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2011/05/04

「あすという日が」 子どもの持つ力

合唱曲「あすという日が」。

作詞・山本瓔子さん、作曲・八木澤教司さん
手によるこの曲。今、仙台市立八軒中学校
吹奏楽・合唱部の皆さんが歌って注目されている。

この中学は吹奏楽部員が合唱部員も兼ねる、
珍しい形式。片方だけでも練習が大変だと思うが、
どちらも全国大会レベルだとのこと!!

だが、3.11の東日本大震災を受け、直後に
予定されていた、全国大会への出場が
叶わなくなった。そして、みやぎびっきの会
開催する「第6回チャリティーコンサート
Dream Chain 2011 ~子ども達に夢を~」にも
参加できなくなった。

みやぎびっきの会は、さとう宗幸さんが中心となり、
宮城県ご出身の主にミュージシャンの皆さんが、
「学校で使っている楽器を修理して長く使ってもらう」
支援をしている。この会の一員でもある、
稲垣潤一さんが2/14に八軒中学校を訪問なさっている。
震災前のご訪問なので、「Dream Chain 2011」の
打ち合わせなどだったのではないか。

震災後、学校側が、せめて校内で発表会を
行なおうと思い、学校に避難している被災者の
皆さんに「音が出るから」と了解を得に行かれた。
すると、被災者の皆さんからも「歌を聞きたい」と
言われたという。(「スポニチ」2011/4/29記事

被災者の皆さんは涙を流して感動し、また、
生徒さんたちもその事実に心を突き動かされた。
その後、学校を離れる被災者の方々に歌を歌い、
送り出されるなどの活動をされているとのこと。

この活動は、南こうせつさんの耳にも届いた。
八軒中学校の吹奏楽・合唱部は南こうせつさんの
5/7の日比谷野外音楽堂でのコンサートにも招かれ、
共演が決まっているという。

どんなスポーツ、また、音楽などでも、
全国大会を目指す生徒たちは、学業と
両立させながら、好きなことで良い結果を
残そうと、日々大変懸命に努力している。

勉強の負担がもともと少ない、私立高校の
特設コースなどを除けば、全国大会を
目指す部活に所属するからといって、
授業の課題や試験範囲が減るなど、
特別扱いをされることはない。

だから、そのような生徒たちは、授業中は
集中し、その場でしっかり内容を覚えようと
している。また、課題などが遅れる生徒も、
まずいない。

別の見方をすれば、それができない生徒たちは、
結局、授業の課題や補習を、放課後(他の
生徒が部活動の練習をしている時間)に、
こなすことになる。だから、部活動でも
良い結果を残すことは難しい。

そして、全国大会を目指す生徒は、がむしゃらに
努力しているだけではない。その努力が
できる状況は、指導者、家族、地域の方々の
支援があってのものだときちんと自覚できている。
だから、周りに感謝し、その思いを行動や形で
示してもいる。

そういう心を持ち、絶え間ない努力を
している者だけが、難関を突破し、
晴れ舞台に立つことができる

こういう生徒は、この先の人生で、大きな試練に
出会っても、自分なりに考え、また、周りの手を
借りながら、きっと乗り越えていけるだろう。

ここから発するものは、大人の努力の成果とは
また違う、強いエネルギーを持ち、メッセージを
放つ。生徒と接する日々の中、痛切にこのことを
感じる。
そして、だからこそ、教員という仕事の重みと
楽しさを同時に実感する。

明日5/5は、こどもの日。
子どもが劇的に減る中、大人以上とも言えるほど
立派に行動している生徒もいる一方、大人が
守りすぎて、将来自立できなくなるのでは、と
こちらが不安になる生徒もいるのが事実。

また、高校が「出口=進学者(就職者)数」の
数字の結果に躍起になる中、入試に結びつきにくい
「思索力」などが置いてけぼりにされ、結果的に
「大学入試は突破できても、自分で考えて
行動できないので、社会人になれない」生徒も
生み出している学校もあるのではないかと、
気がかりになることもある。

これは、日本の将来にとっても絶対的にマイナス。

本来、子どもたちは、それぞれの得意分野で
努力できる力を持っている。

大人と違う力がキラキラ輝き、日本、世界のあちこちで
見られる社会にしなくてはならない。

そのためには、まず、子どもを増やしたい。少子化の
進む現状に歯止めをかけ、女性に過度に負担が
かかる現状を変え、すべての子どもの保護者が、
当たり前のこととして育児のできる社会に
変化させなくてはならないだろう。

そして、保護者や保育士、教員以外に多くの大人が
子どもに関わり、さまざまな目から子どもの才能を
引き出せる環境を作りたい。習い事や学童以外にも、
放課後にNPOなどが支援して子どもと遊んだり
学ぶなど、いろいろ改善や工夫の余地があるだろう。

「あすという日が」は、CDの発売と音源ダウンロードも
決定したとのこと(「読売新聞」2011/05/03)。

この歌声で、子どもの持つ力の素晴らしさがひとりでも
多くの人に伝わり、同時に、ひとりでも多くの人が
元気付けられることを心から願っている。

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