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2007/11/12

まるで六文銭のように 1stCD「はじまりはじまる」 芯の太さとしなやかさ

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「まるで六文銭のように」
ファーストアルバム「はじまりはじまる」が、
10/24に発売された。

「まるで六文銭のように(略称・まる六)」は、
かつて第8期「六文銭」にいらしたメンバーのうち、
小室等さん及川恒平さん四角佳子さん
お三方で活動なさっているユニット。2000年頃から
ユニットでの活動をなさり始め、今回、初のCD
リリースとなった。

この日を、多くのファンが待ち焦がれていたこと
だろう。しかも、CDは「新生フォーライフレコード
第一弾リリース作品のひとつ!!往年のファンには
たまらないロゴが復活している。

ちなみに、レーベルプロデューサーは
猫の常富喜雄さん

いつものCD店で、予約してあったものを受け取り、
帰宅。棚もチェックしたら、きちんと何枚か
並べられていた。

事前に聞いていたが、このCDは、ライブのような
「一発録音」で行なわれたもの。だから、CDで
ありながら、ライブのような緊張感ある雰囲気も
味わうことができる。

「雨が空から降れば」、「面影橋から」、「夏・
二人で」といった、「六文銭」時代からのファンには
たまらない曲は、シンプルなギターサウンドと
コーラスで、より曲の良さが引き立つようになっている。

小室さんと恒平さんのギターテクニックの素晴らしさ、
りりしいお声。そこに、単に透明感あるだけでなく、
存在感を持って絡まる、おけいさんのお声の、
絶妙なバランス。

皆さん、ソロ活動をなさっているからこそ、
おひとりおひとりのレベルが高いし、集まった
時のバランスの大事さをご存知なのだろう。

「サーカス」(中原中也)、「私はスパイ」、「街と飛行船」
(別役実さん)、「おしっこ」(谷川俊太郎さん)「はじまり
はじまる」、「樽をころがせ」、「石と死者」「その声は」
(佐々木幹郎さん)など、「詩」が「詞」になる楽しみの
味わえる曲(2006/12/14記事参照)。

こういった詞が、きちんと歌詞カードで読め、
音楽としてだけでなく、文学の一環としても
楽しめるようになったことが、たまらなく私には
嬉しい。曲を聞きながら、詞を読み、改めて
じっくりと意味をかみしめることができる作品は、
世の中に、数多くあるわけではないのだから。

「その声は」では、「夜もすがら」と出てくるだけで、
「古語が現代に生きている!」
鳥肌が立つほど嬉しい私がいる。
(「夜もすがら」というのは「一晩中」といった意味)

詞をかみしめながら聞くと、お三方の芯の強さ、
太さと感性のしなやかさに気づかされる。

「おしっこ」、「戦場はさみしい」など、批判の意味の
読み取れる曲。でも、「批判」も、行動・実践が
伴っていなければ、ただの「言いっぱなしの、
負け犬の遠吠え」になってしまう。

皆さんはもちろん立派に行動なさっているけれど、
わが身を改めて見つめ、これから生きていく上で、
太い芯を持つことと、その重要さを認識する。

宮沢賢治ではないが、
「そういう人間に自分もなっていこう」
と決意する。

そして、「まる六」の皆さんは、芯が太くしっかりして
いらっしゃるからこそ、「雨が降りそうだなあ」、
「無題」など、しなやかで、感性豊かな、ロマン
ティックな匂いの感じられる歌も歌えるのだと気づく。

こういう幅のある歌は、さまざまな人生を積まれて
いるからこそ、重みを持って私たちに迫ってくるの
だろう。私たちの年代では、まだ到底たどり着けない。
もしも太い芯があったとしても、揺れれば、ぽきん、と、
きっと折れてしまう。まだ、しなやかさに近づく経験が
足りない。もっともっと経験を積みたい、と素直に思う。

そういう「芯ある生きざまと、感性の豊かさ」が実感
できるということは、やはり、皆さんの歌、ライブが
「フォークソングの出発点」の匂いを、いつも、
どこかに感じさせているからかもしれない
(2005/7/16記事参照)。

今後、「まる六」の皆さんは、このCDを手に、
全国あちこちでライブの予定を組まれている。
どうか、ひとりでも多くのフォークファンの皆さんが、
このCDを手にされ、また、ライブで「まる六」の
皆さんの歌を楽しまれることを、心から願っている。

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» まるで六文銭のように [猫が眼を覚ました by 常冨喜雄]
     2007.10.24                  まるで六文銭のように のアルバムが今日発売になった       「はじまりはじまる」        待望のアルバムであり         またこれが 新生フォーライフレコード からというのが          あらゆる意味で興味深い...           と客観的に思うのだが            実はこのアルバム制作には             僕も係わらせてもらった      フォーライフレコード という      ... [続きを読む]

受信: 2007/11/13 00:55

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