« web連載 第30回更新 | トップページ | 中川イサトさん&宮崎勝之さんLive in 落陽 元「ギター小僧」至福の時間 »

2006/08/18

及川恒平さん「おたんじょう会」in 落陽 「幸せ」なひと時

8/14、及川恒平さんの「おたんじょう会」が
落陽で開かれた。

この日は恒平さんの58回目のお誕生日。かつて、
恒平さんのお母様が大変な思いをなさって、この
世に産んで下さった、ということ。ご健在のお母様は、
息子さんのお誕生日をどのようにお喜びだったの
だろうか。そんなことを思いつつ、お盆ですいている
電車に揺られ、落陽へと向かった。

お盆の最中ということもあり、当日になって急に
来られることになった方も多いのか、気づいてみると、
ライブ開始時刻には恒平さんファンでお店が
埋め尽くされていた。

Blog060818a


今日はまず、オープニング
アクトで、三叉路
皆さんが出られる。

今月23日にメジャーデビューが
決まっている彼ら(ぜひデビューシングルを予約
していただくよう、私からもお願いしたい)、
日に日にうまくなる、彼らのハーモニーに会場がみな、
「思いがけないプレゼント」をいただいた気分
だったのではないだろうか。「やけに星が見えるから」、
「恋のまま」、「もっともっと」、「君がくれたもの」、
そして、「コトコト」と5曲も歌ってくれた。
ちなみに、彼らはこのCD店「がんばれ!ルーキー」
9月のアーティストに選ばれている。

Blog060818b


続いて、Kouheiさんの登場。
「蜩」(ひぐらし)をソロで熱唱の
あと、猫の石山さんをまじえての
セッションで、「煙」、「染井吉野」を聞かせてくれる。

彼の歌は、日本人のこまやかな気持ちの
揺れ動きや、日本の美しい情景をよく切り取って
いる、と思う。

若い世代の4人の皆さんは、恒平さんを「フォークの
先達」として大いに尊敬していて、その前座に
立てることが嬉しい、という感じがとてもよく
伝わってきた。

そして、恒平さんとKouheiさんで、恒平さんの
オリジナルをセッション。「世界が完全に晴れた日」、
「やさしく逃げた」、「にぎやかな木々」を演奏して
下さる。男性同士の「にぎやかな…」は、男の色気が
強く伝わってきた。

この後、休憩をはさみ、後半の
「恒平さんソロライブ」に突入。
太田省吾氏の戯曲集『老花夜想』を持っての
ご登場。

Blog060818c


「昔、彼の舞台で音楽を担当した時、
彼の詞、僕の曲で劇中の曲を
作りました」ということで、
「貝殻の歌」、「ああ なんて
いやな日なんだろう」、
「黒アゲハの乳房」など、5曲を
披露して下さる。

今、恒平さんが興味のあるものをなさりたい、と
いうことで、このような試みになったようだ。新派
などではない演劇、歌謡曲・演歌ではない新しい
音楽。1970年前後、現代詩人・戯曲家たちと、
フォーク系のアーティストたちが、いかに「新しい
時代、新しい世代にふさわしい、日本の声」を
表現しようと、強いエネルギーを持っていらした
ことを、改めて思い知らされる。

その後に続く私たち世代は、その恩恵を当たり前の
ように受け止めるのではなく、先達の苦労に感謝を
して受け止めたい。

恒平さんは、ご自分のある種の「原点」を見つめ
なおし、今また、「大人の視点で見た、新しい
時代の歌」を作ろうとしていらっしゃるのだろうか。
そんなことが私の頭をふとよぎる。

その後は、ソロで「丸い春」、「きんのうお」、「地下書店」、
「ほしのはだ」など、ライブで最近おなじみの曲から、
なかなか聞けない曲まで幅広く歌って下さる。
観客はみな、恒平さんの歌の、さまざまな「言葉の
織りなす、綾の面白さ」をたっぷり味わう。

Blog060818d


そして、アンコールでは
セッションのオンパレード、
「ガラスの言葉」(+Kouheiさん)、
「夏・二人で」(+四角佳子さん)、そして、
「スターになれるかも」(+Kouheiさん)と、
贅沢に楽しませていただいた。

Blog060818e


その後、マスターからケーキの
プレゼントがあり、(大きいので)
観客もお相伴にあずかりながら、
歌におしゃべりに、と深夜まで大いに楽しんだ。

「お誕生日だから」と好きなことをなさり、そして、
観客もそれを大いに楽しんで見ている。それは
恒平さんの今までのキャリア、作品のクオリティの
高さ、そして、お人柄があるからこそ、なのだろう。
何かひとつ欠けても、今回のような「おたんじょう会」は
成立しない。

このようなライブが見られる私たちも幸せだし、
ご本人もお幸せに違いない。それぞれにお祝いの
気持ちを抱いて集まってきた、お店のスタッフの
皆さん、ご出演の皆さん、そして観客が、ライブ後、
いつにも増して笑いあい、そして、笑顔のまま
帰って行く姿を見ていて、そう強く感じた。

|

« web連載 第30回更新 | トップページ | 中川イサトさん&宮崎勝之さんLive in 落陽 元「ギター小僧」至福の時間 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73691/11501102

この記事へのトラックバック一覧です: 及川恒平さん「おたんじょう会」in 落陽 「幸せ」なひと時:

« web連載 第30回更新 | トップページ | 中川イサトさん&宮崎勝之さんLive in 落陽 元「ギター小僧」至福の時間 »