« 山本コウタローとほぼウィークエンドLive in Back in Town 高い音楽センス、仲間との絆 | トップページ | web連載 第41回更新 »

2007/08/01

TULIP Live in 神奈川県民ホール このメンバーで集まる意義

7/22、TULIPの35周年ツアー”run”を見に、
神奈川県民ホールへ足を運んだ。

今回のツアーは「バンドとしてのラスト」と言われて
いた。NHK「SONGS」にも出演なさった皆さん。私も、ライブ前日、
改めて映像を見る。

彼らのステージを見るのは、2005年の秋以来、
約1年半ぶりになる。(2005/11/12記事参照)。
日曜日ということもあり、カップルやご家族連れの姿が
多い。また、意外に男性ひとり、の観客も目に付く。
再結成ツアーの回を重ねるごとに、男性観客が
増えている気がする。
(青春を思い出しているんだろうか)

そんな思いを抱きつつ、開演のブザーを聞いた。
(まだツアー続行中なので、詳しいセットリストは
書かない)

よく、TULIPの良さについて、こういうことが語られる。
財津和夫さんという、稀代のメロディーメーカーの
才能によって成り立っているバンド」

確かに、財津さんのポップセンスは、1972年の
デビュー当時から異彩を放っていたのだろう。
同郷の武田鉄矢さんが、「魔法の黄色い靴」を
聞き、「うわー、やられたー!」とテレビ番組で
語っていらしたのを聞いたことがある。自分には
到底こんな曲は書けないと思った、という意味だった。

ビートルズの影響下にありながら、コピーでも
パクリでもなく、自分たちの言葉とメロディを
作っている、そのセンス。この点にいちはやく
気づいていた方も多かったと思う。

だからこそ、「心の旅」、「青春の影」、「虹と
スニーカーの頃」…珠玉の名曲が数々あり、
今でも色あせることなく輝いている。
今回のステージでも、これらの曲は、もちろん
聞くことができた。

だが、忘れないで欲しい。TULIPは財津さんのソロ
プロジェクトではない。バンド、だということを。

バンドというのは、「同じ志を持ったメンバーが、
調和する音を奏でて」初めて成功する。チーム
プレーのスポーツとある意味同じで、ひとりだけ
突出したメンバーがいても、その人と同レベルの
ことが理解・実行できる人が他にいなければ、
成功しない。また、人柄を良いと思えなければ、
チームワークなのだから、まとまることもないだろう。

バンドを組む際に、「この人なら自分の音楽センスを
わかってくれる」とか、「この人の腕前なら、自分の
求めるレベルの演奏をしてくれる」など、音楽的要素は
大事なこと。やはり福岡出身の甲斐よしひろさんは、
つい先日のラジオ番組で、「甲斐バンドを結成する時、
他のバンドのうまいのを引き抜いてきたから、
他のバンドを2つ潰した」と語っていらした。

そして、同時に、人間性の面でも「この人となら
仲間になれる」と思えなければ、集まる意味が
ない。文字通りメンバーで「音を作り上げて」
いくのだから、信頼できない人と共同作業など
できるはずもない。

もしも、単に財津さんが「自分の音楽生活での
ヒット曲を聞かせたい」と思うのなら、高い
ギャラで腕の良いミュージシャンを連れてくれば
済むことだろう。

でも、そういう形式ではなく、あくまでもオリジナル
メンバーに近い形でツアーをする、ということは、
「自分の青春の原点、出発点の音楽」を、気心
知れた仲間と、心ゆくまで演奏したい、という
ことではないのだろうか。

そして、たとえば、何年後かに「40周年記念ライブ」
などはあるかもしれないが、数十箇所のツアー、と
なれば、音も体もベストな状態で数ヶ月コンディションを
維持しなくてはいけない。たとえプロでも、還暦を
過ぎれば、それは非常に大変なことではないの
だろうか。

だからこそ、「安定した状態で」いい歌と演奏を
ファンに届けたい、という意味での「ラストツアー」と
私は受け取った。

TULIPの皆さんは、このツアーを笑顔で楽しんで
いらっしゃるように、私には見えた。

今回のツアー、秋以降も追加公演が予定されている。
記事をご覧の皆さんも、ぜひ、1箇所でも予定に
入れていただけたら、と思う。

|

« 山本コウタローとほぼウィークエンドLive in Back in Town 高い音楽センス、仲間との絆 | トップページ | web連載 第41回更新 »

コメント

レポ ありがとうございます。
実は 10月21日の国際フォーラムに
行くことにしました。

ラストと聞いて やはり聴いておきたいと思い
チケ 予約しました。
実は、生TULIP初めてデス。
レポ読ませていただき秋のライブが
楽しみになりました!

投稿: あっくん | 2007/08/02 10:33

>あっくんさん


そちらも暑いことと思いますが、
お元気でしょうか。
コメントありがとうございます。


10/21いらっしゃるのですね!
新旧の名曲が聞けますので、
どうぞお楽しみになさっていて
下さいね。

投稿: つきのみどり | 2007/08/02 23:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73691/15979619

この記事へのトラックバック一覧です: TULIP Live in 神奈川県民ホール このメンバーで集まる意義:

« 山本コウタローとほぼウィークエンドLive in Back in Town 高い音楽センス、仲間との絆 | トップページ | web連載 第41回更新 »