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2007/04/20

及川恒平さん&野澤享司さんLive in イギリス館 あの頃の空気

4/15、及川恒平さんのイギリス館での
第28回コンサートが開かれた。

イギリス館に足を運ぶのは、約1年ぶり(前回
訪れたのは、第26回、2006/3/20記事参照)。私の
行かなかった第27回から、ここでの及川さんの
コンサートは、「マイク類一切なし」の、「完全生音」に
なっている、と聞いた。期待しながら、日曜日の夕暮れ、
犬を散歩させているマダムや観光客でにぎわう、
元町商店街をくぐり抜け、急坂を登っていく。

ライブは30人の限定で開かれる。関東一円、関西からも
常連さんがいらしているかと思うと、お見掛けしたことの
ない方もいらしている。

そんな、満席の観客の期待を前に、及川さんが出ていらして、
「雨ニモ負ケズ」でライブは始まった。そう、あの宮澤賢治の
詩にメロディをつけたもの。彼の作品にメロディをつけて
歌うには(当然)、ご遺族の許可がいる、その許可を
取るのは(フォーク系だと)大変だった、と言われていた。
ギターのアルペジオに、力強い詩が合っていて、とても良かった。

「雲の信号」、「烏百態」と宮澤賢治作品が続く。「♪ああ
いいな せいせいするな…」(「雲の信号」)、そして、
雪の田んぼでのカラスの行動を描写した「烏百態」。
賢治らしい大地の匂いのする詩にふさわしいメロディが
ついていた。

その後、「比叡おろし」、「冬の池」、「シナモンの木」を
歌われる。「比叡…」は、「リーダー(小室等さん)が、
この頃歌わないんだよね」と言いながらの熱唱だった。

その後、今日のゲスト、野澤享司さんのご登場。
「昔、僕がやっていたラジオ番組で、曲をかけたりしました…
でも、その頃は会ったことはなくて、去年初めて会ったんだよね」
と、恒平さんがご紹介。

野澤さんは中津川フォークジャンボリーでデビュー、
当時何枚かLPを出されていた。1999年に突如
復活なさり、CDを発表、今はご自分のペースで
歌われている。

「悲しみはブルースで」、「君思い歌おう」と、ソロで
歌われる。ギターテクニックの素晴らしさ、味わいの
ある歌に、割れんばかりの拍手が起こる。

「年のせいでしょうか、この頃は何を見ても涙腺が
ゆるくて…」
MCで、そう語られる野澤さん。でも、私には、お年の
せいではなく、感受性の強さからだろう、そう見えた。

ライブは続き、インストの「大地の鼓動」。アコギ1本での
インストだけれど、私の脳裏には、サバンナを走る
動物の姿が、はっきり見えた。

「夕暮れ」(高田渡さんのカバー)を歌われて、
野澤さん、こうひとこと。
「表現者として、渡さんのようになりたいですねぇ」
オリジナルの「空中に浮かぶ空想家の夢(笛吹き
童子のバラード)」、「遥かな海へ」を歌われてから、
いったんライブは休憩に入る。

休憩後、驚きのご報告が恒平さんの口から語られる。
実はこの日、元・六文銭のメンバー、原茂さんが、
客席にいらしていた。どよめき、あちこち見回す客席。

同じように、見にいらしていた、元・六文銭の
四角佳子さんを従え、「夏・二人で」をセッション。
この歌は、楽屋でサウンドと調子のチェックを
する時に歌われるのだという。そんな雰囲気の
伝わるひとときだった。

「天の雫」(昔、坂本龍一氏と作ったLPに収め
られている曲。コーラスを山下達郎さんにして
もらった)、ここから野澤さんとセッションなさる。
続いて、「風の行方」という仮題のついた、
糸田ともよさんの詞の新作。

Blog070420a


この後、「なつのあさ」、
そして、「髪の毛を切る」
(詞・阿久悠氏)、「むすめよ」と
歌われ、ライブ本編は終了。

「髪の毛を…」は、結局LPに入らなかったけれど、
かつて作られた歌だとのこと。床屋代のない
若者が、ガールフレンドに髪を切ってもらっている、と
いう情景。

Blog070420b


万雷の拍手に促されたアンコールで、
「さみだれ川」を、野沢さんのブルース
ハープとセッションされ、ライブは
お開きになった。

70年代はじめ、フォークが若者の音楽として、
市民権を得た頃。
今回のライブは、その頃の空気が伝わるような
感じがした。生音・生歌の魅力、当時の若者の
生活の伝わる歌…。

時を経て、さまざまの人生経験を重ねられた、
おふたりの演奏には、その頃の青春の思い出を
懐かしむ思いと、今また音楽をできる喜びや
楽しさが詰まっているように、私には見えた。

ライブ後、いつものように、かまくら紅茶庵のお茶と、
差し入れのお菓子をいただきながら、皆さんと
おしゃべりを楽しむ。ライブの張り詰めていた空気が、
和む一瞬。

すっかり夜の更けた元町の街並みを、満たされた
笑顔で帰ってきた。

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