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2006/03/16

Dear Beatles Live あの頃のように

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3/11、みなとみらい線の日本
大通り駅から、後ろ髪をひかれつつ
急行に飛び乗った私は、
夕暮れの街並みの中、
府中どりーむホールで開かれる
”Dear Beatles”ライブへと
一目散に向かった。

この10年ほど、杉真理さんTHE ALFEE
坂崎幸之助さん・チューリップの上田雅利さん・
伊豆田洋之さんREVOLVERのRickeyさん・
風祭東さんのメンバーで3月に開かれている、
ビートルズのトリビュートライブ。
今年はなんと、それに、稲垣潤一さんがゲストで
出られることになった。

杉さんと稲垣さんは、デビュー直後に杉さんが
「ジンで朝まで」を提供して以来のお付き合い。
おふたりは同学年ということもあり、プライベートでも
親しそうな雰囲気がある。私の高校時代、杉さんの
FM横浜でのラジオ番組にゲストでいらした稲垣さんが、
「大人になってもさ、同学年、なんて言うんだよね」と、
杉さんと笑いあっているのが、とても不思議で
ならなかったのを覚えている。

伊豆田さんはかつて、「風になりたい夜」を稲垣さんに
提供された。「夜のヒットスタジオ」で、伊豆田さんの
ピアノで歌う稲垣さんの姿を見た記憶もある。だから、
このライブに稲垣さんが出られるのは、私にとっては
なんの不思議もなかった。

そして、上田さんと稲垣さんが同じステージに立つ、
ということが今後どれだけあるのか想像もつかず、
これを考えただけでも、大いに興味をそそられた。

今回のゲスト、大野真澄さんのファンの方
経由でチケットを譲っていただけることになった。
でも、すべて直前に決まったので、チケット受け渡しは
当日。私は開演直前に滑り込む、ということに決まった。

みなとみらい線から直通の東横線、南武線、そして
京王線と乗り継ぎ、東府中駅に着いたのは、
開演5分前!!同じ電車で降りた人、全部で10人
近くがいっせいに走り始める。
(この人たちも行くのね!)
そのまま一緒にひたすらダッシュし続け、開演
直前のロビーに飛び込む。セーフ!
(電車が正確に動いてくれて良かった!)

はぁはぁ、息を整えつつ舞台を見ると…
(ドラムが2台!)
メインのドラムは上田さん、その左側に稲垣さんの
ドラム!しかも、ドラムの前面には「DEAR BEATLES」の
ロゴ。これだけでも、期待がふくらみ、来て良かった、と
思わせる。

そして、私が席についてから5分ほど過ぎた頃、
客電が落ち、レギュラーメンバーの6名がご登場。
「Please Please Me」でライブはスタート。

(あれ、風祭さんって…)
ベースを左で弾いている!
(そうか、ポールに憧れて、弾き方もポールに
なったのね、スゴイ)
風祭さんの思い入れに、ただただ敬服。

今年のライブは、ビートルズ来日40周年を記念して、
休憩後の第2部で、来日公演を再現する、という話が
出る。そこで、MCの中心は、「当時何歳で、どこで
何をしていたか」ということ。

杉さんと坂崎さんは同じ年生まれ、でも、1ヶ月の
違いで、学年が違うという。杉さんは中学1年、
坂崎さんは小学校6年生。
「この1年の違いは大きいですよね」と、坂崎さん。
クラスで自分以外にビートルズを聞く人は、女子の
○○さんだけだったそうだ。

「All My Loving」、「No Reply」と続く。「No Reply」は、
伊豆田さんのボーカルが冴え渡る。
前に、財津和夫さんのソロライブを見に行った時、
サポートだった伊豆田さんがエリック・カルメンの
「All by Myself」をカバーした記憶がよみがえる。
伊豆田さんの歌声は、それまで笑い転げていた
観客を、静かに聞かせる魂を持っている。

来日当時15歳だったRickeyさんは、JAL機の
タラップを降りてきたビートルズが着ていた
はっぴが強烈に印象に残り、なんと、その後、
縁あってJALのスチュワーデスとご結婚、
そして、はっぴをこっそり持ってきてもらった、と
いう話が出る!(あのはっぴは、当時ファースト
クラスに乗るともらえたのだそうだ)

だから、Rickeyさんにとっては、ビートルズの
来日、といえば、ライブをやった武道館の映像
よりも、この映像と、バックで流れていた
「Mr. Moonlight」。力強いボーカルが響き渡る。


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そして、開演から40分ほど経った
ころ、稲垣さんのご登場!!
今日も黒いスリーピースに黒い
シャツ、そして、赤いポケット
チーフがおしゃれ。

杉さんと坂崎さんは1ヶ月違いでも、稲垣さんは
坂崎さんの前の年の7月生まれ、「近いですよ」と
いう稲垣さんの言葉に、
「…」
坂崎さんには、9ヶ月の差は「年上」だったらしい(笑)。

稲垣さんは来日の映像を、仙台のご実家で見て
いらした。この話は昔、本で読んだ。その後、
ドラムを10回ローンで買ったことも話に出る。そして、
そこから話が弾み、リンゴ・スターのドラムの叩き方、と
つながり、上田さんが実演。
(うわー、贅沢!)

稲垣さんのようにドラムを叩きながら歌うと、「実は
叩いている音が大きくて、自分の歌声は聞こえ
ないですよ」という話も出る。

また、当時は「ドラムを練習するのに、リヤカーで
運んだりしましたよね」と言う稲垣さんの話に、
みんな大受け!
「あの頃はそれが当たり前でしたよね。でも、
今の若い子は普通に車で運んできますよね」
それぞれ、世相を感じさせる。

そして、「I Should Have No Better」、その後、
稲垣さんと上田さんのダブルドラムで共演!

今日は上田さんがメインメンバー、稲垣さんは
ゲスト、ということもあるにせよ、上田さんの叩く
ドラムはパワフルで豪快。動きもとても大きい。

それに対して、稲垣さんのドラムは繊細で、
丁寧に丁寧に叩いて、リズムをきっちり
追っていく、という感じ。
それぞれのご自分のライブでのお姿を思い
浮かべ、改めてナットクする私。

稲垣さんはいちどここでご退場、代わって
登場したのは、本日2人目のゲスト、
大野真澄さん。

大野さんは今日のご出演の面々で、唯一
「生でビートルズの武道館公演を見た」という、
貴重な体験者。「でも、隣の女の子がかわいくって、
そっちばっかり気になっちゃってね…」と、いかにも
彼らしい!そして、矢継ぎ早に出る、大野さんの
漫談顔負けトークで会場大爆笑!

大野さんのお話の中で、ビートルズの来日公演で、
前説にE.H.エリック氏がいた、という、私には
初耳のことが飛び出す。ザ・ドリフターズが
前座だったというのは有名な話だけれど、
エリックさんが前説、というのはこれまた時代を
感じさせる。当時は、その日に最もふさわしい
司会者として選ばれたのだろう。

前編はこうして終わり、休憩後、いよいよ「来日
再現公演」スタート。ナレーションが入り、「1966年、
昭和41年は、ビートルズにとってエポック
メイキングな出来事が並びました…」日付と
出来事が順に紹介されていく。ジョンの
「ビートルズはキリストを越えた」発言が物議を
かもしたこと、ジョンとオノ・ヨーコさんとの
出会いがあったこと…。

「来日再現公演」が始まると、観客も、今日は
ビートルズ世代から20代まで幅広いけれど、
みな総立ち、大歓声で公演に「参加」。MCや
曲名が和訳されているのもなかなか面白い
(でも、歌はちゃんとオリジナル。でないと「王様」に
なっちゃう)。

私がいちばん受けたのは、次の杉さんのMC。
「では、次の曲は、アルバム『助けて!』から
『昨日』です。」

こうして、あっという間の35分、「来日再現公演」は
終わりを告げた。
その後、声援にこたえてアンコール、今度は
稲垣さんと大野さんも入って、大セッション。
稲垣さんが、上田さんのほうを何度も何度も
確認しながら、リズムがずれないように丁寧に
ドラムを叩いていく。

(この光景を、瞳に焼き付けよう)
稲垣さんがドラムでどなたかと共演、なんていう
お姿は次にいつお目にかかれるかわからない。
1ドラマーとしてのお姿を見られたことが、何よりの
今日の嬉しい出来事だった。

ご出演の皆さんは、ビートルズの歌を生で初めて
見たあの頃、そして、初めて曲を知ったあの頃に
きっと戻ったひとときだったのだろう。楽しそうで、
オリジナル曲でのライブでは見られない、
リラックスした笑顔を輝かせてステージに
立っていらした。
(皆さん、そして、ビートルズの皆さん、素敵な
夜をありがとうございました)

この日の様子は、4/22、Nack5【FM埼玉】で
一部放送される、という。爽やかな感動が、
電波に乗るのを楽しみにしている。

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コメント

つきのみどりさん、お久し振りです。
いつも、ここへお邪魔する時は記事をじっくりと読ませて頂いて、その後の投稿なのでどうしても長文になってしまいます。
なのでその時間が取れず今日、久々に訪問させて頂きました。
今読ませて頂きました、それに、やはりTULIPの事が記事にあると読み終えて、書かずにはいられなくなり・・です(笑)。
内容を拝見させて頂き本当に私も行きたかった・・・と今更ながら思います。
「ドラマーってかっこいいんだな」、学生の頃ブラウン管を通して初めて感じた人が上田さんだったのです。
勿論、TULIPのメンバーは皆さん大好きでしたが、ギターやボーカルのポジションというのはやはりセンターとして一番目立つのでかっこ良さが前面に出ていましてあの当時、安部さん、財津さんはコンサートでも声援が凄かったです。
でも、私は上田さんだけはまた違う感覚がありました。
何と言いますか、あのドラムと一体になったシルエットが「うわぁー」・・[カッコイイ]、[凄い]こんな形容に変わりありはありませんが、ステージの後ろで本当に「パワフルで豪快」なドラマー、上田さんが凄く素敵で大好きでした。
対照的に稲垣さんドラマーはみどりさんのおっしゃる通り「繊細で丁寧」。
何年か前のコンサートで稲垣さんは、MCで「今やドラムを叩きながら唄うのはCCBか稲垣潤一ぐらいですかね(笑)」とおっしゃっていたのを思い出しました。
このお二人のドラムセッション、本当に見たかった・・・。
しっかりと瞳に焼き付けて・・宝物ですね。
羨ましいです。でも、みどりさんの記事のおかげでこの時の情景が鮮明に浮かびます。
貴重なレポ、本当にありがとうございました。

投稿: mirai | 2006/03/17 00:38

>miraiさん


こんにちは、ごぶさたしております。
いつもあたたかなコメント
ありがとうございます。


>ステージの後ろで本当に「パワフルで
>豪快」なドラマー、上田さんが凄く
>素敵で大好きでした。


私は、上田さんのかつてのお姿は想像しか
できませんが、今のお姿を見ている
だけで、「昔からさぞパワフルな
ドラマーでいらしたんだろうな」と
思います。


今回は同時に拝見できて、本当に
ラッキーでした。この日は稲垣さん
ファンが少ないようでしたので、
その感動がせめて少しでも多くの
方に伝われば、私としてもこんなに
嬉しいことはありません。


そういえば、チューリップはただ今
CD製作中みたいですよ!
「今の」上田さんのパワフルな音に
また出会えますね、楽しみですね!
(^0^)

投稿: つきのみどり | 2006/03/17 15:49

こんにちは、少しお久しぶりです(^_^)。


22日のNACK5聴けましたよ、でもうちは何故か、周波数が
キャッチ出来る場所が家の中心部の寒い廊下のみで・・。
なので、携帯にイヤホン、座布団持ち(笑)ようやく聴ける体勢になったのは後半の1時間半の辺りからでした。
ちょうど、「来日再現公演」がスタートした頃だったかな。
ホント、「アルバム“助けて!”から“昨日”」には笑って
しまいました。


ポールは杉さんだったのですか?
豪快なドラムの叩きに耳を凝らしていまして、おおかた予想は
つきましたが、ドラムの「リンゴ」はやはり上田さんでしたね。
上田さんのソロの歌声はTULIP時代のアルバム「日本」の中の「タイピスト」でしか知りませんでしたから。


結局、その後からエンディングまで稲垣さんの
ビートルズナンバーが聴かれる事がありませんでした
(残念)前半だったのでしょうね。


あの大声援の中にみどりさんがいらしたんですね。何とも
羨ましいです~。
3時間という長丁場の放送でしたが、またどこかでやって
欲しい、、と思いました。

投稿: mirai | 2006/04/24 18:44

>miraiさん


こんばんは、コメントありがとうございます。
放送お聞きになったのですね。
(私は聞けませんでした)


実はこの日の放送は、3時間の放送は、
前半:スターダスト・レビュー25周年特番
後半:Dear Beatles Live
という構成だったようです。

ですので、放送されたのは、主に
稲垣さんの出ていらっしゃらなかった
「来日再現公演」の部分ではないかと
思うのです。稲垣さんの歌はあまり
たくさんかかっていないのでは
ないでしょうか。


稲垣さんのご出演部分はまた
どこかで聞ける機会があると
いいですよね。
関係各位の皆さま、
ご検討をお願いします!

投稿: つきのみどり | 2006/04/24 19:44

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