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2011/11/08

明治大学創立130周年記念音楽祭 阿久悠歌謡祭・愛よ急げ 言葉の力を信じて

10/28、明治大学駿河台キャンパス・アカデミーホールで、
「創立130周年記念音楽祭 阿久悠歌謡祭・愛よ急げ」
観覧した。


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夏の暑い盛りに先行予約があり、運良く当選。
楽しみにこの日を待ち、母と出かけた。開演前、私の
お気に入りのお店、ガヴィアルでカレーをおいしくいただく。


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阿久悠さんは明治大学のご卒業。それは以前から
知っていた。行ってみて仰天したが、何と、阿久悠
記念館
がこの日開館したというポスターを発見!
(確かに…レコード大賞を何曲も受賞されている、
偉大な作詞家でも、小説家でもいらっしゃる)

レコード大賞受賞曲は、実際には5曲。この記事を
ご覧の皆さんはすぐおわかりになるだろうか。現時点で、
最多受賞記録だという。

・尾崎紀世彦さん「また逢う日まで」1971年
都はるみさん「北の宿から」1976年
沢田研二さん「勝手にしやがれ」1977年
ピンク・レディー「UFO」1978年
八代亜紀さん「雨の慕情」1980年

幼い日の記憶を手繰る。祖母が同居しており、
テレビもよく見ていた私。歌番組もよく見ていた。
年末の賞レース、「北の宿から」の作詞者で
お顔を拝見したのが、阿久さんと私の出会い。

のちに、日本中の女の子たちと同じように、
ピンク・レディーに夢中になり、意味も分からず
歌って踊っていた頃。やはり賞レースで阿久さんの
お顔を見て、仰天した。

(あの演歌を書いたおじさんと、ピンク・レディーの歌を
書いた人が同じ?!)
どうにも信じられず、強烈なショックを受けた記憶が
残っている。父親よりも年上の方が、ピンク・レディーに
詞を書いている…幼かったゆえに、詞を書き分ける
などのことは到底理解できなかった。

それ以来、阿久さんの書く作品は、いつも心の
片隅で気になっていた。だから、この歌謡祭もすぐに
(行きたい!)
と思った。

アカデミーホールは、約1,100人収容のホール。
キャンパスのビルの中にある。開演まで、阿久さんが
手がけられた作品のカバー集が流れる。阿久さんと
近い世代から20代まで、幅広い客席、男性も多い。

19:05、応援団の皆さんが出ていらして、「狙いうち」の
演奏と、迫力の応援披露。応援団の力強い応援に、
吹奏楽部の演奏、バトン・チアリーディング部の演技付き。
(そうだ、これも阿久さんだった)

司会の垣花正・ニッポン放送アナウンサーがご登場。
「今では野球の応援に欠かせない『狙いうち』ですが、
明治大学の応援団が使い始めたのが最初だそうです…
阿久さんは生涯で5,000曲を越える作詞をされました、
作詞家デビューはザ・スパイダース『フリフリ』のB面、
『モンキーダンス』でした…」

このようなお話に続き、トップバッター、渚ようこさんご登場。
赤い帽子に白いノースリーブブラウスと
パンツ、アクセントのスカーフがレトロさを醸し出し、
素敵。サポートにアコギの方を連れられ、
「世迷い言」。

垣花アナが出ていらして、会話。
「小さな頃から阿久さんの歌を聞いていました…
今回の歌謡祭では、この『世迷い言』を歌いたいと
思っていたら、日吉ミミさんが亡くなられたと知って…」
(ご冥福をお祈り申し上げます)

続いて「OTOME」。2曲とも詞は阿久さん。オリジナルの
雰囲気を壊さない、素晴らしいカバー。ギターサポートは
高橋ピエールさん、繊細で叙情的な演奏を聞かせて下さった。

2組目、山崎ハコさん。もちろん、夫ぎみの安田裕美さん(g)と
ともに。
上村一夫さんを通じて、阿久さんの世界に触れていました…」
おふたりはかつて同僚でいらした。
幻の4番、も含めた、弾き語りの「ざんげの値打ちもない」。
生で聞け、なんとも言えない静かな感動がじわじわ湧く。

そして、「今日初お披露目の歌です」。
「東京港町気分」。
フォーク、ファド、演歌をハコさんなりにミックスして
作られたとのこと。この演奏は安田さんのみで。

ここで、垣花アナが、阿久悠記念館から中継。
レコード大賞のトロフィーなどの展示、また、長年住まれた
伊東の書斎の再現などがされているとのこと。

3組目、夏川りみさん。ネイビーのワンピースに
黒いブーツでシックな装い。
「君よ八月に熱くなれ」。阿久さんの甲子園球児への
思いをつづった曲。歌詞も舞台後方のスクリーンに出る。

サポートのお三方を見て…
(あら、この皆さんは…)
と思っていると、4組目、南こうせつさんご登場。
そう、サポートは、
矢嶋マキさん(pf)
佐久間順平さん(g/vn)
河合徹三さん(b)
と、おなじみのお顔ぶれ。

垣花アナ、おもむろに、
「こんなものを記念館から持ってきました」
出されたのは、「レッツ・ゴー!かぐや姫」のアルバム!!
第1期かぐや姫のアルバムの詞は、阿久さんが
多く手がけられたのだという。

もちろんこのアルバムから演奏するのは、「酔いどれかぐや姫」。
(コーラスどうするのかしら…)
何と、
「客席の皆さんにお願いします!!」
というわけで、練習のあと、「♪シャーララ~」と、客席からの
奇妙なコーラスが響き渡る中での、「酔いどれかぐや姫」。
こうせつさんと同世代も多い客席、盛り上がって喜ぶ。

こうせつさん、
「このアルバムは売れませんでしたが、その後ヒット曲が出て、
テレビ局の廊下でお会いした時に、『売れて良かったなー!!』と
言っていただきました…」
「神田川」、佐久間さんのヴァイオリンも入り、フルコーラスで堪能。

一度引っ込まれていた、夏川さんが再びご登場。
「あすという日が」。仙台市立八軒中学校の吹奏楽・合掌部の
皆さんにより、この曲は世に知れ渡った。
(震災前から、稲垣潤一さんは交流があるのです)
もちろん、そうつぶやく私。(2011/05/04記事をご参照願いたい)

こうせつさんと、八軒中学校の吹奏楽・合掌部の
皆さんが5月のライブで共演された。この時の映像も流れ、
今度は客席の振り付け指導があり、「愛よ急げ」。
夏川さんは振り付けの指導をなさって、ご退場。

すると、曲の途中、再び応援団の皆さんが出ていらして、
ステージいっぱいに振り付けを披露。普段硬派で通って
いるはずの、応援団員の男子学生が満面の笑顔で
振りをしているのが思いがけず、かわいい!!

続いて、5組目、山本潤子さんのご登場。黒いニットに
ベージュのロングスカートがナチュラルで素敵。
「Song For Memories」(注・鈴木康博さん
細坪基佳さんと組まれていたユニット)で、
阿久さんの作品を多く歌いました…

こうせつさんとデュエットで、阿久さん作詞の
「風に吹かれて・再会篇」。

ここで、1998年の明治大学卒業式に阿久さんが
出席された際のスピーチ音源が流れる。

そして、もちろん、山本さんと言えば、「卒業写真」。
阿久さんの詞ではないが、学び舎にこの曲が響き渡ると、
ライブ会場やテレビ・ラジオの何倍もの力と輝きを放つ。

その重みをかみしめつつ、10分の休憩を過ごした。

21:02、第2部開始。先程と同じ、応援団のバトン・
チアリーディング部の6名の皆さんが出ていらして、
イントロに合わせて踊られる。

幕が開き、チアの皆さんはご退場、そして、歌い始められたのは…
6組目、ミッツ・マングローブさんのユニット「星屑スキャット」で、
「シンデレラ・ハネムーン」!そう、岩崎宏美さんの1978年の
ヒット曲。この曲からはカラオケで進行。

ミッツ・マングローブさんがセンター、向かって左手が
ギャランティーク和恵さん、右手がメイリー・ムーさん。
どよめきが起きる中での歌だった。

「ミッツさん、歌、うまいわよね」
つぶやく母。そう、色物では、決して、ない!

垣花アナ、「昭和歌謡大好きな三人のユニットです」。
メイリー・ムーさんの背中の大きく開いたドレスに、
再び会場がどよめく。

お二方はご退場、ミッツさんソロで「五番街のマリーへ」。
「どうぞ皆さん、この後もお楽しみ下さい」
笑顔でご退場。

7組目、島津亜矢さん。紫の振袖が良くお似合い。
阿久さんの遺作で作られたアルバム
「悠悠~阿久悠さんにほめられたくて」を6月に
リリースされたとのこと。

「恋慕海峡」作曲は弦哲也氏、「明日があるなら」は
田村武也氏。実は、おふたりは親子だとのこと。

8組目、今回のトリ、ささきいさおさんのご登場。
白いスーツが光ってまぶしい。
1曲目は、昨年出たばかりの「風の会話」。詞は阿久さん。
この曲は初めて耳にして以来、好きな作品。
「男っぽく、でも、ロマンや繊細さも伝わるように歌っています」

そして、もちろん、阿久さん作詞の「宇宙戦艦ヤマト」。
放射能に汚染されて苦しむ地球から、「放射能除去装置・
コスモクリーナーD」を探して旅立ったヤマト。コスモ
クリーナーのない中、日本で除染に懸命に取り組まれる
方々が出るとは、阿久さんも思いもよらなかったことだろう。

最後に、ご出演の全員が出ていらした(ただし、
山本潤子さんだけが、翌日の名古屋でのコンサートの
ご都合で早く帰られた)。「青春時代」を歌われるという。
作曲の森田公一さんが客席にいらっしゃるとのことで、
拍手で舞台へ招かれる。

「実は、詞を阿久さんに書き直してもらった唯一の作品で…
イントロは津軽三味線をエレキギターで表したくて作りました。
ペンタトニックも取り入れいています」
などの興味深いお話に続き、客席も含めて「青春時代」を合唱し、
21:50、公演がお開きになった。

帰りながら、私の心には「青春時代」の歌詞がいつまでも
こだましていた。

「青春時代が夢なんて あとからほのぼの想うもの
 青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり
 青春時代が夢なんて あとからほのぼの想うもの
 青春時代の真ん中は 胸に刺さすことばかり」

幾度となく聞いた曲。青春の実態を鋭く切り取っていると、
改めてうなった。
(道に迷ったり、刺をさされるようなことばかりかもしれない
けれど、刺を先回りして取ってやるのではなく、刺の抜き方や
その後のいたわり方を話せる人でいなくてはならない)
こういう思いが胸に満ち溢れた。

阿久さんは、求められる場面に応じて言葉を巧みに操り、
人々の心に残る名作を多く生み出した。言葉の力を信じ、
思いを託して発信されていたのだろう。

阿久さんの名作で育った世代のひとりとして。遠く及ばないし、
また、立場は違うけれども。

言葉の力を信じ、言葉に思いを託して
いつも発信する人でなければならない。

阿久さんのご業績に感謝しつつ、勇気をいただき、
新しいエネルギーで胸が満たされ、眠りについた。

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コメント

初めまして。

「阿久悠」で検索して辿り着きました。

アメーバ「なう」(つぶやきコーナー)に
URLを掲載させていただきました♪

投稿: 美冴(みさえ) | 2012/01/31 18:47

>美冴様

ご丁寧にご連絡ありがとうございました。
リンクも拝見しました。

阿久悠さんの世界は本当に素晴らしい
ですよね。聞くたびに新しい感動や
勇気をいただきます。

またいつでもお立ち寄り下さいませ。

投稿: つきのみどり | 2012/01/31 19:28

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