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2007/08/10

及川恒平さん&石山恵三さんLive in 大森 才能を信じあうセッション

8/4、及川恒平さんのライブが、猫の石山恵三さんを
ゲストに、大森の風に吹かれてで開かれた。

こちらへ来るのは2月の及川さんと四角佳子さん
ライブ(2007/2/13記事参照)以来。その時の記憶を
頼りに、お店へたどり着く。客席は、落陽の石山さんの
ベース教室の生徒さん、恒平さんのライブにいつも
いらっしゃる方などで埋まっていった。

マスターの金谷厚さん(元・ピピ&コット)とお話しする。
「この頃『朝日新聞』で紹介されたりしていますよね」
私は、先日、東京版での記事を目にしていた。
「特にお願いしていないのに、書いていただいて…
ありがたいですよ」
と、おっしゃっていた。ちなみに8/6に発売された雑誌、
「FOLK DAD」にも、お店のご紹介があった(この
雑誌の話題は、また改めて記事にする予定)。

19:30に満席の観客を前に、ライブが始まった。

Blog070810a


まず恒平さんがソロで、
「東京暮色」、「髪の毛を切る」と
歌われる。これは、詞が阿久悠さん
8/1に逝去なさったばかりの阿久さんを偲び、
彼の作品から始まった。

「彼は鋭く時代を切り取った人だと思います」、
「時代がまずあって、それを言葉で捉えていった
人ですよね」
などと、恒平さんなりの阿久さん評を語っていかれる。

「ガラスの馬」、「弟」と歌われる。阿久さんの思い出話は
尽きない。
「僕はほぼ一回り下だから、彼から見て”おとうと”だったの
でしょうね」
「よく打ち合わせの席で、エビフライをごちそうになりました…
食べながら僕を観察して、詞を書かれたのだと思います」
「ゴルフも一緒にしましたね」

このお言葉、耳に残った。実は阿久さんは、「アーティストの
才能と仕事をするのであって、個人と付き合う必要はない」と
いうお考えだったらしく、食事をなさった歌手の方は少ない
らしい。恒平さんは、文字通り”おとうと”として
可愛がられていたのではないだろうか。

「弾き語り」(ちあきなおみ)まで、阿久さん作品を、追悼の
思いを込め、恒平さんは精一杯歌われた。
私もご冥福を心からお祈りしたい。

「風が吹きぬけて」、「ガラスの暦」などを歌われ、しみじみと
した雰囲気のまま、前半が終わる。恒平さんの隣では、
フェンダーのベースが、じっとおとなしく出番を待っていた。

Blog070810b


後半は、その
ベースの持ち主、
石山さんを従えてスタート。
「リエのこと」、「小舟行」で始まる。

「憧れのベーシストでした」
という恒平さんに、
「嘘だー!」
と、照れる石山さん。
恒平さんは石山さんの音に「上手だー」と
感心しきりでいらした。

「アカシアの雨がやむとき」(西田佐知子)、「ラーラの
テーマ」(映画「ドクトル・ジバゴ」の音楽に恒平さんが
詞をつけられた)、「冬のロボット」と続く。

恒平さんと石山さんは、綿密な打ち合わせをなさって
いるわけではないらしい。
「好きなところで入って」
そう言われているので、石山さんも、
「いつもそうなんだもん」
と、ぼやきつつのセッション。

「世界が完全に晴れた日」では、石山さんのベースの
入るタイミングに、
「そう来たか!」
と、笑顔の恒平さん。私も、内心同じことを考えていた。

Blog070810c


「戦場はさみしい」、
「ガラスの言葉」と、
見にいらしていたおけいさんを
コーラスに伴い、お三方でのセッション。

「ほしのはだ」、「地下書店」、そして、
「なつのあさ」でライブ本編は終わる。
「引き潮」をアンコールに歌って下さり、ライブは
お開きになった。

きっちりとした音合わせ、リハをする猫のライブと
異なり、石山さんはいつもと勝手が違い、大変で
いらしたことと思う。

でも、それも、恒平さんが、石山さんの才能を信じ、
石山さんもそれに応えようとなさっているからこそ、
成り立つことだろう。そんんな「才能を信じあう」
素敵で楽しいセッションに私には見えた。

こんな楽しいセッションが、どうやら、来月、
落陽で実現するらしい。体験なさったことのない
皆さん、ご都合がついたら、ぜひ体験しに
いらしていただけたら、と願う。

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コメント

 「風に吹かれて」は、1度行ったことがあります。イサトさんなども、ライブされてますよね・・・。恒平さん、石山さん、おけいさんともに、「落陽」でもおなじみの顔ぶれですね・・・。(^_-)
 阿久悠さんの、急逝は本当に残念でしたね。ご冥福を祈ります。
 今度の「落陽」の「猫」ライブでも、こんな雰囲気なのでしょうか・・・?楽しみです。
 パートナーさんにも、宜しくです。

投稿: あさやん | 2007/08/11 12:14

>あさやんさん


こんにちは、コメントありがとう
ございます。おかげさまで
大変忙しいですが、
パートナーも元気にしております。


「風に吹かれて」気持ちよく弾けて
歌え、また、観客も楽しめる場だと
思います。金谷さんは静かに見守って
いらっしゃいますが、その温かさが
またお店の良い味になっていますよね。


ご承知と思いますが、落陽で恒平さんの
ライブが9月末にあり、その際のゲストが
石山さんなのです。きっとその日も
今回のような雰囲気だと思います。


今日放送のNHK「思い出のメロディー」
でも、岩崎宏美さんや森田健作さんが、
阿久悠さんの名作を歌われるようですよ。
「思秋期」私も好きな曲のひとつです。

http://www.nhk.or.jp/omoide/list/index.html

投稿: つきのみどり | 2007/08/11 13:01

ずいぶんと道に迷いつつやっとこ「風に吹かれて」に到着したら、みどりさんにお会いでき、ほっとしました。先日はお世話になりました。

才能を信じ合うセッションでしたね、まさに。最近、小室さんもこへさんも かなりアドリブ感を大事にして演奏なさってますよね。石山さんとのデュオも そう感じました。「ことば」と「ベース音」とが相互に回転しながらひとつの唄を紡いでる感じで、ずっとたのしく聴けました。
 ぶっつけ本番的なライブもこの会場とマッチしていて 味わい深いものでした。
レポ、ありがとうございました!

投稿: あっくん | 2007/08/15 09:05

>あっくんさん


こちらこそ、あの日は楽しくお話できて
良かったです。ありがとうございました。


>最近、小室さんもこへさんも
>かなりアドリブ感を大事にして
>演奏なさってますよね


そうですね、「まる六」は、その
緊張感がなかなか素敵ですよね。
今回のライブも、それに通じる
ものがあり、猫のライブとも違う
良さがありました。


では大変暑いので、どうぞお体に
お気をつけ下さいね。

投稿: つきのみどり | 2007/08/15 12:06

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