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2006/01/14

及川恒平さん CD発売記念ライブ 軽やかに、でも、芯は太く

blog060114

1/12、今年のライブ始めは、
及川恒平さんのCD「ほしのはだ」
発売記念ライブだった。

CDの音源の録音は、昨年夏に既に
終わっていたという。ちょうど昨年の
4/15(良い子ライブ)、この日はじめて
私は及川さんのソロライブに行っている。
その頃確かに「レコーディング中」というお話を
されていた記憶がある。

その後、ソロ、そして「まるで六文銭のように」や
「猫・文銭」、四角佳子さんとのライブに数回足を
運ぶ中で、耳なじみの曲が増えていった。

だから、今日のライブでは、新作の発表会のはず
なのに、プログラムを見れば、私にはすっかり
聞きなれた曲が並んでいて、その意味でも、
「あぁ、もう1年も及川さんの歌を聞いてきた」と
改めて感じさせる。

今回の会場は、銀座のはずれ、ほとんど京橋にある、
ギャラリー椿」。なぜギャラリーかって?ここで、
ジャケットの原画を描いた、野中徹夫氏の個展が
開かれているから。だから、今までの、そして、
今回のジャケットの原画が飾られている中に、
丸いすを並べてのライブという、なかなかお目に
かかれないスタイル。

だから、ライブも、最初にオーナー、続いて野中氏の
ごあいさつがある、ちょっと変わったスタイル。
野中氏のごあいさつは、決して「立て板に水」では
ないけれども、でも、お人柄の感じられるあたたかな
話し方。

まずは及川さんのソロでライブスタート。
「長い歌」、六文銭時代の原茂氏の作曲で、私の
あまり知らない、六文銭の世界をあれこれ想像
してしまう。

そして、途中から、ウクレレとギター(松宮幹彦氏・
渡邉健一氏)が加わる。ウクレレの軽やかさと、
どこか哀愁を帯びたような響きが入り、歌を一層
素晴らしくする。

ずいぶん聞きなれた「岬の部屋」、「にぎやかな木々」、
若々しさや、学生運動のにおいがする歌。「岬の…」を
聞くと、いつも思う、井上陽水氏の「傘がない」にも
通じている、と。そして、「にぎやかな…」。小室等さん
「こういう詞を書く恒平くんは、若い」と長野で言われて
いたことがまざまざとよみがえる。

「Hana」、昨年の「良い子ライブ」以来2度目。でも、私が
それだけ及川さんの歌に親しんで、その世界観に
向き合うようになったからか、あの時とは全く違った
印象を私に残した。

CDのタイトル曲、「ほしのはだ」。包み込む大きな愛、
まっすぐに突き抜ける愛が私の中を駆け抜ける。
そして、糸田ともよさんの短歌からヒントを得た「地下
書店」、ラストの「引き潮」へと続いていった。

及川さんのライブは、詩の世界が多彩で、また、
ご自分も短歌を作ったりなさるからか、奥深く言葉の
世界が広がっている。むかしむかしの日本人は、
言葉には魂が宿ると考え、「言霊」(ことだま)と
言ったけれど、及川さんの詩にはその「言霊」が
生きている。

そして、絵や他の楽器とのコラボレーションの素晴らしさ。
毎回毎回違う楽しみを味わわせていただけるのが、
とても嬉しい。そのフットワークの軽さは、こちらも
驚かされっぱなし。

でも、どなたとコラボレーションしても、必ず及川さんの
世界になってしまうのは、きっと、彼の中に太くて
確かな「熱い芯」が通っているからなのだろう。
だからだろうか、及川さんの歌に向き合うようになった
頃に比べれば、今のほうが、ずっとその奥深さや
面白みを感じている。

この日は、及川さんからの「お年玉」をいただいた
気分になって、大満足して帰り道についた。

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コメント

及川さんの歌を聴いて、もう30余年。
やはり、僕の中で大きな存在であるのは事実だ。
「長い歌」・・・名曲だった。
及川バージョン聴いてみたいな。

最近(って、いつの事だろう)、テレビで一度だけ及川さんを拝見しましたが、あの長い髪が、恐ろしく短髪になって驚いたのですが、僕の長髪人生も、そろそろ秋風が吹いてます。
量が伴わなくなってきている。懸命に死守してます。

投稿: ジキル・ハイド | 2006/01/15 04:24

>ジキル・ハイドさん

こんばんは、今日もありがとう
ございます。
「長い歌」、新作の「ほしのはだ」に
入っています。及川さんのサイトで
購入方法が出ていますので、
ぜひCDを購入して、お聞きになって
みて下さい。

及川さんの昔のお姿、逆に
今のお姿しか存じ上げない私には
「衝撃」でした!(昔のレコードや
雑誌の写真などで見ました)

今は、テニスのコーチ、そして
100kmウルトラマラソン完走など、
アスリートの一面もお持ちです。

ジキル・ハイドさんは、ずっと
長髪でいらっしゃるんですね!
ぜひ「素敵な大人の長髪」を
保たれますように。

投稿: つきのみどり | 2006/01/15 20:19

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