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2011/10/07

2011年8月北海道旅行・その1 旭川編 六季の街の楽しみ

今年の8月末、旭川と札幌に出かけてきた。

そもそもは、たまっていた飛行機のマイルを、期限までに
使わねばならない、というのがすべての始まりだった。

暑いのは苦手、そして、しばらく行っていないなどの理由で、
北の大地行き、そして、日程を決める。この時点では、
(行ったことのある土地で、まだ足を踏み入れていない
観光地に行きたい)
と思うくらいで、往復のフライトと、泊まるホテルしか
決めていなかった。

土地勘がある所では、ガイドブックを買わずとも行ける。
気ままさと、新しいワクワクに出会える旅が、したかった。
この日を楽しみに仕事をし、そして、当日を迎えた。

日の出の頃に自宅を出る。土砂降りの中、折りたたみ傘と
レインコートで家を出る。
(旭川のホテルで干そう)
空港に着くと、既に出発ロビーは黒山の人だかり。
手荷物も多く、皆、時間がかかる。出発時刻の20分前を
切る頃、
「旭川へご出発のお客様はいらっしゃいますか」
アナウンスがあり、恐縮しつつ、先に通していただき、
無事搭乗口へ行く。
(やれやれ、始発の次の電車で来たのに…)

行きはANA、といってもAIR DOとの共同運航便。でも、
このAIR DOが私は好き。丁寧な接客、そして、
北海道らしい機内販売の品物。冬に乗った時、天然の
香料で香りが付けられた馬油があり、とても気に入った。
(今回は何かな…)
私の期待と共に、満席の飛行機は、雨雲の中、北へ飛び立った。

機内サービスの飲み物のカップも、キャラクターの熊の顔が
かわいい。オニオンスープを頼み、雨と冷房で冷えた体を
温める。機内販売で、このスープの詰め合わせを購入。


Blog111007a


程なくして旭川空港に到着。緑の多い大地に
着陸する、この瞬間がとても好き。旭川に一番早く
着いたフライト、真っ先に市街地へ行く。ホテルに
荷物を預け、まず、旭川駅前へ。観光協会で
レンタサイクルを借りられると聞いていた。

駅は駅舎改築工事の真っ只中、観光協会もプレハブにある。
「おはようございます、あの、レンタサイクルはどちらに
行けば使えますか…」
「それは、ここではなく…」
駅から1kmくらい離れた、常盤公園へ行って、と言われる。
乾燥した暑い日差しの中を、元気良く歩き、公園へ。
日傘をさし、帽子もバッグに入れてある。駅前から公園までは、
飲み屋街が並ぶ。もちろん朝なのでまだ人気はない。

公園のそばまで来ると、旭川市公会堂がある。800人
ほど収容のホール、開館して50年近く経つが、今も
使われている(来年から改修工事予定とのこと)。
この時は、近くに、加藤登紀子さんのコンサートの
告知ポスターが貼られていた。

もともとこの公園方面には行く予定があった、ちょうど良い、と
思いつつ、自転車を借りる。何と、
「無料で結構です、ここへ住所と名前を書いて下さい」
(!!)
「何時頃返却の予定ですか」
16時までが原則らしい。
「…お昼過ぎ、13時くらいまでの予定です」
「では、そう申込書に書いて下さい」
ママチャリだが、一応ギアも3段ある自転車。私に合うサイズの
ものを貸して下さった。

お礼を言い、最初の目的地へ。公園のすぐそば、みづの、
というラーメン店。旭川でおいしいラーメンを食べたいと思い、
ネットで探した。10時開店、この日も既に開いていた。
店頭に自転車を止める。
「ごめん下さい…」
暖簾をくぐり、店内へ。大将と女将さんがお仕事をされている。

「いらっしゃい」
「しょうがラーメンをお願いします」
ここの名物だと調べてあった。

店内にはサインの数々…歌手のみなさん、俳優さん。
野球選手はスタルヒン球場での試合の際にいらしたのだろうか。
政治家のお名前も見つける。


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「お待たせしました」
すっきりしたしょうゆ味のスープ、しょうががおいしい。
小ぶりの丼、ぺろりといただく。私は一年中しょうがを
食べている。体を芯から温め、解毒作用もある。夏でも
冷房があるから、しょうがは欠かせない。これが
健康の秘訣のひとつ。

「ごちそうさまでした…朝一番の飛行機で羽田から来ました。
最初に食べたいと思っていたので、嬉しかったです」
「それで市の自転車を借りたんだね」
お店の前に止めた自転車が、大将の目には入っていらしたらしい。
自転車の前かごに、一目でわかるレンタサイクルのマークが
貼られている。

笑顔で店外へ。朝が早かったので、早めのお昼がおいしく、嬉しかった。
(ちなみにその後、梅光軒のラーメンを別の場で食べた。こちらは
札幌市内や新千歳空港でも食べられる。みづのはそういう訳には
行かないから、行けて良かった)

このまま、観光協会でもらった地図を自転車の前かごに入れ、
次の目的地へ。旭川は、市街地はあまり坂がなく、ギアを
トップにして、ひたすら漕いでいく。途中で路線バスや、
夏だけ走る観光客向けのバスとすれ違う。観光客向けの
バスは午後乗るのだが、1時間に1本なので、時間を
有効利用するため、途中の移動で自転車を選んだ。
乾燥した陽射しが時折強く照りつける。
(後で日焼け止めを塗り直さなくては)

それにしても、駅前以外はずいぶん静か、賑わいは
動物園だけなのだろうかと少し心配もよぎる。

信号で止まった時などに、地図を確認し、
無事、三浦綾子記念文学館にたどり着いた。
ヨーロッパの木が植えられた見本林の入り口に立っている、
静かで品のあるたたずまいは、生前の三浦さんご本人に
通じるような気がしつつ、中へ入る。

あらかじめ公式サイトから印刷してあった割引券を出し、館内へ。
中学生の時、『氷点』に出会って得た、さまざまの衝撃を
忘れない。人のつむぎだす物語は、時に、人の想像を越えて
多くの感動や勇気を生み出す。
(いくつか他に、三浦綾子さん作品をまた読んで、ここへ来よう)


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見本林の奥にある、堤防。氷点という作品を通すと、
川から私たち人間を守るものは、現世とあの世とを
隔てる境目だと改めて思い知らされる。

再び自転車を漕ぎ、常盤公園へ戻り、返却。駅から
三浦綾子記念文学館は約3km。常盤公園は記念文学館と
反対方向に、約1km。片道4km、合計8kmの気持ち良い
自転車のひととき。
(この旅、夏のおすすめ!)

そして、「ファンファン 旭川観光循環バス」で旭山動物園へ。
1日乗車券800円で、市内の主な観光地を巡るバスに
乗れる。夏の間は、これが一日数本運行されているから、
気ままな旅でも、これを使うと便利に回れる。動物園
入園券と乗車券がセットのものもあるので、これを買えば、
動物園でも待たずに入れる。

動物園には、午後早い時間に着いた。動物園名物、
「もぐもぐタイム」ペンギンに間に合う。


Blog111007d_2


水槽のあちこちから見られる形式、
子どもたちが歓声を挙げる。大人が見ても楽しい。
パンフレットを片手に、ゆっくり園内を回る。
旭「山」だと実感する、元気なら何でもないが、
ご年配の方には厳しいかもしれない…と思ったら、
園内を巡る、お年寄りと障害のある方向けの無料バスを発見。
(なるほどね)


Blog111007e


バイオトイレなどの自然へ配慮した施設、
子どもがヤギなどと触れ合える広場。


Blog111007f


アザラシの実物大の木製看板など、
飼育員さんたちの工夫も多く、目立たない展示や
説明も読むと面白い。多くの方の興味を引く施設が満載。
できたばかりの爬虫類園、ヘビの移動が見られて面白い。

そして、動物の生きている場である以上、ここから天へ
旅立つ動物たちも、もちろんいる。慰霊碑の前で、合掌。


Blog111007g


中国語も聞こえる園内。ツアーのシールを
貼った観光客が目立つ。休憩所もいつも大混雑。
「3時間くらいあれば園内をだいたい回れる」
という話を聞いていたが、納得。でも、
(きっとまた来ると、違う光景が見られて楽しいんだろうな)
また来たい、という気持ちにさせてくれる。

山を急ぎ足で下り、ファンファンバスに飛び乗り、
旭川駅へ戻る。そして、ホテルへチェックイン。部屋に
荷物が運び入れてくれてあり、嬉しい。

少し休んで、夕食へ繰り出す。街をぶらぶら歩いて、ピン!と
来た所へ入るのが、私流。

今回、ピン!と来たのは、Tam-bo(タンボ)というお店。
農家直送のお野菜という看板が目に入る。
「いらっしゃいませ」
カウンターでは小学生の娘さんと母がデザートを食べている。
「ひとりなのですが…」

カウンターでメニューを渡される。
おいしそうな野菜をメインにしたものばかり。でも、地の魚なども
いただける。タジン鍋に心魅かれたが、2、3人で、と言われ、断念。
ズッキーニの肉詰め、秋刀魚のお刺身、おむすびとお味噌汁も
いただいた。お味噌汁は酒かす入り?温まるおいしい味。
(寒さへの工夫よね)

先程の母子に入れ替わり、今度は大人の母子ふたり連れ。
飲み放題メニューがあり、それに加え、お料理を頼んでいる。
また、数人で予約した人は、掘りごたつ席へ通されている。

「開店して1年ほどなんですね、1周年おめでとうございます」
「ありがとうございます」
店内にある、開店1周年祝いのお花に目をやり、スタッフさんと
話す。こういう時にカウンター席のあるお店は嬉しい。
のんびり、自分のペースでおいしくいただき、デザートの
米粉入りマンゴープリンで、
「ごちそうさまでした」。

こういう素敵なお店に思いがけず出会えるのも、旅の楽しみ。
家では基本的に自炊だから、外食ではヒントをいただくこともある。

旭川は、四季ではなく、六季ある、と観光ポスターで見た
記憶がある。夏も30℃近くまで気温が上がり、冬も芯から
冷える。そういう中でも楽しめること、また、その環境ならではの
工夫がたくさんあり、だから面白いし、楽しい。

もちろん土地の方にはご苦労も多いのだろうが、動物園
だけでなく、他にもがんばって欲しい所がたくさんある。
(旭川…楽しみの多い、素敵な街)
そう思い、笑顔で眠りについた。

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コメント

 わたしは9月に、「道東」と「道北」を、
かけ足で旅してきました。

 「北海道」って、どこか「日本的」でない
気候風土を感じますね。

 それに、食べ物が特においしい!

人生、たまには、気晴らしも必要ですね。(*^▽^*)

投稿: あさやん | 2011/10/11 12:06

>あさやん様

いつもありがとうございます。
北海道に先月いらしたのですね。
よくあちこちを旅なさっていますので、
お話を見聞きするのが楽しいです。

> 「北海道」って、どこか「日本的」でない
>気候風土を感じますね。

旭川の見本林は、ヨーロッパの樹木が
日本の寒冷地でどれだけ根付くか
観察するためのものだそうです。
他の土地では見られませんよね。

本当にこの時は、久々の楽しい
気分転換になりました。

投稿: つきのみどり | 2011/10/11 19:08

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