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2006/08/13

茶木みやこさん Live in 手風琴 凛とした「みやこの歌姫」

Blog060813a


8/9、巣鴨の手風琴で、
茶木みやこさんのライブが
開かれた。

私は茶木さんのライブを拝見するのは、3月の吉祥寺・
のろに次いで、2度目。
ただ、実は、6月に京都で一度お目にかかっている。
猫のライブの打ち上げの最中に、茶木さんがひょっこり
顔を出されたから。

「のろで拝見しました」と言い、「一人の道」の円谷
幸吉さんの話から、3月のライブ日に偶然読んだ、
「東京新聞」の有森裕子さんの話になる(※3/21付
記事参照。「映画・テレビ」カテゴリー内)。

記事に大いに勇気をもらったので、励みにしようと、
切り抜きを私はいつも持ち歩いている。
そこで、手帳から出して茶木さんにお見せした。すると、
「これ、私も読みたい」とおっしゃる。コピーを
茶木さんに差し上げた。

Blog060813b


「ありがとう」
京都弁で受け取られた。
「有森さんは、自分で自分をほめたい、って
言えたからいいの。高橋尚子さんも楽しんで
走っているからいい。でも、円谷さんはそうでは
なかった。だから、そこに彼の悲劇があると思う」

そういった趣旨のお話を、茶木さんは、熱く語って
下さった。だからこそ、彼の悲劇を自分が歌い
継ぎたい、というように私には聞こえた。

そんな会話から、もう1ヶ月半も経っている、と
思いつつ、手風琴のドアを開けた。
私が来た時はまだ人少なだったのに、あれよ
あれよと人が埋まる。圧倒的に男性ファンが多い。
あっという間にすし詰め状態の店内になった。

ライブは、3月の時もそうだったけれど、今日も、
及川恒平さんがゲストで出られる。まずは茶木さんの
ソロで、「風は西から東へ」、「あざみの如く
棘あれば」でスタート。
(以下、浜ちゃんのご協力もあり、曲名を掲載。
浜ちゃんにはお礼申し上げたい)

「あざみ…」は、「この前にライブをしてきた盛岡で、
32歳の方から、テレビの再放送を見てファンに
なりました、と言われました」というMC。私の
ように、テレビは茶木さんとの思わぬ出会いをもたらす。

盛岡で秘湯に案内していただいたこと、ねぶた祭りを
見ていらしたことなどを話して下さる。精力的に
日本中を動き回り、歌っていらっしゃる茶木さん
らしいお話に、東北の夏を思うひと時。

ライブは、「やさぐれ女のブルース」、「僕にさわらせて
おくれ」、「雨のひとりごと」と続く。
「僕に…」は、ピンクピクルス時代の曲だけれど、
「NHKのオーディションに行って歌ったら、ディレクターに
嫌な顔されましたね…」と、苦笑いをなさる。
当時の時代の空気が読み取れる。

ここで、恒平さんのご登場。まずはおふたりで「泪橋」。
茶木さんはかつて「ヤングインパルス」でアシスタントを
されていて、この曲はエンディングに必ず歌っていた、と
いうお話をされる(※「ヤングインパルス」は、2005/1/22付
記事
参照)。


Blog060813c


続いて、「What a Wonderful World」。
詞は、西岡恭蔵氏のご夫人の和訳
だとのこと。よく聞く佐久間順平さんの
ものより、なまめかしい。

そして、ご一緒に「にぎやかな木々」。3月にのろで聞いた
時よりも、息が合っているし、慣れられていて、とても
雰囲気の良いセッション。

ここで茶木さんは一度下がられ、恒平さんのソロ。
「この世花の日」、「のこされし者のうた」、「地下書店」、
「夏の朝」の4曲を歌われる。

「のこされし…」は、この頃四角佳子さんがよく歌われる
けれど、もともとは浜田真理子さんの曲。おけいさんとは
また違う、男性の悲しみ、つらさが伝わってくる。
そして、この後、一度休憩タイム。

後半は、再び茶木さんのソロで「愛させてほしい」でスタート。
「さよなら電車」、「翔べなくなるわ」と続いたところで、
円谷さんの話になる。そして、「一人の道」。

女性アーティストは、大きく分けて「守ってあげないと、
ついていてあげないと」と感じさせる方と、「凛として
立っていて、その姿を応援したい」と思わせる方に
分かれる気がする。

Blog060813d


茶木さんはもちろん後者。
そして、歌には、明らかに
「京女のしなやかさと強さ」が
同居している、私はそう感じる。

こういう方の、強い信念のある「一人の道」の
ような歌は、同性から見てもカッコイイし、「僕に
さわらせておくれ」などは、ある意味とても艶っぽい。

だから、茶木さんのライブには男性が多く詰めかけ、
しかも、写真をほとんど撮らず、歌に集中しているの
かもしれない。

「ラストダンス」、「それも人生」でライブはいったんお開き、
そして、恒平さんをまじえてアンコール。
「岬の部屋」、恒平さんも予想していなかった掛け合いで、
他のどこでも聞けない、上質なバージョンを聞かせていただく。
「風が欲しい」も引き続き恒平さんとのセッションで。
そして、最後は、茶木さんがおひとりで「I SAY HELLO」で
締められた。

恒平さんとの距離が、以前のライブよりぐっと縮まった、
今回の手風琴。これからもこのセッションは、思わぬ素敵な
曲の贈りものを生んでくれるに違いない。

(また、凛とした、京の歌姫に出会えますように)
そう思いながら、気持ちの良い夜風を受け、巣鴨駅へ
私は向かった。

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コメント

「What a wonderful world」のKUROちゃん(ゾウ
さんの奥様)バージョンでしたか、ボクはずっとこ
のバージョンで聴いてたので、馴染み深いものを
感じます。もう二人ともこの世の方ではないので
す。ちょうどゾウさんが亡くなった時、向こうで
KUROちゃんとこの歌うたってるよね・・なんて話
してました。
茶木さんは存じ上げないのでごめんなさい。KURO
ちゃんの話になってしまいました。
KURO/KYOZOで作ったステキな曲が沢山あります。
KUROちゃんはそれほど素晴らしい作詞家であり、
訳詩家でした。今でもゾウさんのライブでPAの傍
でニコニコ聴いてたKUROちゃんを思い出します。

投稿: ikki | 2006/08/15 17:21

>ikkiさん


こんにちは、教えて下さり
ありがとうございます。
そうでしたか、KUROさんも、もう
鬼籍に入られている方なのですね…。


それでは、こうして茶木さんなどが
歌われるのは、「いい作品が
歌い継がれる」という、何よりの
証ですね。私も知って良かったです。


他に何かおススメの作品など
ありましたら、また今度教えて
下さいませ。(^0^)

投稿: つきのみどり | 2006/08/15 18:37

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