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2010/09/28

NHK「ラジオ深夜便のうた」 今を生きる大人への応援歌

NHK「ラジオ深夜便」で流れている、「深夜便のうた」

約20年続くラジオ深夜便の中で、2006年4月に
始まった、比較的新しいコーナー。3ヶ月ごとに
2曲ずつ、大人の歌手が書き下ろし新曲を提供なさる。

1曲目は、加藤登紀子さん「檸檬 Lemon」だった。
加藤さんは夫君・藤本敏夫氏を亡くされた後、
曲作りをなさっておらず、これが復帰作となった。

「♪何ひとつ変わらない 何もかもあの日のまま
  ただひとつあなたがいない それだけが夢のよう」

獄中結婚、出産、その後のお暮らしでの、幾多の
危機を乗り越えていらした加藤さんが、夫君を
亡くされてから再び歌を作るまでに数年
(正確には4年)の時間があったことに、まず驚いた。

加藤さんは鋼の心で、何事も乗り越えられてきたのだと
勝手に思い込んでいたから。
(加藤さんも普通の女性なのだ)

大事な人をなくした、他の人にはわからない悲しみと
喪失感。そして、それでもやってくる毎日。
その中で感じる思いが、レモンの木の成長に
託されていた。

いつまでも聞き継がれる名曲が、こうして、
「深夜便のうた」の幕を開けた。

「ラジオ深夜便」とは、もともと、民放の深夜放送が
「若者向きでにぎやかで聞けない、でも、眠れない時や
ふと目覚めた時に聞きたい」という熟年世代の声に
応えるように始まったもの。だから、もともとオンエア
される曲はもちろん、「深夜便のうた」も、大人の
アーティストが選ばれる。

歌謡曲系で言えば、小林旭さん。既に鬼籍に入られた、
藤田まことさん。フォーク系なら、さだまさしさん
南こうせつさん太田裕美さん

ペギー葉山さんの「夜明けのメロディー」
(作詞・五木寛之さん)は、反響が大きかったと聞いた。
どなたの曲も、その年齢にならねば出せない味と
人生の重みがぎっしり詰まった、素敵な作品になっている。

ニューミュージック系では、竹内まりやさん
「最後のタンゴ」。もともとまりやさんの歌が大好きな私、
この時は本当に嬉しかった。詞が伊集院静さんなのも、
いつもの曲の雰囲気と違い、まりやさんの新しい一面が
引き出されいて素敵だった。服部克久さんのアレンジも絶品!

当然、のちにシングル「縁(えにし)の糸」(朝の連続テレビ
小説「だんだん」主題歌)のカップリングとして発売された
時は、即、購入した。

岩崎宏美さん「陽射しの中で」は、オンエア当時はあまり
気にもとめていなかった。でも、今年春、改めて聞き、
「つらい思いをした人に対し、優しいメロディーと詞の中に、
強い応援と励ましのメッセージがある」ことに気づき、
これもまた、CDを買いに走った(アルバム「Thanks」に収録)。
作詞・作曲は沖縄・宮古島ご出身のミュージシャン、下地勇さん

「深夜便のうた」は、毎日、AM0:50頃とAM3:50頃の放送なので、
アップテンポの歌はない。
今年7月から9月までの、現在オンエア中の歌は、次の2曲。
1.堀内孝雄さん「惜春会」(せきしゅんかい)
作詞・小椋佳さん。作曲は堀内さんご本人。
2.BEGIN「パーマ屋ゆんた」
作詞・作曲、ちゅんなーや(メンバー・
比嘉栄昇さんのペンネーム)

「惜春会」。同窓会で集まった懐かしい面々が、友の
訃報に嘆きつつも、生きていることを喜び、
まだまだできることがある、と奮起する歌。

「パーマ屋ゆんた」赤ちゃんの頃から髪を切ってきた、
少女の髪をセットする、パーマ屋のおばあ。
ここは美容院、まして、ヘアサロンなどでは絶対、ない。
地元のみんなに愛されるお店。

すっかり女らしくなった少女は、明日進学のために
内地へ旅立つ。

しみじみと少女を送り出す雰囲気がとても良い。
そして、しみじみとしているからこそ、歌詞の重みが
伝わる。

「♪色を 色をぬいても重ねても 髪の根っこは染まらんさ」
どんなに表面的に手を加えても、人間の芯はそう
変わらない。自分自身のルーツを大事にして、と私は
受け取った。

でも、今月発売されたCDバージョンを聞いて、驚いた。
にぎやかな曲なのだから!「ゆんた」は沖縄の歌謡の意味、
だから本来はにぎやかなもの。

BEGINの歌が、沖縄に縁もゆかりもない多くの人の心を
揺さぶるのは、故郷をしっかり見つめ、その良さを
伝えられるから。聞き手はそれぞれの故郷に、
祖先に思いをはせ、ルーツを大事にしようと思うのだろう。

こうして、「ラジオ深夜便」を通して、今を生きる大人のための、
等身大の応援メッセージソングが少しづつ生まれている。

基本的に、ラジオでのみのオンエアなので、もっと
聞きたいと思っても、CD発売まで待たねばならない。
今回のBEGINの「パーマ屋ゆんた」は、切実に
何度も聞きたいと思った。

たまたまBEGINは今年9月にCDが発売されたが、
アーティストによって発売時期も異なるので、
忘れてしまうこともある。

これは、1リスナーとしての提案なのだが、
3ヶ月も放送されるのだし、たとえば、放送開始後
2週間以降は、各アーティストのレーベルから
音源を有料ダウンロードなどできるように、
深夜便のHPからリンクするなどしていただけたら嬉しい。

曲の良さも多くの人に伝わるし、アーティストにも利益が
生じる。

NHKサッカー中継テーマ曲、Superfly「タマシイ
レボリューション」は、CD発売未定ながらオンエアと
共に大変な反響とダウンロード数を数えたのだから、
連携が取れれば可能ではないだろうか。私も、
この曲は携帯にサビをダウンロードして、気合を
入れる時に聞いている。

10月からの「深夜便のうた」のうち、1曲は、
大橋純子さんが決まっている、と聞いた。

これからは、私のblogでご紹介する
アーティストの皆さんのご登場もあることを、
心から期待している。

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コメント

ラジオ深夜便のフアンです。
病院で治らない24時間耳鳴りの
せいで、いつも聴いています。

 といっても途中で眠りにつく事が
ありますが・・・
ほんとにいい番組でレパートリー豊富
ブログに掲載してみました。

投稿: 中村治代 | 2012/06/24 19:15

>中村治代様

はじめまして、そして、ご来訪と
コメントありがとうございました。
また、blogも拝見しました。

「深夜便のうた」、現在オンエア中の
西郷輝彦さんと、五木ひろしさんの曲も
素敵ですよね。五木さんの曲を書かれた
レーモンド松屋さん、昨年の有線放送
大賞で初めてお名前と歌を知りました。

愛媛県、松山市に1度行きましたが、
この「夜明けのブルース」は、松山の
夜の街の様子がぱぁっと浮かびますね。
(人口当たりの飲み屋の数が全国一と
以前聞いたことがあります)

持病がおありとのこと、いろいろ
おつらいと思いますが、お体お大事に
なさって下さいませ。私もいつも
途中で寝てしまいますが、深夜便に
励まされ、また、さまざまなヒントを
いただいて生きています。

よろしければまた、こちらにいつでも
お立ち寄り下さい。

投稿: つきのみどり | 2012/06/24 19:54

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