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2011/07/03

「レ・ミゼラブル」 再会の感謝と決意

今年は、帝国劇場が開場して100周年。

その記念公演第1弾は、「レ・ミゼラブル」
東日本大震災の直前にチケットを手配し、
大震災直後に帝劇へ取りに行った。

公演が中止され、余震におびえる中、帝劇の前に
たたずみ、国難、という言葉を強く意識したことは、
一生忘れないだろう。

大震災とは別に、自分の仕事やプライベートで大変な
5月を過ごし、ひたすら駆け抜け、5月末、気づいたら
この日を迎えた、という感じだった。

「レ・ミゼラブル」は、1987(昭和62)年が日本初演。
それ以来毎年、キャストを代えながら演じ続けられてきた。
ダブル、トリプルキャストもこのミュージカルが先駆け。

しかし、ロンドン版の内容が改定されたため、初演からの
内容は今年の6/12の公演限りと決まった。しかも、
初演以来の懐かしい皆さんも多く出演なさるという。

(行きたい!!)
このことを知ってから、ずっと願い続け、予定を考え、
チケットを購入。私にとっては、高校生の時に母に
連れて行ってもらって以来の、「レ・ミゼラブル」。
今回も、母との観劇。

あの時は、舞台が終わり、何だか分からないが
胸が熱くなり、感動の涙を流したことを強く覚えている。
高校時代の夏休みの、ある日のできごと。

実は母とは、帝劇で2年前に「マイ・フェア・レディ」を
見ている。大地真央さんのイライザはお茶目で品もあり、
(見て良かった!)
と思った。ちなみに、日本初演時は江利チエミさんの
主演だったとのこと。きっと、これも素敵な、はまり役で
いらしたことだろう。大地さんは昨年、「マイ・フェア・レディ」を
卒業なさった。

それ以来、2年ぶりの帝劇。5月だというのに、早くも
入梅した街を歩き、劇場へ。

今年は東日本大震災の被災者の皆さんへ、ご出演者の
思いが書かれたメッセージボードが掲げられている。


Blog110703a


そして、高校生の頃と違うのは、
この日のキャストの出演情報を
携帯やデジカメで撮ること。


Blog110703b


幕が開き、すぐに思ったこと。
(こんなにセットが小さかった…?)
体の大きさは、あの頃とさほど変わらない。
でも、ずいぶん小さく見える。

思春期の私には、周りの多くのものがバリケード、
自分が乗り越えなくてはならない壁に見えたのでは
ないか。団塊ジュニアで激烈な受験戦争、
就職などのつらさ、そして、家庭でのできごと…
(…たくさんバリケードも突破したし、壁も越えてきたものね)

そして、Overtureから続く、囚人の歌を聞いた瞬間、
(そうだ、こんな歌だった…)
記憶の底から、曲の数々がよみがえってきた。その後は、
めまぐるしい展開の中、思い出したこと、忘れていたことが
ない交ぜになり、不思議な懐かしい気持ちで舞台を
見つめていた。

休憩時間、母に言う。
「思い出した…一流の劇場で、出ている皆さんも超一流なのに、
こんなに暗い舞台で、衣装はぼろぼろよね、って…舞台は普通、
華やかで衣装もきらびやかなのに、こんな暗い話ばかりを
見せてしまって、って私に言ったわよね」

「そうね、その前に、一緒に見た『屋根の上のバイオリン弾き』
だって暗かったものね」
『細雪』や『風と共に去りぬ』を見に来て、ぼろぼろの衣装なら
怒るだろうが、この話なのだから、それでいい、と思ったことも
記憶にある。

休憩後の第2幕。
今回、一番念願だったのは、島田歌穂さん演じる、エポニーヌに
再び会いたかったこと。そして、「On My Own」をまた
聞きたかったこと。

私の世代にとっては、幼い頃は「がんばれ!!ロボコン」の
ロビンちゃんとしておなじみの、かわいらしいお姉さん。

そして、「レ・ミゼラブル」が日本でも始まって間もなく、
イギリスにも招かれ、世界のベストメンバーのおひとりとして、
エリザベス女王2世の前でも歌われた。
今や、日本を代表するミュージカル女優のおひとり。

島田さんのエポニーヌは、あの日と同じように、私の胸に迫ってきた。
エポニーヌが、マリウスとコゼットの愛の結実に泣いたように、
ひとつの愛の成就には、他の多くの悲しみがある。その悲しみを
思い、愛が永遠であるように努力することの重みを、改めて
感じている私がいた。

数え切れないほど、「レ・ミゼラブル」をご覧になっている方から
見れば、私の回数は比較にならない。
しかし、私にとっての「レ・ミゼラブル」は、「次の人生を豊かにする、
転機の前に見る」ものかもしれない。

次の新しい「レ・ミゼラブル」には、どんな話が待ち受けており、
また、私もどんな風になっているのだろう。
今までのキャスト、関係者の皆さんに感謝し、そして、未来への
様々な期待を抱きつつ、帰路に着いた。

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