« Lost Generation 走り続けていく、宿命 | トップページ | 猫&四角佳子さん Live in 那須塩原 手作り、ほのぼの「おもてなし」の時間 »

2007/01/18

中川イサトさん&及川恒平さんLive in 落陽 "年輪"の重み

Blog070118a


1/13、中川イサトさん
及川恒平さんのライブが
落陽で開かれた。

この日が私にとっての2007年
”ライブはじめ”。顔見知りの方々と今年
最初のご挨拶を交わし、席に座る。

今日は恒平さんのステージで幕を開けた。
「雨が空から降れば」で、客席をまずひきつける。
「去年は75日北海道にいました」
という、北海道ご出身の恒平さん。年とともに、
ふるさとでの時がいとおしくなるご様子が
うかがえる。

「歌う川」、「雪の子猫」、「君は誰かな」、
「地下書店」と、糸田ともよさんの歌集から
ヒントをもらった曲。

恒平さんのお気持ちは、こちらをご覧いただくのが
一番良い。恒平さんにとって、糸田さんの作品は、
強く「歌いたい」という魂をかき立てられるのだろう。

「『地下書店』ですが、昨年12月の「まるで六文銭の
ように」のライブで、小室さんに、『お前は地下が
似合うね』と言われました」と、笑いながら告白。
(そういえばそうだった)
先月、といいつつ、もう昨年となった日の記憶をたぐる。

「にぎやかな木々」、「引き潮」と歌われ、いったん
ステージを降りられる。

続いて、イサトさんのステージ。ギターに紙テープを
差し込んで歌われる。
「きつねの嫁入り」をまず歌われ、その後、「皆さん、
良い題があったら教えて下さい」と言われ、まったく
趣の違うインストを3曲、演奏なさった。イサトさんの
ギターの世界に一気に引き込まれていく。

MCで、紙テープに触れられる。
「4mm幅の紙テープでしてね、これを入れると、
響きが変わって、琴のような”和”の音が出るん
ですよ」

恒平さんは短歌、イサトさんは琴、と、それぞれ
違うものに引かれておいでだけれど、行き着く
ところは「和、日本」ということ。

(これくらいのお年になると、改めて自分の
アイデンティティやルーツについて考えるのだろうか)
そんなことをちらりと思う。
やはりインストの「Left Alone」を演奏され、いったん
ライブは休憩に入った。

Blog070118b


休憩後、恒平さんが、
一人の男性を従えて
ステージに戻られる。

「今日遊びに来てくれていた、野沢享司さんです。
昔ラジオで曲をかけたりしました」
というご紹介のあと、「さみだれ川」を、野沢さんの
ブルースハープでセッション。

いつもと違う、ブルーステイストあふれる味を楽しむ。
「僕たちで4/15、イギリス館でライブをします」
という及川さんのひとことがある。(※詳細はこちらで)

その後、野沢さんがソロで1曲演奏なさり、今度は
イサトさんがステージに上がられる。

Blog070118c


「遥かな海へ」、
涙のようにも聞こえるイサトさんのギターが
素晴らしい(この曲はもともとイサトさんの
プロデュースだったようだ)。

続いて、「Deep River Blues」、「Sporty Blues」も
セッション。落陽が「フォーク居酒屋」ではなく、
「ブルース居酒屋」になった一瞬だった。

見にいらしただけだったはずの、野沢さんの
「サプライズステージ」は終わり、野沢さんと
入れ替わって恒平さんがステージに。
そして、イサトさん・恒平さんのおふたりで
「ほしのはだ」、「咲(わら)って」、「花の季節の歌」。

「咲(わら)って」は、古典で花が咲くことを「笑ふ
(わらう)」ということから来ているタイトル。やはり
北海道在住の歌人・田中綾さんの。「台東区 
ほそみち」、「黒服の七部の袖」という詞で、古さを
残す町並みと、そこに佇み、人の死を悲しむ女性の
姿が思い起こされる。

本編のラストは「雨が降りそうだな」。
「♪今日出会う人は 皆優しい顔」という詞に
耳が止まる。

イサトさんと恒平さんのセッションのお姿には、
それぞれ重ねていらした「年輪」の重みがあり、
そして、おふたりがお互いを尊重なさり、敬意を
持って見ていらっしゃるのが手に取るようにわかる。

この空気は、「まる六」とも違うし、先月のイサトさんと
おけいさんとのライブとも、また違う。
(ライブ中、「ふたりの武士(もののふ)」のかもし出す
歌と雰囲気に酔いしれていた)
そう、気づかされた。
(このライブに来た人は皆、優しいお顔をしている
だろう)

アンコールは、まずイサトさんのインストで、「The
Sprinter」。そして、ライブを見にいらしていた
おけいさんも飛び入りなさり、六文銭の「サーカス
ゲーム」。

Blog070118d_1


こうして、年明け
最初のライブは、他では味わえない
空気に満ちていて、大変嬉しいひとときだった。

|

« Lost Generation 走り続けていく、宿命 | トップページ | 猫&四角佳子さん Live in 那須塩原 手作り、ほのぼの「おもてなし」の時間 »

コメント

ご連絡ありがとうございます。
いまいち、TBの意味が分かってないですが、
こちら様の、この記事を、私のブログ記事にて、
リンクさせて頂きます。

私のレポで足りないところが、
こちら様のレポで補われました。
ありがとうございました。

投稿: 姐さん | 2007/01/18 19:54

つきのみどりさま。

いつもながら、
明快かつ詳細なライブリポートありがとう。

ところで“今日出会う人はみんな優しい・・・"
は、与謝野晶子の
“清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵会う人みな美しき"(漢字うろおぼえですが)
を借りてます。
ばればれですか。

1月13日、僕自身いい体験でした。

投稿: こへ | 2007/01/18 20:40

>姐さん


こんばんは、コメントたびたび
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いしますね。

投稿: つきのみどり | 2007/01/18 21:08

>こへ様

素敵なライブをありがとうございます。
また、わざわざコメントいただき、
恐縮しております。


>“今日出会う人はみんな優しい・・・"は、
>与謝野晶子の“清水へ祇園をよぎる
>桜月夜今宵会う人みな美しき"


納得致しました。だから私も
心に残ったのかもしれません。


また素敵なライブを期待しております。
お体ご自愛下さいませ。

投稿: つきのみどり | 2007/01/18 21:12

大阪から往復19時間かけて行ったかいはありました。六文銭と五つの赤い風船。どちらも復活を果たし、どちらも、よく似た立場の恒平さんとイサトさんは私と復活前から、ひょんな、つながりがありました。  恒平さんは震災前に川西のおやこ劇場の幹部のお宅でライブをしたのが、お近付きのきっかけでした。  イサトさんは私と共に当時、鶴瓶さんを追っ掛けていた女の子がラジオの公録でギターを弾いたのがきっかけで結婚することに。   これだけ近しいのですが今回の共演は驚きました。この二人の組み合わせは、どうかなー。長いこと思っていたのですが。さすがに音楽的にも高いものを持った二人で安心して(しすぎて寝てしまいました。ごめんなさい)聴くことが出来ました。イサトさんは爪にオレンジのピン球を張ってみたり本当に凝り性です。あのギターも叩いても割れないように強化されてます。かつてライブ中に割れたので特注したのです。今年は還暦なので赤いギターで演奏すると。  こんなレアなライブに立ち合えたことに感謝します。次は渡さんの生誕会に。これもいいコンサートになることを期待します。   それではまた。失礼します。

投稿: 浜ちゃん | 2007/01/19 09:15

>浜ちゃん


コメントありがとうございます。
以前書かれていたことと重複している
内容があったので、一部削除させて
いただきました、悪しからずご了承
願います。


そうですね、イサトさんのギターは
特注品ですから、一般の方が同じように
叩いたりして真似してはいけませんね。


また東京にお気をつけていらして
下さい!

投稿: つきのみどり | 2007/01/20 19:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73691/13559848

この記事へのトラックバック一覧です: 中川イサトさん&及川恒平さんLive in 落陽 "年輪"の重み:

« Lost Generation 走り続けていく、宿命 | トップページ | 猫&四角佳子さん Live in 那須塩原 手作り、ほのぼの「おもてなし」の時間 »