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2012/08/05

横田滋さん写真展 日常を奪われた悲劇

8/1から、日本橋高島屋(東京店)で、
「めぐみちゃんと家族のメッセージ 横田滋写真展
〜めぐみさん家族とすごした13年〜」
が開催されている。


都合がついたので、初日に足を運んだ。

横田めぐみさんが中学からの帰宅途中に、突然
行方不明になってから、今年で35年。
政権交代やその後の民主党内での首相交代などに
翻弄され、拉致問題が一向に進展しない中、
この問題を風化させてはならないということで、
写真展と同時に、思い出の品物を初公開している。

幼い頃からの、めぐみさんの成長の足跡、また、
ご一家のお幸せそうな様子が伝わる。父上・滋さんの
転勤に伴い、名古屋、東京、広島、そして新潟と
撮影地は日本全国各地に渡る。バレエの発表会の
衣装や、作文等の展示もある。

私が胸を打たれたのは、新潟でのお正月、母上・
早紀江さんのお着物を着て、雪の中、玄関でたたずむ姿。
めぐみさん、小学校卒業前の冬のこと。

私も、やはり小学生の時、母の着物を着て撮って
もらった写真がある。ひな祭りの時だっただろうか。
誇らしく嬉しい気持ちだったこと、今でもはっきり覚えている。

横田さんご一家は、長女に双子の弟という三人の
お子さんに恵まれ、事件が起きるまで、確かに、
幸せな日常を送っていた。ところが、まったく
ご一家の責任ではなく、めぐみさんが消えて
しまったことで、ご一家の運命は過酷なものになる。

たら、れば、という言葉はあまり使いたくないが、
拉致されていなければ、横田さんご一家は、
満ち足りた幸せが続いていたのだろう。

しかし、北朝鮮という国家による非人道的な犯罪により、
その幸せは突然奪われてしまった。幸せな日常と、
その後の過酷な運命の落差に、会場で私は
何度も涙をこぼしそうになった。

めぐみさんのご両親にとって、大事でかわいい
長女が、突然いなくなった不安や悲しみ、
そして、拉致だとわかるまでの、約20年の
暗黒をさまよう気持ちはどんなものだったのか。

そして、拉致だと分かったその後も、大事な
まな娘・めぐみさんは帰って来ていない。
ご家族の苦悩の日々は、まだ終わっていない。
この事実を忘れてはならない。

会場では短編映画「『ただいま』の声を聞くために」の
上映や、「記事でたどる拉致問題」の展示も
行なわれている。特に、記事展は、見ているうちに、
過去の記憶が整理されていく感じがして、とても
役にたった。

主催は「あさがおの会」。やはり拉致被害者
(現在は帰国された)・曽我ひとみさんに、
めぐみさんが北朝鮮で送った、あさがおの
押し花にちなみ、横田さんご夫妻と同じ
マンションに住む有志の皆さんが立ち上げられた
会だという。会場では拉致問題の早期解決を
願う署名や、会への募金も受付されていた。


国家による非道の犯罪を許してはならず、また、
政府には一刻も早く解決に向けて、あらゆる
ルートでの交渉をしてもらいたい。

13日まで写真展は開催されている。
仕事帰りに、また、休日の買い物の際に。
ひとりでも多くの方に、この写真展をご覧いただき、
拉致問題を忘れないでほしいと願う。

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