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2006/11/10

猫 Live in 福岡 3人という均衡

11/4、猫は福岡・天神の
Early Believersでライブを開いた。

電車で移動し、博多駅に降り立つ。
福岡は、今回のツアーで行くところで、
唯一、私が何度か訪れたことのある場所。
土地勘もややあり、といったところ。
博多駅そばのホテルから、「地下鉄に乗って」
天神へ移動する。

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この季節、天神の大丸には、
ブルーの美しいクリスマス
ツリーが飾られている。以前
12月にこの街を訪れ、街のにぎわいと
ツリーの美しさに驚いたことを思い出した。

ツリーのそばでは、週末にイベントがよく
開かれる。以前来た時は、うまいアマチュアの
方がコーラスを響かせていた。ここでは、
プロの卵の方なども出られているようだ。

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この日出演したのは、
前日小倉で猫の
オープニングアクトを務めた、
山田和明さん(写真右側の彼)。

昨日はひとりだったけれど、今日は左側に
サポートの馬渕(まぶち)さんを連れていた。
1曲目の「99%」を歌ったところで、ギターの
3弦が切れる。

「いやー、切れちゃいました、どうしよう、
この後はアカペラですかねー」
と叫びつつ、そのまましっかり演奏
していたのは、お見事!

老若男女、いろんな方が足を止め、ふたりの
演奏と歌を30分間、聞いていく。懸命に歌う
山田さん、ギター大好き、といった感じの
馬渕さん。そして、あたたかい
視線でステージを見つめる人々。

こういう土壌から、TULIPはもちろん、多くの
名芸能人・名アーティストが巣立つのだろうか、と
思った一瞬だった。

Blog061110c


その後、歩いて
Early Believersへ。
ここでは2日連続で
「フォークカフェ」と銘打ち、ライブが
開かれる。ちなみに翌日のご出演は、
永井龍雲さん

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普段はフォーク系の
お店ではない、という
こともあってか、ステージが高い。
「時の贈りもの」、「たどり着いたら
いつも雨降り」のメドレーで、今日も
ライブがスタート。

今の猫のライブのセットリストは、大変良い
バランスだと、いつも聞いていて感じる。
新旧取り混ぜつつ、カバーも盛り込みながら、
聞きなれた人はもちろん、初めて来た人にも、
猫の良さをだんだん感じられるようになっている。

「僕のエピローグ」、「昼下がりの街」、
「What a Wonderful World」と歌われる。
観客は静かに聞き入りつつも、MCでは
良く笑っている。ヤジを飛ばすわけでもなく、
ステージを満喫している様子。

「Café Mangosteen」、「常春」。「常春」では、
客席から感嘆の「う~ん」という声が思わず漏れる。
「各駅停車」、「Sanfrancisco Bay Blues」で
前半が終了した。

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後半は「地下鉄に
乗って」、「Namida」、
「いい娘だね」と、ノリの良い
曲で全体を盛り上げる。

猫は、石山さんがひとり年下なので、
どうしてもいろいろと注意されたり、
何か言われたりしているご様子。
ふたりしかいないと、修復できないような
亀裂が入ったら、もう、どうしようもない。
そうして修復不可能になって解散した
ユニットが、いったい、いくつあるだろう。

でも、3人いると、そこまでになることは少ない。
間で、必ずバランスを取る方がいるから。
猫がかつて解散した時も、ケンカ別れではなく、
「バンドを続けるのは格好悪い」という若さゆえの
思いだったらしい。

猫の場合、マイペースで「わが道を行く」、
内山さんの存在が大きいのだろう。そんな
ことをふと思う。

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その内山さんの
渋い声が絶品の
「Grapefruit Moon」。今回の
ツアーで、石山さんの唯一のリード
ボーカル、「人生なんてそんなものさ」。

常富さんのMCで、邦題は「くよくよするなよ」
だった、とのお話が出る、ボブ・ディランの
カバー「Don’t Think Twice, It’s All Right」、
「わたしの足音」、そして、「コスモス」。

後半から、客席に小学校低学年くらいの、
かわいい姉妹が来ていた。ファンの
親御さんに連れられてきたのだろう
けれど、体をゆすったり、手を叩いたりして
楽しそうに聞いている。騒ぐことも、もちろん、
立ち歩くことも、ない。

私も小学生の時、「子供向けのクラシック
コンサート」に連れて行ってもらった。ピアノで
習っていたり、どこかで聞いたことのある曲が
たくさん出てきて、とても楽しかったのを覚えている。

その時、コンサートのマナー(演奏中に立ち歩かない、
全部曲が終わったら、アンコールをお願いするため、
拍手を続ける)などのことを、母から習った。

その子の成長ぶりを見つつ、慣れ親しんでいる
曲のライブ、コンサートには、小学生くらいから
連れて行っても良いのではないだろうか。
もちろん、周囲の大人が、マナーを守るように
教えなくてはならないけれど。

猫のライブは、「雪」で大いに盛り上がり、本編は終了。

万雷の拍手の中、アンコールは、「My Way」から。
みなしみじみと聞き入っている。そして、「海は
恋してる」で一気に盛り上がり、満足のラストを迎えた。

ライブ後の客席は、連れ立って飲みに行かれる方も
いれば、猫の皆さんとお話をしている方もいて、
それぞれが楽しんでいる。

私も、CDの置いてある横に立ち、「いかがですか」と、
臨時の売り子になる。にっこり笑ったら、2枚売れた、
嬉しい!
猫の皆さんに、歌詞カードの裏面にサインを入れて
いただく。

買われた方のおひとりが、ひとこと。
「『僕のエピローグ』、良かったぁ。昔より味が
出とるもんね」
「そう、その通りですよね」

もうおひとかたの、ひとこと。
「常富さんのブログでライブの様子を見とります」
「そうでいらっしゃるんですね」
笑顔で答える私。

先ほどの姉妹のお姉さんに、声をかけてみる。
「お嬢ちゃん、楽しかったですか」
「うん」
「静かに聞いていて、おりこうさんでしたね」
「…」
少女は、はにかんだようにしていた。

猫の皆さんの片づけが終わり、皆さんを囲んで
数名で打ち上げへ。居酒屋のメニューを見て、
一同、安さに驚く。
(そういえば、そうだったっけ)

福岡の街は、物価が安く、おいしいものが
たくさんある所。以前、仕事のために住んでいた友人を
訪ねて遊びに来た時、「こんなに食べたのに、払うの、
これだけでいいの?」とレシートを見て驚いたっけ。

こうして、福岡での、猫の久々のライブも
大成功に終わった。
それにしても、猫が昔解散した時、ケンカ別れを
していなくて良かった。ケンカ別れだったら、
二度と元に戻れないだろうし、こうして今、
曲を聞くこともできないだろうから。

そんな思いを抱きつつ、この日も解散、となり、
私たちはホテルに戻った。

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