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2007/04/09

猫Live in 沖縄 心あたたかな、音楽を愛する人々

4/6、猫の皆さんは、沖縄でラジオ出演とライブを行なった。

理由は、FM沖縄の「フォークの日」(4/9)イベント
ご出演のため。
お昼にはFM沖縄の番組「ハッピーアイランド」で生の
ミニライブ、そして、夜はD-Set Caféで、「For PM」
番組リスナーの集い、という名のライブという内容。

急遽決まった、猫の皆さんの今回の沖縄行き。そして、
この数週間の間、「沖縄に行こう」という文字、「沖縄を
楽しむ」特集を東京で何度見かけたことだろう。

(沖縄は今、元気なの?)
沖縄に行ったことのない私の頭を、疑問が駆けめぐる。
急に決まったので、飛行機の安いチケットはとっくに
販売期間を過ぎていた。
(交通費が高くても、呼んで下さる?
そんなに景気がいいのかなぁ)

答えのひとつが、サンプラザ中野さんのコラム
マネックスメール「サンプラザ中野の株式
ロックンロール」07/03/29号
)にあった。経済成長率が
高いのは聞いていたけれど、米軍から、基地だった
土地が返還され、東京からの資本も多く流入しているらしい。

東京からのフライトで2時間30分前後(返還前はともかく、
今は)、パスポートも不要で「プチリゾート」気分に
浸れるというのも大きい。

DFS(デューティフリーショッパーズ)もあるのも、
国内旅行らしくない要素になっているかもしれない。
那覇のDFS、大変敷地が広く、ゆったりと買い物が
できるので驚いた。各店内は、都内のデパートの
ブランドコーナーにも負けない広さがある。

このDFSもあるのが、おもろまち、というところ。ここは、
広大な土地が返還されているようで、今、特に開発が
激しく、NHKの那覇放送局も、こちらに移っていた。
おもろまちは、今、那覇の「新都心」と呼ばれているそうだ。

米軍基地というのは独特の世界で、私は1度だけ、
普段の基地に足を踏み入れたことがある。中学生の
時、英語のスピーチコンテストに出た際のごほうびで、
出場者が招待されたのだった。

鉄条網の中に入ると、ひとつの街になっていて、
消防署からスーパーまで、生活に必要なものが
全て揃っている。日本なのに日本でない空間。
この独特な雰囲気、空気を、沖縄に着いて、
街並みを眺めている時、まざまざと思い出した。

それはそのまま、沖縄の人の日常でもあるし、
沖縄の人の、そして、ひいては日本の平和や
国防など、重い命題につながってもいる。

今回の旅には、他の音楽事務所関係の方の
サポートがあり、東京から同行して下さった。
だから、いつもより楽な旅。

4/6の朝、まず、ホテルで留守番かたがた
ラジオを聞く。

私はもともとラジオが大好き。このことはいずれ
また書くとして、旅先でもラジオを聞くと、その
土地のなまりや主な話題、生活の一端が
わかって、楽しい。

「ハッピーアイランド」は、FM沖縄の人気番組らしい。
今回の放送は、ホテルコスタビスタというところから
行なわれた。
オープニングを聞いていて、すぐ気づく。
(スポンサーが多い!)

多喜ひろみさんの司会で番組がテンポ良く
進んでいく。11:30に番組が始まり、猫は
正午過ぎからご出演だった。

多喜さんは女子大生時代、学園祭で猫のライブを
ご覧になったことがあると言われる。
猫のライブは、(昔と、活動再開後を含め)沖縄では
初めてのこと。
「那覇にいると都会で、東京と変わらないけれど、
ここは(那覇から離れていて)、沖縄らしいですね」と
ご満悦の内山さん。

ギター2本とベースの「地下鉄にのって」から、ライブは
スタートした。

MCで、常富さんが「気温が違って驚きました」と
言われる(実は4/4、東京では寒冷前線の襲来で、
雷は鳴るわ、雨交じりの雪が降るわ、大変な騒ぎだった)。

2曲目は「各駅停車」。
そして、「沖縄に捧げます」という常富さんのMCの後、
「What a Wonderful World」が歌われた。石山さんの
ベースもよく響いていた。

ライブ後、電波から「猫の歌、良かったですね~。
オリジナルだけでなく、昔の良い歌も歌ってらっしゃるん
ですね」と、多喜さんの弾んだ声が聞こえてきた。

そして、夜のライブ。
D-Set Caféは、国際通り、モノレール牧志駅のすぐ
そばにある。ビルの4階なので、眺めが良い。
こちらも、50人くらいは入っただろうか。

ラジオを聞いて、ライブがあると知り、駆けつけた方も
いた様子だった。「フォークの日」イベントは、沖縄では
10年以上続いているのだそうだ。

まずは観客への抽選会。「For PM」司会の
野底美智代さん、レポーターの玉城乃野
(たましろ・よしの)さん、宮里涼子さんなどが
忙しく動かれる(宮里さんはBS日テレ
「沖縄楽園スタイル うちなー亭」にも出て
いらっしゃるとのこと)。
アーティストの販促グッズや、地元のイベントの
入園券などを皆さんいただいた。

その後、いつものような、猫のライブが始まる。
「時の贈りもの」、「たどり着いたらいつも雨降り」が
オープニング。「たどり着いたら…」では、早速大歓声、
そして、指笛。
(沖縄だー!)

「僕のエピローグ」では「おぉ~」という観客の声。
そして、「昼下がりの街」、「人生なんてそんなものさ」と
続き、「What a Wonderful World」で、また歓声があがる。

Blog070409a


(皆さん、メリハリがきいた
聞き方をされている)

むやみに騒ぐのではなく、
静かに聞く時と、手拍子や
合唱で盛り上がるところの区別が
はっきりしている。歌の聞き方を知っている、
何よりの証拠だろう。
(沖縄の皆さんの生活には、音楽が根付いている)

「常春」、「各駅停車」のあと、内山さんのコンガタイム。
セッティングの合間の、
「もうすぐ還暦でして…」
という内山さんのMCに、
「えー!」
客席から、驚きの声が起きる。

Blog070409b


「地下鉄に乗って」、
「Namida」、
「グアンタナメラ」と、3曲の
コンガタイムに、客席も満足そうだった。

「グアンタナメラ」とは、キューバの
グアンタナモ地方の女性、という意味、との
常富さんのMC。
「ここにはキューバなのに米軍基地があるそうですね」
と、沖縄の皆さんへの思いをこめたお話もあった。

「風に吹かれて」、「コスモス」。客席から、
「さぁー」
の合いの手もある。
「花吹雪桜一家と申します」、「雪」でライブ本編は
お開きになった。

その後、アンコールで「Sanfrancisco Bay Blues」と
「海は恋してる」を歌って下さった。「海は…」の前の、
恒例の歌唱指導、客席のあまりの息の合いぶりに、
お三方ともびっくり!

途中の台詞で、
「海も失恋するのかなぁ…」に、
「一応するんだよ!」
という声までかかる、オマケつきだった。

その後は、CDも飛ぶように売れ、私も忙しく動き回る。
CD販売と片付けが、ひと段落ついたところで、
「お疲れ様でした!」
店内で打ち上げとなった。

地方に行くと、必ずと言っていいほど、聞かれることがある。
「猫のマネージャーさんですか」
CDを売ったりしているのだから、聞かれても無理はない。

でも、もちろん、答えは「いいえ」。もしマネージャーだったら、
最前列で見ていたら、お客様に失礼極まりない。

「アーティストご公認の、ファンのひとり」というつもりで
動いている。そして、これは私たちに限った
ことでなく、他に何人か、同様の方がいらっしゃる。

打ち上げでは、おいしいパスタやピザ、ゴーヤチャンプルーを
囲みつつ、FM沖縄のレポーターさんたちとおしゃべり。
「沖縄は初めてなんです」
という私に、
「まぁ、それなら知っていたら、ライブ前、あちこちご案内したのに」
と言って下さったのは、内心とても嬉しかった。

沖縄の景気の良さを尋ねてみる。返ってきたのは、こんな内容の
お話だった。
「今は商工会議所も、鈴木さん、田中さん、斉藤さん…
本土の方のお名前が多くて…。沖縄の人は、良いものを
作ったり持っていても、『みんなが幸せなら、いいさー』という
感じで、お金儲けには結びつかない。本土の人は、その
隙間を縫って商売にしてしまう」

重たく、真実を突いた言葉ではないかと感じた。
(沖縄の人と、本土の人とが手を携えていけたらいいだろうに)

Blog070409c


この言葉を実感
したのは、翌日、
東京へ戻る前のこと。

モノレールで首里駅へ行き、首里城へ向かった
私たち。徒歩だと15分の道のりで、片道100円で
乗れるバスが、15分に1本、駅から出ている。
行きはこれに乗れたのだけれど、帰りはタッチの差で
逃してしまった。

バス停の前にいる私たちに、
「今バス出ちゃったところだよ、100円で駅まで送るよ」
そう声をかけて下さった、個人タクシーの運転手さん。
首里駅までありがたく乗せていただく。

初乗り料金を払った私たちに、
「100円、ふたり分の200円でいいのに」
そう言われた(でも、もちろん初乗り分はお支払いして降りた)。

その後、お土産も買い、ホテルに預けておいた荷物を受け取り、
那覇空港までタクシーに乗る。この時のタクシー運転手さんも、
国際通りの混んでいるところでは料金メーターを押さず、
混んでいるところを過ぎてから、初めてメーターの
スイッチを入れて下さった。

多くの方々のサポートとご支援が大変ありがたかった、今回の
沖縄行き。
そして、音楽を心から愛する、優しくあたたかな人々との出会い。
(また絶対、来られますように)

【追記】
沖縄ではEdyが使えるところが予想以上に多い印象を受けた。
首里城の売店でも使えたのには驚いた。
沖縄へ行かれる場合、Edyをお持ちの方は、事前のチャージを
お忘れなく!

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コメント

沖縄、行ったんですね。
何故か僕は沖縄にも縁があります。(どこでもあるみたいです(笑))
石ころさんのmixiにも書いてしまいましたが、
学生時代はウィンドサーフィンの全日本選手権、世界選手権出場で3度程行ってます。海と宿だけだったので観光はしたことないのです。でも80年代初頭の海はまだまだキレイで日本とは思えなかったです。社会人になって80年代後半にはAV機器で有名な元祖ベンチャー会社の嘉手納基地内での仕事で4度ほど訪れており感慨深いものがある場所です。那覇空港に降りた瞬間の暖かさが日本とは思えないです。そんな場所で猫を聴くのもすっごく新鮮でしょうね。


投稿: よおこJ45 | 2007/04/10 17:48

>よおこJ45さん


全国あちこちにご縁があるのですね!
さすが、と言いましょうか、
恐るべし、と言いましょうか…
他の方にはそうそう真似できません。


FM沖縄のレポーターさんたちも、
沖縄の美しい環境の変化に対し、
驚きや嘆きの言葉を話されていました。


>那覇空港に降りた瞬間の暖かさが
>日本とは思えないです。


大変過ごしやすく、暖かくて
良い時期に行けました。
だからこそ、帰って来て、
羽田に降り立った瞬間、
「寒い!」と実感しました。


全国各地、それぞれの土地の
皆さんの良さがありますが、
他の土地とは明らかに違う、
観客の皆さんのノリが良かったです。
大変新鮮で楽しい時間でした。


コメントありがとうございました。

投稿: つきのみどり | 2007/04/11 00:05

 私は、GWに奄美&沖縄に行きます。とくに奄美は初めてなので楽しみです。きっかけは、人生のブロックアウトとでも申しましょうか・・・。(^_^;)久しぶりに、遠くへ行きたくなったもので・・・。「おもろまち」、行けたらのぞいてみようかと思っています。日本最南鉄道の、ゆいレールも初乗りですし・・・(^-^)

投稿: あさやん | 2007/04/16 13:42

>あさやんさん


そうですか、奄美と沖縄にいらっしゃるの
ですね!混んでいるかもしれませんが、
楽しんでいらして下さいね。


ゆいレールは、2両編成のかわいらしい
モノレールです。1日乗車券があり、
600円なので、1回でも途中で
乗り降りすれば、お得だと思います。


また、沖縄と言えば、お菓子の
「ちんすこう」ですが、猫の
内山さんお薦めのお店があります。
「新垣ちんすこう本舗」という
ところです。↓
http://www.chinsuko.co.jp/


やや甘めですが、シンプルで
おいしい味でした!

投稿: つきのみどり | 2007/04/16 19:14

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    2007.4.9        とうとう 沖縄 の地を 猫 が踏んだ       猫では一度も訪れたことがない地        そう思うと再結成は沢山の未知の頁を         開いてくれたものだな      降りたった時はすでに陽は傾き       空港のムードは満点だった        車から市内に入る途中でも         眼は食い入るように街並みに注がれた          拓郎 のツアーメンバーの一人として来た           それからずいぶんの年月が流れたね  ... [続きを読む]

受信: 2007/04/10 09:14

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