« 地方との経済格差 その1 | トップページ | 立秋に思う »

2005/08/07

地方との経済格差 その2

blog050807


札幌市内を歩いていて、こんな、
美容院の看板を見つけた。

美容院の値段も、地域によって大きく
違うはず。ちなみに日本一美容院が多いのは、
東京・渋谷区なんだそうだ(原宿とか、
美容院のメッカを抱えているから)。
渋谷区で、「シャンプー+ブロー+カット」では、6,000円
程度が標準か。カラーリングをすると、薬剤を使うので、この
倍くらいに跳ね上がる。有名人の髪の毛も切る「カリスマ
スタイリスト」に頼むと、指名料も払うから、もっと高くなるのだろう。
1回のカットで2万円近く払う?!ひゃー。

でも、その代わり、「カリスマスタイリスト」は、特に
知り合いでもない限り、多くの人を同時進行で切る
ので、出来上がったら「カッパみたいでショックだった」と
いう話も聞いたことがある。これでは高いお金を払った
意味があるのだろうか?一人で独占して切ってもらうなら、
有名人になるか、有名人の友だちを持つしかないの
かもしれない。

ちなみに私は、23区内で美容院を経営している知人に、
お願いしている。
この方は、海外での修行経験もあり、また、長年、
大手美容学校の講師もしている。だから、腕は確か
だと私は信頼している。この方に頼むと、たぶん
標準の値段は「シャンプー+ブロー+カット」で、
数千円。

で、札幌の美容院の値段を改めて眺める。この
お店が、札幌で標準価格なのか安いのか、私には
わからない。カットの値段は東京都心の3分の1。
もしこの価格が標準なら、札幌の標準の生活費は
東京の3分の1、ということか。地価などからこの
美容院の値段ははじき出されているのだろう。と
なると、OL・サラリーマンの(地元企業勤務の)
お給料も東京よりは低いはず。ただ、物価が低い
ので、それで充分日常生活は成立しているに
違いない。

東京は世界一物価が高い。地価、人件費、なんでも
かんでも高いから、こうなる。でも、世界中の多くの
食べ物が食べられ、何をするのにも便利なところ。
今や羽田空港には、品川から最短14分でたどり
着くことができる。

ただ、都心に住む、ということは、便利さとひきかえに、
物価の高さ、空気の悪さなど、家の狭さなど、さまざまな
代償を払っていることでもある、と痛感する。特に、
地方に出かけるとそう痛感する。

また、東京は人口が多いので、往路が「東京→札幌」
なら安い航空券があっても、往路が「札幌→東京」と
なると、すぐに3倍くらいになる、と、先週「猫」のライブで
会った地元の方が言われていた。以前、同じような
ケースは、「東京→沖縄」でも起こっていると私は聞いた
ことがある。

「同じ区間なのに、変ですよね」
「人口が少ないから、仕方ないんだよね」
こんな会話を交わした。こうなると、地方の方はますます
遠方には出かけにくくなってしまう。

そこで、地方の方でも、「だから、東京からどんどん
アーティストを呼ぼう」と、積極的に行動している方もいる。
先週お邪魔した「旬酒ヤ あんだだ~れ!」の中ちゃんさんは、
「札幌の他のライブハウスに、”同じ日にライブをする
わけじゃなし、目と鼻の先にあるわけでもないんだから、
手を結んで、一緒にアーティストを呼ぼうよ”と言うん
だけれど、みんな変にライバル心があるのか、嫌がるん
だよね。でも、1軒だけで飛行機代やホテル代を全部
払うのは大変だけれど、数軒まとまれば割り勘で
払えるから、そのほうがいいのにね。そんな意地
張ってる場合じゃないよね」と言われていた。

こういうところでライバル心などを抱いている場合では
なく、結託していかないと、ますます地方の人は、
生の文化に触れ合える時間が減ってしまう。もちろん、
地方には地方在住の芸術家がたくさんいるのだが、
でも、これでは、東京や他の地方の方を呼びにくく
なるばかり。「地域の文化・経済の振興」という、もっと
大きな視点で物事を見てほしい。

経済格差が、ひいては文化に触れ合う格差などを
これ以上生み出すことにならないように、東京の者も
地方の方も、真剣に考えるべき時期が来ているのでは
ないだろうか。

|

« 地方との経済格差 その1 | トップページ | 立秋に思う »

コメント

東京は何でもかんでも物価が高いイメージがありますけど、
案外、そうでもありません。(高いものもありますが)

例えば、輸入されるものは地方より安いです。
これは輸送経路(距離)によって値段が基本的に変わります。
(海外産の野菜、肉、魚介類、ガソリン、紙製品など)
アーティストも都内に集中しているので、
コンサート等の総費用も地方に比べいくらか抑えることができます。
逆に、地方より都内の方が高いものは、主に不動産関係ですね。

> こういうところでライバル心などを抱いている場合では
> なく、結託していかないと、ますます地方の人は、
> (中略)「地域の文化・経済の振興」という、もっと
> 大きな視点で物事を見てほしい。

間違ってはいないけど、
小さな視点も忘れちゃいけないかなと思いました。
各ライブハウスの利益が上がるかどうかが問題ですね。

投稿: 濱祐 | 2005/08/08 13:32

濱祐さん、またまたありがとうございます。

>例えば、輸入されるものは地方より安いです。

そうですよね!たとえば沖縄だと、地元の物は
安くても、他の土地から来る物は猛烈に
高い、と言いますよね。実はこれが生活の
ネックになることもあるそうですよね。

不動産は、本当に高いですよね。都心の
値段が当たり前になると、ちょっと郊外へ
行っても(決して暴落していないところでも)
「安いなー」と思ってしまいます。この
感覚が怖いので、常にバランス感覚を
持っていたい、と思うのです。

>小さな視点も忘れちゃいけないかなと
>思いました。各ライブハウスの利益が
>上がるかどうかが問題ですね。

さすが濱祐さん!
でも、この点は、「あんだれ」のHPを
見ていただくとわかるのですが、マスターの
中ちゃんさんは、あのススキノで何年も
お店を繁盛させてきた方。だから、
このツボはきちんと押さえていらっしゃると
思うのですよ。人脈などの面でも、
私は信頼できると思っています。

(お店には、あの和田アキ子さんがいらした時の
肩を組んだ2ショット写真があるくらいですもの。
この数年以内の写真のようでした)

投稿: つきのみどり | 2005/08/08 17:31

北海道の都市部での傾向として、極力無駄なサービスをカットして安さを提供する美容室と、こころゆくまでリラックスできるようにサービスを重視する従来型の美容室との二極化が進んでいます。多分みどりさんが驚かれたのは前者の方かと。それでも、東京の相場よりは全体的に安いのかもしれませんね。

> こういうところでライバル心などを抱いている場合では
> なく、結託していかないと、ますます地方の人は、
> (中略)「地域の文化・経済の振興」という、もっと
> 大きな視点で物事を見てほしい。

それよりも札幌近郊や他の道内のライブハウスに声を掛けてほしいな、と札幌から車で5〜6時間以上離れたへき地に住んでいる音楽ファンは思っております。
同じ市内で連続2daysだとやはりよほど熱心なファン以外は両日とも見に行く、とはいかないのではないでしょうか。同じ札幌二回公演でも、その合間に道内を回って間をあけてみたりとか、そういう形で行なわれるミュージシャンもいらっしゃいます。
もちろん集中的に札幌に滞在してあちこちのライブハウスを回るミュージシャンもいらっしゃいますが、それよりは小樽や旭川などを回ってもらった方が…と考えるライブハウス経営者も少なくないと思いますね。お客の側としてもそう思いますし。北海道はそういったところではかなりシビアな土地柄ですね。

投稿: Touchy | 2005/08/08 21:54

Touchyさん、ありがとうございます。
きっとコメントを下さるのではないかと
ひそかに期待しておりました。(^0^)

>それよりも札幌近郊や他の道内の
>ライブハウスに声を掛けてほしいな、と
>札幌から車で5〜6時間以上離れた
>へき地に住んでいる音楽ファンは思っております。

貴重なご意見ありがとうございます。
札幌周辺や他の道内のライブハウス、と
いう手もありますよね。

アーティストの皆さま、中ちゃんさま、
そして北海道のライブハウスのご関係者の
皆々さま。どうかご検討お願い致します。m(__)m

投稿: つきのみどり | 2005/08/09 17:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73691/5352664

この記事へのトラックバック一覧です: 地方との経済格差 その2:

« 地方との経済格差 その1 | トップページ | 立秋に思う »