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2008/03/02

映画「歓喜の歌」 まごころと音楽の威力

先日、ようやく見に行けた「歓喜の歌」

今年に入って見たい映画がいくつかあった、
そのうちのひとつ。迷った末に最初にこれを
見たのは、落語の雰囲気に触れたかったのと、
由紀さおりさん・安田祥子さんの歌の雰囲気を
思い出したかったから。この映画、立川志の輔さん
新作落語が原作。落語は好きで大学時代から
よく見ているけれど、今はなかなか行けない。
また、由紀・安田姉妹の歌は、以前母と拝見した
(2005/4/3記事参照)こともあり、聞くと心和む。

映画は、ある年の12月30日、みたま町文化会館での、
女声コーラスグループのダブルブッキング判明で始まる。
受けてしまったのは、明らかに「やる気なしオーラ」の
出ている飯塚主任(小林薫さん)。20年のキャリアを持つ、
いかにも品格ある婦人たちのサークル(由紀さんが
代表役)と、パートの合間を縫って練習し、初コンサートに
こぎつけたサークル(安田成美さんが代表役)の間で
板ばさみ、また、主任の家庭も、妻(浅田美代子さん)と
離婚寸前…と、さまざまな「解決できそうもない、困難な
状況」を、大晦日に向け、どう決着をつけていくか、が
描かれる。

落語が原作だけあり、細かく笑える場面があり、また、
コーラスの映画なので歌の見所、聞き所もあり、と、
1本で何回も楽しめる内容になっている。客席も、
老若男女、幅広く見に来ていた。

この映画のポイントのひとつ目は、「まごころの威力」だと
思う。何かは種明かしをしないが、まごころこもったある
ものを目の前にして、それまで何をしても、「適当、ルーズ、
ぐうたら」の三拍子揃ったダメ男だった、主任の態度が
変わっていく。

こんなに簡単に変わることは少ないのかもしれないが、
まごころこめて作ったもの、訴えたものが持つパワーを
改めて感じた。

(まごころのこもったものには、大きなエネルギーが
宿っている)
いい加減にしていること、いい加減に発信している
ことには、何のエネルギーもパワーもない。結局、
当たり前のことなのだが、普段からの生きざま、
心がけが大事なのだ、と改めて感じさせてくれた。

そして、ふたつ目のポイントが、「音楽の威力」。
見事なまでに雰囲気の違う2つのグループ(女の
グループの違いは、普通、交わらないと相場が
決まっている)が、歌を通して理解しあい、そして、
共通の目標「コンサートを成功させること」に向かって
走り出す。

私もよく思う。音楽を好きな人同士には、仕事も、
立場も、そして、国籍も関係ない。同じ音楽が好き、
それだけで語り合えるし、笑い合える。一緒に
演奏したり、歌ったり、同じ楽しみを知っている
ことで、自分の喜び、そして、世界が広がっていく。

こういうものにめぐり会った人生で、本当に
良かったと思うし、下地を作ってくれた母に
感謝している。

まごころと音楽の威力を感じつつ、エンディング
テーマの「あの鐘を鳴らすのはあなた」(クレイジー
ケンバンド
)をしみじみと聞く。そう、「自分の人生の
幸福の鐘」を鳴らす人は、自分しかいない。

これからも、まごころと音楽の威力を借りながら、
そして、バンドや合唱のように、多くの人のお力を
借りながら、自分のもともとのパワーを何倍にもして、
私も、「自分の人生の幸せの鐘」を鳴らすため、
走っていこうと思わせてくれる、素敵な作品だった。

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コメント

こんにちは、みかんです。

観に行かれましたかshine

私は、何の前知識もなく観に行ったのですが
ほんとにいい顔で映画館をでてこれる映画だったと思いました。
あとで、そうか落語が出典だったことをしり、なるほどなあって気がしたのです。

ここで、つきのみどりさんの分析を読ませて頂いてそれで、心に響いたのだと更に納得できました。

ケンさんのこの鐘を鳴らすのはあなた効果的でしたね~

落語は、詳しくないですが「しゃべれどもしゃべれども」映画はうーんでしたが、佐藤多佳子さんの原作は面白く読めました。

突然お邪魔いたしました。
でも、また来てしまうかもしれませんwink

投稿: みかん | 2008/03/02 21:10

>みかんさん


こちらへのご来訪、ありがとう
ございました。


そうなんです、やっと見に行けました。
落語そのものも立川志の輔さんが
公演なさっていたのですが、
それも聞けなかったので、
今回はその分も笑ってきた、という
感じです。多くの土地で、幅広い
世代の方に愛される作品に
なるのではないか、と感じました。


またいつでもお気軽にお立ち寄り
下さいませね♪

投稿: つきのみどり | 2008/03/03 01:13

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