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2011/09/01

山中千尋さんトリオ Live in 札幌 少女から魅惑の大人まで

8/23、札幌コンサートホールKitara大ホールで、
Sapporo City Jazz 2011の、Selection Live 2011
山中千尋さんトリオのライブを拝見した。


Blog110901


札幌でジャズのイベント、Sapporo City Jazzが
開かれて今年で5周年。その記念事業で、
このイベントで初めてKitara大ホールでの
ライブを行なうことになり、ノーザンホースパーク
イメージソングも書かれている山中さんに、
白羽の矢が立ったらしい。

山中さんは群馬県桐生市ご出身。
桐朋学園音楽大学で学ばれてから、
バークリー音楽大学を主席でご卒業という、
堂々たるご経歴の持ち主。世界で活躍なさる、
ジャズピアニスト。

昨年から稲垣潤一さんとライブでコラボなさる
ことがあり、ひそかに気になっていた
(この直後、東京でおふたりのライブを拝見した。
それは次の記事で書く予定)。

この夜、旅行で札幌に泊まることは、ずいぶん
前に決めていた(この旅行記も、後日改めて
blog記事にする予定)。楽しいことが何か
ないか探しているうち、Sapporo City Jazz 2011の
最終日、と気づき、偶然ライブ情報にたどり着いた。
(…行きたい!)
迷いはなかった。すぐにオンラインでチケット購入。

というわけで、旅先でもライブ、と相成った。
昼間の行動を終え、ホテルでいったん休憩してから、
再び行動開始。Kitara大ホールのある、中島公園
目指して出かける。

ホールにはレストランも併設されている。私はこの日は
行かなかったが、ここで食事をしてコンサート、と
いうのも楽しいかもしれない。
2000人収容のホール、東京で言えばサントリーホール
ように、ステージを客席が取り囲む。ただし、
今回はステージ後方に観客はいない。雰囲気も良く、
開演前からワクワクする。

客席は6対4で男性やや多し、その男性も40代以上が
多いとお見受けする。

山中さんが、江藤良人さん(ds)、井上陽介さん(b)と
共にステージに。颯爽と歩き、入っていらっしゃる。
山中さんの赤いドレスはエスニック調の柄、
夏らしくて、また、お似合い。

「Outside By the Swing」で始まる。
(1曲目から入魂の演奏…いつもこうでいらっしゃる?)
山中さんはもちろん、おふたりも合わせるように激しい
演奏。驚きつつ、次の曲を待つと、「Take Five」。
そして、最初のMC。

「今年のSapporo City Jazz最終日に呼んで下さり、
ありがとうございます…このホールには初めて来ましたが、
リハーサルから演奏していて嬉しく、飛ばしすぎて
しまいました…」
曲名もきちんと紹介して下さって、お優しい。

「Antonio’s Joke」、ピアノは最初、ジョークで明るく笑う
女子の声みたいに聞こえる。そして、だんだん
みんなで笑っていく感じ。

「星に願いを」。おなじみの曲も、「自分が空に
飛んでいって、間近に星が見えそう」に聞こえる。
おなじみの曲、何百回もさまざまなアレンジで
聞いているけれど、こういう感覚は初めて。

「新しいアルバム『Reminiscence』が明日、
8/25に発売されます…CDデビュー10周年なので、
その意味もこめたタイトルですが、私としては今年
日本で起きたことも忘れたくないという気持ちです…

そのCDの1曲目を演奏します。元気になる曲を、と
思って書きました」
「Rain, Rain, and Rain」。雨なんてへっちゃら、
幼い頃を思い出して、お気に入りのレインコートを
着て、長靴はいて、水溜りに入っていった日を!そう、
聞いていてワクワクする、雨の曲。

雨、と聞くと、3.11以後、東京では、にわか雨でも
あっという間に傘の花が咲くようになった。私自身も
雨の日は出かけたくない、濡れたくない、と
後ろ向きな気持ちが強くなることが多かった。

でも、それではいけない。そう、雨の日だって負けないで、
元気良く行こう!

「Giant Steps」3人で視線を何度も合わせながら、
ピタリと息の合った、素晴らしい演奏。難曲の熱演に、
客席からも大きな拍手。

次の、「Sing, Sing, Sing~Saturday in the Park」。
途中でシカゴの「Saturday in the Park」が入る
スタイルに、驚く。演奏後に、
「ヤンキースのオーナーのスタインブレナーさんに、
パーティで2曲を8時間弾けと言われて、考え出した
アレンジです…」
とのお話がある。
(!!)
ワールドワイドなお話と、絶妙なアレンジの誕生の
秘話が思いがけず聞けて嬉しい。スタインブレナー氏は
昨年逝去されているから、もちろんそれ以前の
お話だろうが、演奏とアレンジはこうして秘話と
共に残り、伝えられていく。

「フランスでは国営放送のジャズチャートで『Forever Begins』が
1位になったそうです…この曲を弾いたり聞いたりすると、
良いことがあるので、皆さんにも良いことがありますように…」
「Twinkle, Twinkle」。

「So Long」、ベースの井上さんは、弓も使われる。
ピアノが、少女のお話みたいに聞こえる。この曲で本編終了。

アンコールですぐに出てきて下さり、
「では私の故郷の曲を…あ、でも、新しいアレンジも
弾きたいなぁ…時間が押しているので、急ぎます」
「2:30 Rag」、「八木節」を弾いてくださり、21:15、ライブが終了した。
客席は、鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションで見送る。

山中さんの演奏を聞いていて、強く感じたのは、「少女から
魅惑の大人まで、さまざまな女性の表情が見える」こと。
山中さんの、この変幻自在なピアノに、ベースとドラムが
時にリードし、また、そっと寄り添って、ライブの中で
さまざまな楽しさを味わわせてくれる。

(だから山中さんトリオの演奏は良いのね)
女性として、そういうさまざまな顔を持つことの大事さを、
改めてかみしめた。

稲垣さんとご一緒でない、通常のジャズライブを思いがけず聞け、
大変ラッキーで幸せだった。
(山中さん、ありがとうございました。次は丸の内で、また
違う演奏を聞けますね!)

多くの偶然が重なり、もたらした幸福の時間。そのすべてに
感謝しながら、私は力強く、Kitaraホールを後にした。

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