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2005/12/06

稲垣潤一さん新作CD「Unchained Melody」 大人の愛の奥深さ

blog051206


11/23に発売された、私の長年の
「心の柱」、稲垣潤一さんの最新CD
「Unchained Melody」。

稲垣さんの歌に初めて出会ったのは、中学生の頃。
当時、「Realistic」がアルバムチャート1位を獲得、
CMでもたくさんの歌がタイアップされ、クラスでも
背伸びし始めた子が何人か聞いていた。
私だけでなく、他の男の子も聞いていて、
感想を話し合ったりした覚えがある。

その時の私が、稲垣さんの歌から感じとったのは、
「大人の愛の世界」ということ。当然、まだまだ
青臭い自分にはそんなものわかるはずもない。
「大人になったらこんな恋愛が待っているん
だろうか…」
そんなことを思いながら、他の誰のものでもない、
稲垣さんの世界にだんだんはまっていった。

翌年の「EDGE of TIME」から、リアルタイムでCDを
買い始める。でも、ライブに行ったのは大人になって
から。その頃の愛読誌のひとつだった「GB」に、
「稲垣さんのライブにはカップルが多い」という
記事があったのを見て、
(それじゃぁ、大人になって、本当に大事だって
思える人と行こう)
そう決めたからだった。

そんな風に決めた理由は、今となってはよくわからない。
きっと、「私の大好きな稲垣さんの歌を良くわかって
くれる人(=私のことを良くわかってくれる人)でないと、
行って後悔するようなことにはなりたくない」という
気持ちからだったのかもしれない。その気持ちを
大事にあたためながら、彼のCDを聞きつつ、
時を待った。

今ではファンクラブにも入り、会員優先予約で
チケットを手に入れるのを
楽しみにしている。

さて、今回のCDは、「筒美京平氏の作品」を歌う、と
いうテーマ。稲垣さんの過去の「SHYLIGHTS」
(シャイライツ)、「夏のクラクション」はもちろん、
少年隊の「君だけに」、あのトシちゃん、田原俊彦さんの
「抱きしめてTONIGHT」、野口五郎さんの「グッドラック」、
大橋純子さんの「たそがれマイ・ラブ」など、「えっ!」と
いうラインナップ。それを松尾潔氏がプロデューサーと
なって味付けしている。

どんなCDでも、中学生の頃からの習慣で、最初の
1回目は、歌詞カードを見ながらじっくり聞くことにして
いる。大人になると、手に入れた日にそれができるとも
限らないから、そうすると、「少し仕事がひと段落つく
まで」じっと我慢して、気持ちをあたためてから、
プレーヤーにかける。

今回はカバーだけではなく、新曲も含まれている。
例えば「Eveの向こう側」。「クリスマスキャロルの
頃には」の続編、とも言える曲。なるほど、こういう
未来だったのか、と、うなる。

「Unchained Melody」、この曲はストリングスアレンジも
筒美氏が手がけている。完成度が高い、さすが筒美さん。
この曲によって、CDタイトルも同じにすることになった、と
いう松尾氏のライナーノーツにも納得。

この数年、稲垣さんは新作を出し続けるよりも、「カバー
中心」のCDが多い。それが悪い、というわけでは
ないけれど、なぜなのか自分でも気になっていた。

今回新作を聞いて強く感じたのは、「稀代のボーカリスト、
稲垣さんのシルキーボイスで、名曲を歌い継いでいく」
ことの重み。どんな歌でも、稲垣さんの手にかかれば、
たちまち「大人の愛の奥深い世界」が見えてくるから
不思議。つらい愛、ひたむきな愛、どれも大人の奥深い
切なさがこめられている。だから、私も一瞬で「稲垣さんの
歌の世界」に入ってしまう。

こんな稲垣さんだからこそ、新作ももちろんいいけれども、
素晴らしい「スタンダード」を歌い継いでいってほしい。
改めてそんなことを強く感じた。

今、街を歩くと「♪クリスマスキャロルが流れる頃には…」と、
おなじみの歌声がどこからともなく聞こえてくる。だから、
稲垣さんファンの私にとって、この季節は忙しい中にも
どこか嬉しさが混じる。

「Unchained Melody」は、彼の大人の愛の世界を改めて
感じさせてくれる作品。今年は、街に流れる「クリスマス
キャロルの頃には」と、このCDで、年末に向かって
幸せな気持ちで過ごせそうな気がする。

【追記】長友啓典氏のジャケットも秀逸なこのCD、
飾っておくだけでもステキ。

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コメント

つきのみどりさん、はじめまして!
稲垣さんのオフィシャルサイトで拝見して、こちらのサイトに訪問させていただきました。私も別名でたまに書いています。
素敵なサイトですね。まだ全部は拝見していませんが、稲垣さんのことを書いた文章を読んで、本当に「心の柱」にされているんだなということがわかりました。
つきのさんは中学生で「Realistic」ということはお若いですね。中学生で稲垣さんのファンになったとは大人っぽかったのかな・・・
最初の一回めは歌詞カードを見ながらじっくり聴くのは私もまったく同じです。
今回のアルバムもボーカリストとしての稲垣さんが遺憾なく発揮されていて、とても素敵な大人のアルバムですね。
私も実は稲垣さんのことだけをテーマにしたブログを書いています。もしもよろしかったらいらしてくださいね。

投稿: れいん | 2005/12/07 17:45

>れいんさん

はじめまして、ようこそおいで下さいました。

>中学生で「Realistic」ということは
>お若いですね。中学生で稲垣さんのファンに
>なったとは大人っぽかったのかな・・・

そうですね、「お母さんから聞いた」という
20代の方を除けば、ライブに行く中では
若いほうに入ると思います。
お察しの通り、よく言えば、大人びていた
子どもでした。悪く言えば生意気な子
だったのかもしれません(笑)。

自分のこういった出会いを振り返ると、
「仕事で、子どもの思春期に関わる者として、
それぞれがいい出会いを見つけてほしい」と
痛切に感じます。そういう気持ちを
念頭において仕事をしているつもりで
います。

稲垣さんがずっと「心の柱」で
いて下さるのは、お元気で歌い続けて
下さっているから、に他なりません。
稲垣さんのご健康とご活躍を
改めてお祈りしたいです。

ブログ、少し拝見しました。
「稲垣さんだけ」というのは
すごいですね!また改めて私も
お邪魔しますね。

投稿: つきのみどり | 2005/12/08 18:28

【追記】

このCDに収められている「たそがれマイ・ラブ」、
作詞は阿久悠氏。TBSで今日12/29放送された
彼の特集で、「たそがれ…」は、「TBSで放送
されたドラマ※のイメージソングだった。
このドラマは森鴎外の『舞姫』を元にしている」と
いう話が出た。

そう、だからこの詞はエリスの心情を
うたったものだったのだ。

この話を聞くまで、「どういう女性を
設定しているのかな」と不思議だった
けれど、その謎の糸が、ひとつほどけた。

※ちょっと調べてみたが、このドラマは
「獅子のごとく」。(1978/08/21放送)
江守徹氏主演だったとのこと。

投稿: つきのみどり | 2005/12/29 20:01

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