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2006/09/11

September Concert 平和をかみしめるひと時

Blog060911


9/10、文化放送での
セプテンバーコンサート
顔を出した。

これは、2001年9月11日の、
アメリカでの同時多発テロに端を発し、
「平和について考える日」というイベント。
東京では去年から始まった。

ライブは無料、ご出演者・会場も、申請して
「参加が認められる」もの。だから、東京の
大きいホールだけではなく、今年は全国各地の
ホール、公園、ライブハウスなどの49会場で
開かれている、ということだった。事務局長は
庄野真代さん

今年、浜松町に移転したばかりの、文化放送の
新社屋の12階のホールでコンサートは開かれた。
当選通知を握りしめ、残暑、というにはあまりにも
厳しい暑さの中、浜松町の駅で降りる。

浜松町では、羽田空港からのモノレールが
乗り入れているので、必ず、全国各地の
お土産をぶら下げた人を見かける。

この駅に来ると、まだ成田空港が出来る前、
アメリカに出張した父親の帰国の出迎えに、
一家で羽田まで行った、幼い日のことを必ず
思い出す。

当時はドルも自由化された後だったけれど、
まだ海外出張は珍しく、母の兄弟が一緒に
「お帰りなさい」と出迎えに来てくれたことも、
脳裏に焼きついている。

それから30年近くの時が流れた今、飛行機に乗る
ことも、海外旅行も珍しくなくなった。でも、テロや
未遂事件が起こるたび、検査の時間が長くなる。
そして、持ち込み禁止の荷物が増え、どんどん
検査がやっかいになっていく。
昔は飛行機に乗る時は事故を心配した
けれど、今はテロを心配する時代なのだ。

文化放送の社屋は、駅の北口目の前。こんなことを
考えているうち、あっという間にたどり着く。

ハガキと引き換えに、入場券代わりのシールを洋服の
袖に貼ってほしい、と渡される。暑い中長い時間
並んでいた方、動き回って下さったスタッフの方は、
さぞ大変だったことと思う。

順番にエレベーターでスタジオに案内される。12階の
ロビーからは、変わり行く浜松町界隈の街並みが、
よく見える。ホールは、150人ほどの人で満杯。

予定から7分遅れ、竹内靖夫アナの司会で、ライブが
始まった。トップバッターは三浦和人さん。ステージ
後方のスクリーンに、大きく、お名前と近況などが
表示される。「雅夢」時代の大ヒット曲「愛はかげろう」
など、4曲を歌って下さる。三浦さんの美しいお声が
会場に響き渡り、みな、しみじみと聞き入る。
「百年の恋」という歌を歌われていたが、これは、
中西保志さんが歌われても素敵だろう、と感じた。

歌い終えられて、竹内アナとのしばしのトーク。
「三浦さんにとって平和とは」という、竹内アナの
問いに、三浦さんは「今日のご飯がおいしかったね、と
言えるような、日々の生活が当たり前にできること
です」と言われていた。

続いて出られたのは、カノンさん。1980生まれ、
ピアノの弾き語りをしながらの歌。スタインウェイ(の
グランドピアノ)を弾けて嬉しい、という言葉が印象に
残った。オーストラリアで高校・大学を過ごした彼女
らしく、「翼を下さい」の英語版「Wings To Fly」や、
「The Power」など、わかりやすい英語と透明感
あふれる歌声を聞かせて下さった。

「音楽とは何ですか」という竹内アナの質問に、
「自分の中の生きがい、もしもなくなったら、魚の
背骨がなくなって、ぐにゃぐにゃになってしまう
感じかも」と答えられていたのも、強く心に残った。

そして、サーカスの皆さん。私にとっては1年ぶりの
拝見だった。新作のCDから「ちゅら歌」(美しい歌、と
いう意味)など、4曲のご披露。今日もまた、
カンペキなハーモニーを聞かせて下さる。

「心のふるさとを大切にしたい」という話をされる。
サポートにピアノの方がおひとり、そして、曲に
よって、末弟の央介さんがギターを弾かれる。

歌の後のお話で、「4人違う音を出しているけれど、
お互いにちょっとずつ気持ちが歩み寄ると、
バラバラの音も素敵なハーモニーになるんですよね。
人付き合いでも、こういう歩み寄り、の気持ちが
大事じゃないでしょうかね」というお話が、強く
心に残る。そんな皆さんにとっての音楽は、「絆」
だそうだ。

そして、猫の皆さんのご登場。竹内アナにとって、
青春時代に聞いていた猫の活動再開は、
感慨深いものだったらしい。中学時代の思い出、
自転車であちこち走り回っていたこと…思いがけ
ないお話が飛び出す。現在の猫の、活動ぶりを
忘れられてしまうくらい感激なさったみたいだった。

そんな竹内アナから見て、私たちのように「リアル
タイムで知らない世代」が、猫の歌を口ずさんで
いるのも、大きな衝撃だったらしい。でも、それは、
「猫の活動再開から2年間の歩み」の、何よりの証拠!!

猫は「時の贈りもの」、「地下鉄にのって」、「What
A Wonderful World」、「各駅停車」、「雪」の5曲を
ご披露。皆さんにとっては「この素晴らしき世界」と
歌えることが、平和の象徴だそうだ。

この後、事務局長の庄野さんが会場に到着。今日は
各会場を走り回り、様子を確かめていらっしゃるとの
こと。さわやかな笑顔を残し、風のように、会場を
去っていかれた。

そして、ブレッド&バターのおふたり。元祖「湘南
ボーイ・ブラザーズ」、前日のライブに続いての
ご出演とのこと、お疲れだと思うのに、昔と
変わらない素敵な歌を聞かせて下さる。

私は、稲垣潤一さんもカバーしたことのある
「あの頃のまま」が一度生で聞きたかったから、
本当に嬉しかった。他に、「戦争とは、最大の
環境破壊だと思います」というお話のあと、湾岸
戦争の時に作られた「愛したい 信じたい」など、
合計5曲を聞かせて下さった。

湘南ご出身のおふたりとしては、海が汚れたり、
変わるのがいちばん耐え難いのかもしれない。
私の、湘南に住む伯母もよく言う。「昔と海岸線が
違っている。海岸線がずいぶん陸地を浸食して
いる」と。

そして、トリは南佳孝さん。ピアノの弾き語りで、
サポートをお連れにならない、ソロライブ。
5曲ほど、「カッコイイ大人の歌」を披露して、
会場全体を魅了なさった。

南さんは、「平和とは、隣人を大切にすること…
近くの人をお互いに認め合うことではない
でしょうかね」と言われていた。

南さんのコメントは、夕刊フジの記事にも
なっていた。

日本にいると、当たり前のことのように思いがち
だけれど、平和だからこそ、歌が楽しめる。そして、
心身ともに健康だからこそ、歌が楽しめる。これらは、
当たり前のようでいて、一度失うと、再び自らの手に
取り戻すのは、とても難しい。

だからこそ、「今の平和、そして、歌が楽しめること」は、
絶対になくしてはならない。

そのために私ができるのは、こうしてひとりでも多くの人に、
このコンサートの意義を伝えること。そして、授業などで
平和の大事さを伝えること。
そんな自分の使命を改めて感じ、日差しがまぶしい
夕暮れ、浜松町をあとにした。

【告知】当日の模様は、9/21(木)19:00-、文化放送で
放送される。ぜひ皆さんもご一緒に「セプコン」に参加
していただけたら、と願う。

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コメント

セプコンは今回、特にブレッド&バターと南佳孝をどうしても見たくて参上しました。勿論猫の皆さんのステージも楽しみでしたが・・
僕はブレバタと南佳孝は拓郎熱から全く冷めた78年頃から90年代初頭までずっと聴いてました。「あの頃のまま」の入ってるアルバム「レイトレイトサマー」は毎週海へ行く時の定番でした。ほとんど無駄のないトータル的に完成されたアルバムです。南佳孝も「サウスオブボーダー」というアルバムが素晴らしくてその中の「日付変更線」は名曲です。本当の湘南サウンドはサザンやユーミンや<チューブは問題外(笑)>ではなくブレバタと南佳孝だと今でも思ってます。
ちなみに無名の頃の南佳孝は茅ヶ崎のブレッド&バターのお店に皆で雑居していた頃のメンバーの一人でした。

投稿: よおこJ45 | 2006/09/12 14:20

>よおこJ45さん


ご多忙の中、コメントありがとう
ございました。

>「あの頃のまま」の入ってるアルバム
>「レイトレイトサマー」は毎週海へ行く時の
>定番でした。ほとんど無駄のないトータル的に
>完成されたアルバムです。


なるほど、ブレッド&バターの真骨頂が
味わえる作品なのですね。ぜひ私も
一度聞いてみたいものです。


南さんもブレッド&バターのおふたりも、
どことなく「湘南の余裕の大人」という
感じがして、素敵だと拝見していました。


伯母夫婦を見ても私はよく思うのですが、
湘南は、東京からあまり遠くないのに、
生活のリズムが東京よりゆったりしている
良さがありますよね。それが、住んでいる
人々にも、独特の「余裕の大人」という
雰囲気を生み出すのかもしれません。


また今度、ブレッド&バターと南佳孝さんの
お話を聞かせて下さい!(^0^)

投稿: つきのみどり | 2006/09/12 22:05

 少し疲れましたが楽しい一日でした。また地元ネタですが三浦和人さんは兵庫県の姫路の向こう、波賀町の出身で、かつて中学校でコンサートしている模様が30分のローカル番組に。私と年齢も同じだったような。  ところでブレバタのお兄さん岩沢幸矢さんは1967年六文銭の前身に入りましたが翌年第2回フォークキャンプ参加後に脱退、その直後、石川鷹彦さんらと第1次六文銭を小室等さんらが結成、1972年の解散まで7回?のメンバー入れ替えが。及川恒平さんは最後の2年、四角佳子さんは最後の1年に在籍してます。  もっとも、今の、まるで六文銭のように、しか生で聴いたことがない私は以前のメンバーといっても。 ブレバタも初めて生で聴きましたが杉田二郎さんの話が出るとは。京都フォークも好きな私も、まいりました。           当然、猫もよかったし、サーカスも円熟味のコーラスでした。南佳孝さんのトークも面白くて曲のアクセントになってました。カノンさんは初めてお名前を見ましたがなかなかしっかりとしたピアノでした。  また来年も参加できたら。それではまた。次は16日に上京します。失礼します。

投稿: 浜ちゃん | 2006/09/13 15:55

>浜ちゃん


こんにちは、遠征お疲れ様でした。
三浦和人さんは、ご指摘の通り、
浜ちゃんと同じお年ですね。


この10日、巣鴨で及川恒平さんが
「彼はフォークの最後の世代に
なるはず」とおっしゃっていました。


確かにこの頃は「ニューミュージック」の
創成期でもあり、事務所の売出し方
などで、色分けされていたのでは
ないかと思います。1960年生まれの、
三浦さんと前後して「メモリーグラス」で
デビューした堀江淳さんは、確か
ニューミュージック的扱いをされていた
気がするのですが…(間違っていたら
すみません)。


ちなみに堀江さん、現在もFM世田谷で
DJをされていたり、ライブも定期的に
開いていらっしゃるようです。


ブレバタのお兄さんのお話は私も
聞いていました。意外なところで
皆さんつながりがあるのですよね。


どうぞお気をつけて、また上京
なさって下さい。コメントありがとう
ございました!

投稿: つきのみどり | 2006/09/14 00:21

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2006.8.24         今年も セプテンバーコンサート に参加します         昨年 は 葛西臨海公園 での突然の雷雨が印象的          結果想い出深いものになったけどね           真代さんをはじめボランティアで走り回る            主催者の人達の姿が清々しかった         今回は引っ越したばかりの新しい 文化放送... [続きを読む]

受信: 2006/09/12 12:44

» 進化するセプテンバーコンサート [猫が眼を覚ました by 常富喜雄]
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受信: 2006/09/14 17:12

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