場料は高め(4300円)でしたが、コンサートだけでもお得でした。 両日ともキャンセル待ちで入りました。入れただけでも幸運でした。 かぐや姫、アリスの再演をオリジナルメンバーで聴けてラッキーでした。 予定の時間を1時間半オーバー。急いで大阪に帰りました。 ごめんなさい。別のコンサートのことで。 7/9に南青山でよろしく。7/5も参加する予定です。それではまた。失礼します。 

投稿: 浜ちゃん | 2005/05/31 13:39

浜ちゃんさん、いつもありがとうございます。
素晴らしいコンサートに立ち会えて、
さすが、「熱意が呼ぶ幸運」だと拝読しました。

次にお目にかかれるのは7/9でしょうか。
それまでお体お大事にして、お仕事励まれます
ように。

【補記】
ご指示に従い、コメントを一部訂正・削除
しました。

投稿: つきのみどり | 2005/06/01 00:24

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