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2011/03/22

演劇集団キャラメルボックス「夏への扉」 もがいて、もがいて、もがいて、未来を勝ち取れ!!

3/17、演劇集団キャラメルボックス「夏への扉」を見に、
ル・テアトル銀座に出かけた。

このチケット、去年のうちに予約してあった。
「夏への扉」と聞き、反応するのは、恐らく、
SFファンと山下達郎さんのファン。

ロバート・A・ハインラインの1956年に発表された
SF小説で、山下さんが、同名の曲を歌われている
(詞は吉田美奈子さん)。

自身の激動の日々などで演劇集団キャラメルボックスの
舞台から遠ざかっていた私、今回、「この『夏への扉』は、
キャラメルボックスでは劇団員の皆さんの課題図書と
なっている」、そして、「世界初舞台化」という話を聞き、
一も二もなく先行予約でチケットを買い、楽しみに
待っていた。(ちなみに難波弘之さんが今回2曲を
書き下ろされた。山下達郎さんも、もともと「夏への扉」は
SF好きの難波さんのために書いた曲だとのこと)

ところが、地震発生で延期になった公演も出た。そして、
この日は寒波襲来で、「予期せぬ規模で大規模停電が
起きるかもしれない」と政府から発表があった。
強い余震の可能性もまだある。そんな中、公演が
中止になるかもしれない、と思いつつ、念のために早めに
付近へ移動。

3/11に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生、
地震当日の帰宅困難が解決すると、その後の東京は
史上初の計画停電で右往左往した。実施初日の
3/14は大混乱。前日深夜に電車の運行中止が続々
決まったため、起きてみたら「仕事にも学校にも行けない」
朝が待っていた。

大型店は営業時間を短縮、または休業。ファーストフードの
24時間のドライブスルーも営業時間を短縮している。

所用で、17時前に有楽町駅に降りる。既に山手線ホームは
人でごった返している。街は既に家路を急ぐ人ばかり。

帝劇の前を通る。今月の公演はすべて中止、チケット売り場
だけが開いている。いつもなら笑顔の人で華やぐ場、それが
今は、ガラスの扉が固く閉ざされ、映し出されるのは、
ぽつり佇む私の姿だけ。ただの休演日とは違う、街の気味悪い
静けさに同化するような姿。

国難、という言葉が胸をよぎる。
(…この大震災は、まさに、国家の危機)

そんな時に芝居をするのか、という声もあるだろう。
(…キャラメルボックスを信じているから)
製作総指揮の加藤昌史さんのご著書をいくつか読めば、
安全などに、いかに細かく気を配っている組織だとわかる。

また、数千人が集まる規模ではなく、そして、出演者が
宙づりになる、舞台が回るなどの大きな仕掛けもない。
(そういう舞台に比べれば電力消費が少ない)

そんな思いを胸に、銀座へと歩く。電気が極限まで
落とされた、ふだんの華やかさのかけらもない姿。
パトカーが巡回している。いつ来るともわからない、
巨大な地震に街がおびえ、息をひそめる。都市とは、
こんなにも脆弱な存在かと気づかされる。

(この光景を一生忘れない)
そう思いつつ、劇場へのエレベーターを上がる。

「こんにちは」
照明を控えた中で、でも、いつものようなにこやかな笑顔。
(楽屋などでは極限まで照明を落とされているのだろう)

そして、19:00。いつものような加藤さんの前説。
腰を痛めていらっしゃる中で、また、「震度3までなら
続行します、それ以上なら舞台を中止します」、
「前方のお客様は、劇団員が走り回ると揺れるので、
地震だと勘違いなさらないで」など、いつもの通りの
きめ細やかな中にもユーモアある内容。

そして、始まった舞台。原作へ大変敬意を払いながら、
物語は進んでいく。原作の面白さが存分に味わえ、
それ以上に、舞台=生でしか味わえない魅力が満載。
もちろんキャラメルボックスのダンスも満喫できる。

「もがいて、もがいて、もがいて、未来を勝ち取れ!!」
見終えた私の胸に、こんな言葉が浮かんだ。

命ある者にしかできない。命ある者だからできること。
できない、とか簡単に言う前に、嫌になるほどもがいて
がむしゃらに努力したい。もがかず、楽だけして
おいしいことなんて、手に入るはずがないのだから。

そうしたら、きっと、主人公・ダニエルのように、
素敵な結果が待っているから。

この日、大規模停電は回避された、と、カーテンコールで聞く。
(電力を下さった皆様にお礼を…そして、こんな中で
見た素晴らしい舞台を、ひとりでも多くの人に伝えなくては)

原作を読むのは、舞台を見終えてからでも構わない。
山下達郎さんの曲を聞いてからで、とりあえず大丈夫。
版権の関係で、映像化ができないこの舞台。ひとりでも
多くの方に見てほしい。春休みで家にいる、中・高生にも、
ぜひとも見てほしい。

真冬のように凍える空の下。さっきより闇も、静けさも深まる街。
(国難がなによ…助け合いながら、ひとりひとり、
がむしゃらに生きるのよ、それしかないじゃないの!!)

どんなに凍えるような厳しい冬でも、夏への扉は必ず
通じている。明るく、輝く、夏の陽射しが私たちを待っている。

ひとりでも多く、太陽に負けない笑顔が、その時、
できるように。手を取り合い、進んでいこう!

演劇集団キャラメルボックスの皆様、劇場の皆様へ、
お礼に代えてこの記事を。

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コメント

キャラメルボックスさんへ
 夏への扉の詳しい内容を知りたいです。
 また、九州地方での公演は予定されていますか?
 私は高校の特別活動主任をしています。学校公演等の予定は?

投稿: 白石隆夫 | 2011/07/18 13:49

>白石隆夫様

コメントありがとうございます。

ですが、ここはキャラメルボックスの
公式サイトやblogではなく、
あくまでも「観覧者の感想」記事です。

ですので、恐れ入りますが、
公式サイト
http://www.caramelbox.com/
をご覧いただき、下までスクロールし、
一番下の【お問い合わせ】から
お尋ね下さいますよう、お願い致します。

投稿: つきのみどり | 2011/07/18 17:29

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