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2005/07/04

低投票率を憂う 2005年東京都議選

7/3投開票が行われた、東京都議会議員選挙。

今年は国政選挙も(目下)予定がないので、各党は
「今後の国政を占う選挙」として、都議選を位置づけて
いた。そのせいか、公示初日から各党の党首や幹部の
応援演説が目立った。

私も、買い物に訪れたデパートのある私鉄の駅前で、
思いもかけず民主党の岡田党首の演説を聞いた。
私が何よりも驚いたのが、SPの数。どう見ても20人は
くだらない。党首になると、こんなに多くSPがつくのか。
(小泉さんには何人つくのだろう?)
そんな思いが頭を駆け巡る。

次に気づいたのが、SPの服装。岡田氏はクールビズを
意識してか、長袖ワイシャツの袖をまくっているのに、
SPは皆さん背広にネクタイ。ニュースでも取り上げられて
いたけれど、近くで見ると、いっそう気の毒に見える。

演説は、都政で大きな論争がないからか、どうしても
国政を意識したものだった。小泉批判、「政権を任せて
欲しい」などの意欲的な言葉が並ぶ。そして、主婦たちが
「あら、岡田さん、ステキね」と、候補者そっちのけで
携帯のカメラを向ける。

こんな感じで投開票日を迎えたのだけれど、朝から
ニュースは「出足が鈍い」ことばかりを繰り返す。私は
もちろん行くつもりでいたので、雨が降ってもめげずに
出かけた。道すがら、「投票は夜8時までです。今から
お出かけ下さい」という選管の宣伝カーとすれ違う。

投票所に着いてこれまたビックリ。
(えーっ?!誰も投票してないの!!)
「今日は選挙ですよ、選挙!!」街なかでこう叫びたい
気分になった。
国政を占う選挙のはずなのに、この体たらくはなんだろう。
私が投票している間、会場にいるのは、係員だけ。

投票所を出てきたら、数人、投票に行く人とすれ違った。
でも、数人。情けないったらありゃしない。夜、開票
速報を見たら、「43.99%」という数字を伝えていた。

今朝になって、配達された新聞の朝刊紙面で確認
したら、30%台の地区もあった。特に、都心の住民の
投票率がひどい。

また、今日届いた、ロゼッタストーンの発行する、将来の
総理を目指す若手国会議員のメルマガ「未来総理」でも、
議員や発行人から、投票率の低さ、政治への無関心を
憂うコメントが載っていた。

私自身は(教員になってからは特に)「家族や教え子を
戦争に送るのはまっぴら」という思いを持って、自分の
権利を行使しに選挙に出かけている。でも、周囲の教員に
さえも「政治・選挙には関心がない」(!!)という人もいるし、
「政治への無関心」の問題は、きっと根深いのだろう。

そこで、教員の私が提案したいのは、学校で「選挙に行く」
ことを啓蒙すること。もちろん、特定の候補者に肩入れする
ものであってはならないけれど、模擬投票をしてみるとか、
こういったことで活発に活動しているNPOの力を借りても
良いのではないだろうか。

私も、時間があると政治の話題などを生徒にふってみるが、
こういったことは家庭で関心に温度差がありすぎるので、
日ごろから強く関心を持っている子もいれば、ほとんど
興味を示さない子もいる。また、話をしても、高校3年生
でも、あと2年は待たないと選挙権がないので、その時
までに忘れられてしまったりする。だから、選挙権を
18歳に下げ、その上で啓蒙活動をしても良いかもしれない、
とも思う。

また、今の若い世代は、特に、すぐに効果が現れたり、
すぐに結果がわかることを求める子が多い気がする。
だから、「今投票しないと、将来困るかもしれない」と
言っても、「今関係ないから知らない」となるのだろう。
投票に行かないことで、将来大増税になるかもしれない、
とか、年金が破綻するかもしれない、とか、戦争に
行かされるかもしれない、など、具体的に話をして、
「だから今、選挙に行って、きちんとした政治家を選ば
ないとね」という意識を植え付けることも大事なのでは
ないだろうか。

とにかく、今のままで、タレントを使った選挙運動や、
宣伝カーで「投票を」なんて回るのは、効果がない。
心ある政治家や公務員さん、このことを意識して
いただきたい。

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コメント

なんかいろいろとため息が出るような選挙でしたね。
今回の選挙に対して、投票率を上げよう(特に若者と称される世代)という目的で東京都選挙管理委員会が打った数々の手を見ていると、逆に悲しくなってしまいます。
前回までの飯島直子や酒井美紀を使った無難路線がいまいちだったため今回のインパクト路線で作ったCM。マツケンサンバやパパイヤ鈴木のアフロでほんとに投票に行くと思ってたんでしょうか?
もしそうだったら絶望的なものを感じてしまいます。
それに加えて都内居酒屋チェーン店でのPR。もう安直の極みとしか言い様がありません、僕からすると。
いっそのこと浜崎あゆみでも起用して「あゆは選挙」なんてCMを作ってみたらと言いたくなります。そこまですればいかに的外れなことをしているかわかるんじゃないかなと。
結局今の20代から30代前半の層は、10代からうんざりするほどの、政治家に関する汚職、不正を目にしているわけで、そういう積もり積もったものがこういう状況を引き起こす一因になってるのではと感じます。また、選挙・政治というのが全く自分の生活に関係ないと思っている人が多いということをもっと認識しなければいけないと思ってします。
長々と書いてしまいすみませんでした。

投稿: カイト | 2005/07/05 02:36

カイトさん、ようこそ!コメントありがとう
ございました。

>結局今の20代から30代前半の層は、10代
>からうんざりするほどの、政治家に関する
>汚職、不正を目にしているわけで、そう
>いう積もり積もったものがこういう状況を
>引き起こす一因になってるのではと感じます。
>また、選挙・政治というのが全く自分の生活に
>関係ないと思っている人が多いということを
>もっと認識しなければいけない

その通りですよね。だから、生徒と話していても、
政治に関心の高い子は、同時にあきらめ感も
強いので、「あきらめ感では世界は変えられない」と
話をしたいこちら側としては、苦労があります。

消費税や郵政民営化など、政治は本当は生活に
密着しているはずなので、関心を持たせるのも
教育現場や政治の仕事なのかもしれませんね。

また良かったらおいで下さいね。

投稿: つきのみどり | 2005/07/05 22:40

はじめまして。
ロゼッタストーンの教育記事からこちらにまいりました。
選挙でいくらでも変えることができるのに
そのことの重要性をまったく考えようともしない人が
とても多いので、本当に暗澹たる気持ちになります。
私は小学生を持つ30代の親ですが、同世代の親の
意識レベルの低さ、ものの見方の狭さには
おどろくことしばしば、です。
そういった世代が小学生を育てていて
その子たちが大人になるころ、、、と考えると
空恐ろしくなります。
選挙は、どうせやるならSMAPあたりで
CMすれば少しは選挙率が上がるのかもしれませんねえ。
おじゃましました。

投稿: まるりん | 2005/07/08 16:41

まるりんさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
また、「ロゼッタストーン」のweb連載も
見て下さっているとのこと、併せてお礼
申し上げます。

>小学生を持つ30代の親ですが、同世代の
>親の意識レベルの低さ、ものの見方の狭さ
>にはおどろくことしばしば

個人差が大きいのだとは思いますが、私も、
そういった話を見聞きすると、「いずれその
世代が子どもを中学・高校に入れる頃
(今でさえめちゃめちゃなことを言う保護者が
いるのに)、いったいどんな破天荒な理屈を
言う人が出るのやら」と、恐ろしくなります。

小学校で栄養士が保護者に栄養教育をする
際なども、「来てほしい子どもの保護者は
来てくれない」(栄養バランスが悪いまま
育つ子どもがいる)と聞きます。

さまざまな面で、保護者ぐるみの啓蒙活動が
必要なのかもしれませんね。
また良かったらおいで下さいませ。

投稿: つきのみどり | 2005/07/09 13:53

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