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2011/06/22

みやぎびっきの会Presents 東北大震災支援LIVE ~Dream Chain~ 杜の都へ思いを紡ぎ続ける

6/7、渋谷C.C.レモンホールでの
みやぎびっきの会Presents
東北大震災支援ライブ ~Dream Chain~」を
観覧した。

Blog110622a

この会は、宮城県ご出身の皆さんが、学校で
使う楽器を修理する活動をなさっているもの。
本来、今年は3/19に仙台で公演が予定されていた。
当然のごとく公演は延期、そして、初めての東京での
支援ライブ開催になった。
(こんな形でびっきの会のライブを見られるようになるとは…)
チケット発売を知った時から、心の片隅に複雑な
気持ちを持ち続けていた。

仕事後、渋谷へ大急ぎで向かう。火曜日のNHK界隈は
「NHK歌謡コンサート」の公開生放送がNHKホールで
行なわれるので、人出が多い。その波を縫うように
会場に到着、びっきの会の募金箱にお金を入れ、
客席へ飛び込む。ステージのグランドピアノと
アコギが目に入る。

18:01、司会の小川もこさん山寺宏一さんがご登場。
続いて、ライブ実行委員長の稲垣潤一さんもステージへ。
稲垣さんはこの頃の定番、黒いスーツに白のシャツ、黒いタイ。

「びっきの会は、びっき、つまりカエルですね。ふるさとへ帰る、
という意味も込められています」
「オタマジャクシが大きくなってカエルになります、だから
オタマジャクシは子ども達。その子ども達を支援していこう、
という趣旨の会です」

「びっきの会は社団法人化し、定期的に子供たちを支援
していくことになりました。被災した子どもたちをハワイに
連れて行くプロジェクトも動き始めています」
フライヤー(チラシ)の袋に同封されていた缶バッヂ。
ジェイク・シマブクロさんからのものです…ハワイでは、
子どもたちがジェイクさんのライブを見られることも
決まっています」


Blog110622b


(宮城県ではないけれど…映画「フラガール」の音楽は
ジェイクさんだった)
ふと思い出す。今、フラガールたちは、福島県いわき市・
スパリゾートハワイアンズを飛び出し、日本中をキャラバンで
回っていらっしゃる。

こうした一通りのご説明の後、「びっきの会」メンバーの歌で
始まる。
(以下、小川もこさんのblogで不明な曲名など参考に
させていただいた、ここに記してお礼申し上げたい)

まずは稲垣さんが「1・2・3」。サポートは、塩入俊哉さん(pf)、
渡辺格さん(g)。格さんはアコギ、そう、節電仕様。

稲垣さんはご退場、サポートのおふたりは残られる。
続いて遊佐未森さん、「I’m here with you」。初めて
生で聞く遊佐さんの歌声。すーっと空気が透明になる。

3組目、小柴大造さん。「虹を架けよう」。本邦初公開、
びっきの会の皆さんの支援ソング。小川さんと山寺さんも
後ろで盛り上げられる。
そう、今日の選曲は、すべて、支援する歌。

4組目、かの香織さん、「Over The Rainbow」。
日本語で。格さんのアコギから入る。塩入さんの
ピアノは星のきらめきのようで美しい。

5組目、中村雅俊さん。ご自身のギターとハーモニカ持参で
ご登場。「涙」都志見隆さんの作品、歌詞がずん、と心にしみる。

6組目、さとう宗幸さん。びっきの会、会長。
曲はもちろん「青葉城恋唄」。
この曲は震災後には涙なしでは聞けなくなった。
「あの人はもういない」だけならまだしも、
「あの日と同じ流れの岸」も、もはや、
この世にない。平和な中での別離をかみしめる曲が、
街の平和も人も存在しない、悲しみの曲に変わってしまった。

最後はびっきの会の全員で歌い、そして、皆さんのひと言。
中村さん「被災地で、助けて下さい、と言われました、
これが本音だと思います」
さとうさん「まだ宮城県内だけでも3万人避難所にいます、
他県も合わせればその数は更に増えます、この皆さんが
避難所を出て、自立した生活が送れるようになって初めて、
復興、と言えます」

そして、ゲストの皆さんを全員呼ばれてご紹介。ステージに
全員揃われると、圧巻!
(これだけの皆さんが同じ志を持って集まっていらっしゃる…)
感無量。

びっきの会の皆さん、そして、ゲストの皆さんの中にも
いらっしゃるのだろうが、故郷が傷つき、また、大事な方を
亡くされた深いお悲しみの中から、立ち上がって活動を
していらっしゃることに、心を強く打たれると同時に、
敬意を払わずにはいられない。

そして、司会のおふたりを残し、全員ご退場。ゲストの
皆さんの唄に入る。

1組目、坂本サトルさん
「被災地をずっと35日間回っていました…」
「天使達の歌」。
子どもたちの笑顔がたくさん輝く日が訪れるように、
強く、強く、願う。
歌われたゲストの方は、小川さんと山寺さんと
お話をなさる。その間に舞台では次の方の準備が進む。

2組目、川島あいさん。グランドピアノの前に座られる。
「この曲を卒業式に歌うはずだった宮城県南三陸町立
戸倉小学校の6年生が、津波で校舎を流されてしまい、
学校の裏山で一晩泣きながらこの歌を歌ったと聞きました…」
「旅立ちの日に」。

12歳の子たちに、つらすぎる試練。胸が痛い。
坂本さんの時と同じように、司会のおふたりと話される。
川島さんは、今回の震災を機に、ご自身の原点の
路上ライブを復活されているとのこと。

3組目、岡本真夜さん。やはり弾き語りで、バラードの
「Tomorrow」。これは、昨年稲垣潤一さんのライブに
ゲストでいらした時に聞いた(2010/11/13 記事)。
「実はこの曲、最初に作った時はバラードだったんです…」
初めて知る事実。
お子さんが山寺さんのファンだというお話もされ、ご退場。

4組目、佐藤竹善さん。弾き語りでの「Sprit of Love」。
懐かしさがこみあげる。
小川さん、青森県ご出身の竹善さんをこうご紹介。
「東北のスティービー・ワンダーですよね」
SING LIKE TALKINGも活動再開とのこと。

5組目、寺井尚子さん(vn)。一度生で聞きたかった!
北島直樹さん(pf)と共に、「La Fiesta」。
情熱、そして、ピュアな心の持つ強さと輝きが伝わった。

6組目、狩野英孝さん。最初の全員揃い踏みの時は
私服でいらしたが、今度はおなじみの白いスーツ。
お約束のネタで会場が笑いに包まれる。

狩野さんは、ご実家の宮城県栗原市の櫻田山神社が
被災した。このことで、弟さんと力を合わせて跡を継ぐ
決意をされた、と言われる。
「芸能活動は続けますよ!」

7組目、マギー審司さん。お身内を何人も亡くされた、と
報道で聞いた。そんな中でもマジックをして下さることに、
感謝。

8組目、沢田知可子さん。夫ぎみの小野沢篤さん(pf)と共に、
「会いたい」。
「この曲は鎮魂歌となってしまいました」
意味が変わっても、真心込めて歌い続けて下さる。
夫ぎみのご親戚が、やはり、亡くなられているとのこと。

9組目、高橋ジョージさん(THE虎舞竜)。曲はもちろん「ロード」。
小川紫乃さん(vn)のサポート、音色が切ない。そして、
「何でもないような夜が幸せだったと思う…」
という歌詞も。

10組目、辛島美登里さん。客席を向くように、
電子ピアノの前に座られる。
「皆さんでサビは一緒に歌いましょう…練習もしますね」
「手をつなごう」。震災から3日後に作られたという歌。
ラジオで歌われているのを聞いたことがある。
まさか、自分もその時の観客の皆さんと同じように
手をつないで歌うことになるとは!

全員で立ち上がり、幼な子のように手を振って歌い、
手を上に。

歌が終わり、舞台袖に出ていらした小川さん、涙ぐんでいらした。
2,000人が手をつなぎあった思い、東北に届け!

11組目、竹中直人さん。塩入さんと渡辺さんがサポート。
「ハミングバード」
斉藤和義さんのカバー。お茶目で面白い、そして、シャイ
だけれどとても熱い、竹中さんの魅力が短い間に存分に
出ていた。

ここで、12組目、サンドイッチマンが駆けつけてくれる。
気仙沼でロケ中に被災、その後、東北魂で日本中の
多くの支援の気持ちを集めているおふたり。万雷の
拍手で迎えられ、90秒のショートコントの後、やはり、
割れんばかりの拍手で送り出される。

13組目、スターダスト・レビュー。メンバー4人に、
岡崎昌幸さん(cho)、添田啓二さん(pf)のサポート、
6人でご登場。私服だろうか、飾らない雰囲気。そして、
「1曲だけ歌うというのは非常に慣れないこと、
落ち着かないので…落ち着くまでうろうろさせて下さい」
と、ステージを歩き回る根本さん。その間、ピアノが
良い感じで響く。

そして、数分後、「木蘭の涙」の美しいハーモニーの披露。
以前と違うまた厚みある歌に感謝。

14組目、大友康平さん。「ハガネのように 花のように」。
仙台で被災なさった、直木賞作家・伊集院静さん
大友さんの詞。伊集院さんはこの「ハガネのように 
花のように」を、復興への思いとして持っていらっしゃる
らしい。今年4/1の大手紙朝刊に掲載された、サントリー
新社会人への広告も、この題名がついていた
(この広告は山口瞳さんから続くもの、ファンが多い)。

15組、Chageさん。「まわせ大きな地球儀」。塩入さんと
渡辺さん、再びご登場。サビで大きく、青いハンカチを振る
客席が目立つ。
(チャゲさんファンかしら…1曲のためにご来場ありがとうございます!)
関係者でもないが、思わずつぶやく。

そして、16組目、さだまさしさん
「岡山で、なぜかさとう宗幸さんに間違われまして…」
そのまま「青葉城…」を歌いきった(!!)という、
面白いお話を聞かせて下さった後、
「いのちの理由」。
曲が胸に染み入る。

その後、全出演者の皆さんが再び出られて、
「ふるさと」を合唱することに。
「客席の皆さんもご一緒に…」
歌詞がフライヤーと共に入っていた。

さださん、ここで突然、
「まだゲストが実はおりまして…お笑いの人ですが」
(どなた…?!)
と思う間もなく、なんと、谷村新司さんがご登場!!
どよめき、歓声をあげ、そして、拍手で迎える客席。

「♪兎追いし かの山…」
谷村さんは、こうして、東北のため、ご自分のオリジナルではなく、
「ふるさと」を歌いに駆けつけて下さった。
こうして、21:05、すべてが終わり、あたたかな雰囲気の中、
緞帳が下りた。

さださんが歌われた「いのちの理由」。」これは、実は、
浄土宗の「宗祖法然上人800年大遠忌」を記念して
作られた曲でもある(詳しくはこちらで)。

浄土宗を開いた法然が亡くなり、今年は数えで800年。
法然は9歳の時、父を敵の夜襲で亡くした。しかし、
父の遺言を守り、仇討ちをせず、仏道に励んで
生きてきた。彼の生きたのは、平安末期から鎌倉という、
「末法(まっぽう)」という考えが流布し、仏の教えが
行き届かないと人々が信じ、また、実際に困難な
ことも続いた時代。その世の中で、念仏を唱えれば
幸せになると説き、女性にも広く布教し、国家ではなく、
個人を救うために生涯を捧げた人物。

もちろん、そういう背景を知らずに聞いても重みが
あるのだが、困難な時代を生き抜いた法然の教えを思うと、
(私たちも、必ず生き続けて行ける)
そういう勇気が湧いてくる。
 
この頃、生徒たちによくこう言う。
「大火事、地震、飢饉、そして戦争…
大変なことを何度もくぐり抜けて日本人は生きてきたの。

だから、みんなで知恵を出し合い、思いやりを
持っていけば、この困難なことは、必ず
乗り越えていけるから。

みんなの祖先がそうして生きてきたのだから、私たちは、
今、ここにいることを忘れないでほしい」

太平洋戦争の空襲で焼け出され、そこから立ち上がった
祖父母に思いを馳せながら、私は説く。

困難な時代を生き抜くため。日本中の人々が、知恵を
出し合い、助け合って。優しさを忘れず、生き抜いて
行かねばならない。物事を批判するのも大事だが、
自分から学び、行動することを忘れたくない。

稲垣潤一さんのファンである以上、稲垣さんの
故郷を応援するのも、ご縁だと思っている。

ささやかでも、細く、長く。杜の都が再び、美しい
輝きを取り戻すまで。仕事を投げ出して被災地に
行くことはできないが、私にできる範囲で支援する。

「青葉城恋唄」が、新しい街並みで似合うようになるまで。
応援の思いを紡ぎ続けたい。
そう誓いながら、帰路に着いた私がいた。

-♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪-
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コメント

こんにちは。
ラジオFMでこのライブの模様が
ON-AIRになりました。
丸写しの文章ですがブログへ記載しました。

つきのみどりさんのレポートと併せて
楽しませていただきました。
takako.

投稿: takako. | 2011/06/26 16:23

>takako.様

ご丁寧にありがとうございます。
早速レポ、拝見しました。
当日の様子が脳裏に蘇ります。

番組での進行役、金子桃さんの
お話にもあるように、
「参加したそれぞれのアーティスト
ひと組でも、CCLemonホールクラスの
会場を満員にしてしまうような方達」
の皆さんの熱い思いが、
素晴らしかったです。

投稿: つきのみどり | 2011/06/26 17:30

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