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2005/11/12

TULIP Live in NHKホール 偉大なる青春の影

blog051112


5ヶ月ぶり、TULIPのツアー”hope”を
見に、11/11、NHKホールへ出かけた。

NHKホールは子どもの頃からイベント
などで何度となく足を踏み入れている。
ライブで来るのは、山下達郎さんの”COZY”ツアー以来。
その時はやっとの思いでチケットを手に入れ、3階席の
てっぺんで見ていた。

NHKホールは、TV画面のほうが大きく見える。
ホールに近づくと、シャンデリアが見えてくる。
(あぁ、来たなぁ…)と思う瞬間。

今回は2階席。でも、ホールの構造が工夫されているので、
両サイドはステージに近くせり出している。手を伸ばせば、
ステージにまで届きそう。

私たちがホールに入ったのは、開演20分前。この時点では
まだ空席が多い。
(皆さん間に合うのかしら…)

でも、心配は杞憂だった。開演時間になるとほぼ満席。
男性はもちろん目立つ。男女の仲間同士で来ているような
方も多い。お子さんの手を引いた親御さんも、もちろん
見える。定刻から6分遅れ、客電が落とされ、ライブは
スタートした。

6月にはじまった“hope”のツアーも、夏休みを挟んで
4ヵ月半続き、あと3本を残すのみになった。今日は、
東京でのラスト。
6月に3本見た光景を思い出しつつ、
(次にチューリップの姿にいつ会えるかはわからない)
と、光景ひとつひとつをこの瞳に焼き付けようと、
ステージを見つめていた。

ライブがはじまると、いつも思う。何ヶ月も前から楽しみに
してきた、それまでの待ち遠しい気持ちも、「この楽しい
ひと時は、確実に終わりに向かって進んでいる」と。
今日はとりわけ、その切なさが強く私の胸に押し寄せて
きた。
※以下、セットリストが載っているので、知りたくない方は
お控えを。

構成自体は、夏休み前のツアーと基本的に同じ。生ギター
コーナー、「恋のドラキュラ」で幕を開け、「箱入り娘」、
「ムトウス」、「仔牛のローカウジィ」、と続いていく。
生ギターコーナーで私が今回お気に入りだったのが、
「悲しみに挨拶を」。財津さんの甘く優しい声に、
姫野さん、上田さん、そして宮城さんのコーラスが
重なり、聞きごたえある曲だった。私にとってはライブで
初めて聞いた曲だったけれど、すっかり、お気に入りに
仲間入り。

ただ、今回はここで「置いてきた日々」が追加された。
この曲は前回の再結成ツアーでも演奏している。でも、
これは、チューリップ解散前、最終期の曲。その時の
メンバーだった高橋ひろ氏が今月初めに他界したので、
彼への追悼の思いだったのだろう(私も謹んで、
ご冥福をお祈りしたい)。

生ギターコーナーが終わると、「私のアイドル」で一気に
会場が総立ち。かつての「私のアイドル」に夢中になって
声援を送る、親の姿を見て、子どもたちはどう思うの
だろうか。

(私個人のことで言えば、母から、かつて日生劇場で
越路吹雪さんのリサイタルを見た、と聞いたことがある。
母は、お気に入りのシルクのワンピースを着ていった
ことまで覚えていた。でも、皮肉なことに、わたしが
それを知ったのは、小学生の時に越路さんの訃報に
接した日だった)

続く「夏色のおもいで」、姫野さんの「タッチー」と
呼ばれていた頃がしのばれて、私は昔から好きな
曲のひとつ。この曲は「心の旅」が大ヒットした直後の
シングルで、松本隆氏に詞を発注している。

このことに、つのだ☆ひろ氏が激怒して、「チューリップは
自分たちでいい曲が作れるから、そんなことをしては
いけない」と言ったのは有名な話。ちなみにこの曲、
実は松本氏の作詞家デビュー作品だったのこと
小田和正さん「風のように歌が流れていた」
DVD
でわかる)。

新曲の「hope」、「神様に感謝をしなければ」、「風の
メロディ」で前半が終わり、お約束の10分休憩に入る。
休憩でロビーに出て、のどを潤す私の目に映ったのは、
小学生の姉妹の手を引くお父さん。
(お嬢ちゃんたち、どうですか、今日は楽しいかな)
ふと聞いてみたくなった。

後半は「I’m the Editor」で幕開け。「この小さな掌」、
「ぼくがつくった愛の歌」、「悲しきレイン・トレイン」と
姫野さんが「じっくり聞かせる」曲が続く。安部さんの
ギターも冴え渡る。そして、次の曲の前に、安部さんの
MC。
「次の曲は1979年、昭和54年の発表で…」
私は、何の曲かはわかっているから、どんなMCが
聞けるのか楽しみにしていた。

「この年はウォークマンが発売されて、音楽の聞かれ
方が変わった節目の年でもあります」
(へぇー、そうなのね)
そして、ドラムのイントロに続いて、「♪わがままは
男の罪…」
そう、「虹とスニーカーの頃」。ウォークマンから
ipodの時代になっても、聞き継がれている「名曲」に
酔いしれる。

そして、「青春の影」、財津さんの「この曲はある方の
ひとことでリードボーカルが交代しました、でも、
代わったおかげでこの曲が売れ、今の僕らがあるの
です。チューリップの救世主、姫野達也さんに歌って
いただきましょう!!」というMCもおなじみの、「心の旅」。

「Someday Somewhere」、「Shooting Star」と聞いて、
本編はラストを迎える。

でも、すぐにお約束のアンコールで私たちにすぐ
こたえてくれる。「銀の指輪」、「早くおいで」、
「エジプトの風」と、上田さんや宮城さんがリード
ボーカルの曲もきちんときけるのが嬉しい。そして、
「夢中さ君に」で、大盛り上がりのラスト。再び
皆さんが袖に引っ込む。でも、まだ客電はつかない。
(あぁ、もう次で終わりなんだ…)
私も自分に言い聞かせる。

笑顔で出ていらした5人の面々。最後は姫野さんの
ささやくギターにあわせて、財津さんが「♪君 
僕の靴を捨てて逃げて走っても ほらね…」、そして、
客席も「♪おー、そうだよ、誰にもあげない魔法の
靴さ…」と、大合唱!!

こうして、ライブはステージも客席も、満面の笑顔で
終わりを迎えた。東京でのラストだったからか、
今までただの1度も見たことがなかった、財津さんと
姫野さんが握手を交わしているお姿に、私も感動
して胸を熱くした。

まさかはじめて聞き始めた頃は、こんな風に
「再結成」として、ほぼ結成当時のメンバーでの、
歌と演奏が聞けるなんて思わなかった。

前回ツアーを見た時は、「夢中さ君に」で「財津さん!!」と
掛け声をかけるのがなんだか聞き取れなかった。

でも、今回のツアーでは、チューリップの歌も
すっかり私の体になじみ、「財津さん!!」の掛け声は
言うまでもなく、「Shooting Star」ではどのタイミングで
立つのか、「銀の指輪」の手拍子のタイミングも、もう、
迷うことはない。

チューリップの皆さんは、楽しく、切ない、数々の青春の
ひとコマを、年齢を重ねた今になっても表現できる。
偉大なる「青春の影」のバンドだと思わずにはいられない。

(チューリップの皆さん、ステキなツアーをありがとう
ございました。そして、またいつかライブで会えます
ように。待ち続けていますので…)
こう願いながら、笑顔で私はNHKホールを後にした。

※アップ後、記事を一部補足しました。

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コメント

この日、私も行っていました。
盛り上がりましたね!
「私のアイドル」で涙が出そうになりました。

投稿: 河童アヒル | 2005/11/13 00:05

河童アヒルさん、こんばんは!

とても楽しい一夜でしたね。
ステージを見ていると、
昔からのファンの皆さんは、
当時のさまざまなことが
思い出されるのでしょうね。

投稿: つきのみどり | 2005/11/13 00:38

再結成したばかりの頃の広島でのライブには参加しました。
勿論、デビューした時から知っている年代のファンであります。
昔のレコードは、全て処分してしまったので、残念乍ら、今、手元にある音源には限りがあるのですが、心の中には数多く曲達が生きております。
財津さんに、もう一度会いたいな。

投稿: ジキル・ハイド | 2005/11/13 04:57

ジキル・ハイドさん、コメントありがとう
ございました。

>心の中には数多く曲達が生きております。

そうですよね。それが皆さんの支えに
きっとなっているのでしょうね。

投稿: つきのみどり | 2005/11/13 16:41

君のもとへ続く長い一本道は~って何でしたっけ?カラオケでよく歌います。

投稿: イッチー | 2005/11/14 11:30

イッチーさん、ごぶさたしています!

>君のもとへ続く長い一本道は~って

「青春の影」ですね。ライブでは
財津さんの華麗なピアノ(音のキーボード)で
始まります。すると、さざなみのような
拍手が起こるのですよ。そのタイミングも
もう体にしみついています。(^0^)

投稿: つきのみどり | 2005/11/14 18:50

こんばんは
早速お言葉に甘えて訪問させて頂きました。  オフィシャルのほうではお返事ありがとうございました。
稲垣さんについてのコメントは後日、あちらの記事のほう、若しくはサイトのほうで存分に(笑)入れさせて頂きますね。
財津さんも、稲垣さんも甲乙付けがたい素敵な方ですよね。
皆さん、大好きでした、姫野さんのあのシルキーな歌声、1コーラスと2コーラスの間には必ず安部さんのカッコいいギターソロ、そして今でも日本のメロディメーカーとして、5人の中に入ると言われている財津さん、本当に大好きでした。
私が中学の時、「心の旅」で世に知れ、メジャーになられたと記憶していますが正直な所、残念ながらこの歌は自分にはあま
り、響くものはありませんでした‥(ごめんなさい)
或る日、どこかのラジオ番組、確か大田裕美さんと小室等がパーソナリティをしていた番組でした。  「風のメロディ」がいきなりかかり始め、中坊ながら凄い衝撃でした。
それからはもう、FANまっしぐら、中2の時に初めて行ったコンサートは川崎産業文化会館でした。
安部さんは、それまで口数が少なそう、ナイーブな印象があったんですが、MCの面白い事ったらない(笑)
ギターはやっぱりカッコよかった~、姫野さんは一番若く優しそう‥、あだ名は「タッチー」でしたね。
懐かしいなぁー、ここでこんなコメントを書かせて頂く事が嬉しくて‥。  吉田さんが、宮城さんに交代されて、それでも当時、レコードを聞き続けていましたが、やっぱり初期のメンバーが大好きでした。
数年前、一時再結成されTVに出られていましたね、懐かしさで溢れました。  お話したい事、沢山あるのですが、あいにくこれから仕事なのです(;´д`)、それに止まらなくなりそう
(笑)なので、又後日おじゃまさせて頂きますね。
勿論、稲垣さんについて、こちらもお話させて頂きたいなって思っています。
長々と、ごめんなさい、それではまた。

投稿: mirai | 2005/12/07 20:33

>miraiさん

こんにちは、稲垣さんサイトからのご訪問と、
熱く思い出を語って下さって、どうも
ありがとうございます。
「風のメロディ」、私も好きな曲です。

名バンドだからこそ、こうして、
「多くの方の心に生き続けている」
のだと改めて感じます。

ライブでは「安部さん」、「タッチー」コール、
よく聞こえていました!!

またいつでもおいで下さいね。

投稿: つきのみどり | 2005/12/08 18:21

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