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2012/10/08

JAZZと語りの秋の夜 時空を越える楽しみ

9/28、学芸大学・珈琲美学で行なわれた、
秋田慎治さん小川もこさんの
コラボレーション「JAZZと語りの秋の夜」に
足を運んだ。

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みやぎびっきの会の皆さんのライブの司会が、
私には一番親しみ深い小川さん(2012/9/20記事)。


司会、ラジオ番組パーソナリティ、東京アナウンス学院の先生…
多彩にご活躍の小川さんの朗読、一度お聞きしたいと
思っていた。

そこへ、以前伺った、珈琲美学でのライブのお話を知る。
お店は東横線・学芸大学駅のすぐそば。30年以上続く
老舗で、メディアにも何度も取り上げられている。私は
数年前に伺ったきり。前を通ることだけが多く、そのうち
夜はジャズ中心のライブハウスのようになり、ますます、
伺いたいのに足が遠のいてしまっていた。

これ幸い、と予約のお電話をかける。
「まぁ、つきのみどりさん?」
お店のママさんが、数年ぶりなのに覚えていて下さった
ことに感動。
「はい、そうです。ご無沙汰して申し訳ありませんでした」

あたたかな気持ちで電話を切る。
(きっと、生徒もこんな風に思うのかな)
ふと頭をよぎる。久々に会う、生徒との会話。
「先生、私のこと覚えていますか」
「もちろん!○○さんでしょ」
「先生、久しぶり!」
「あ、□□くん、元気そうね!!」
嬉しそうな顔が、いくつも浮かぶ。

でも、私は毎日のように会う生徒たち、ママさんは一度会い、
二度と会えない人も多くおいでだろう。私とは比べ物に
ならない、会った人への記憶力。老舗、と言われるまで
お店が賑わうゆえんを垣間見た気がした。

当日、期待に胸を高鳴らせ、玄関への階段を下りる。
「いらっしゃいませ」
穏やかな、ママさんの笑顔にほっとしつつ、ごあいさつ。
予約席へ案内していただく。

このお店には名物が多くある。まず、もちろんコーヒー。
そして、バラの花のクリームが美しいコーヒーゼリーと
コーヒーフロート。更に、ワインも多く揃えられている。

この日はコーヒーとピザを堪能し、開演を待った。
コーヒーはライブブレンド。ピザも生トマトがアクセント。
コクがありつつ、スッキリした味が嬉しい。

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19:20、まず、秋田さんがおひとりでご登場。
「Someone To Watch Over Me」、「One Note Samba」と、
ジャズのスタンダードで始まる。繊細さ、優しさの
中に力強さが垣間見える。

ここで、もこさんご登場。クリーム色のシースルー
ブラウスにキャミソール、黒いパンツ、シルバーに
光るバレッタがリーフ型で、秋を思わせて素敵。
おふたりのコラボは、以前にもあったとのこと。

原田佳夏さんの書き下ろし作品、『ねぎとチョコレート』、
『私のお気に入り』を、もこさんが朗読なさる。
原田さんとはFacebookを通じて連絡を取られたそう。
この日も原田さんが客席にいらしていた。

『ねぎと…』効果的なピアノの音に、思わず客席も
笑いに包まれる。『私の…』は、邦題が同名の
「My Favorite Things」(映画『サウンド・オブ・
ミュージック』)が絶妙に調和する。
余韻に浸りつつ、20:25、第1部終了。

20分の休憩、お店の名物のコーヒーゼリーを
頼まれる方も多い。私は温かいものが
欲しかったので、この日はカプチーノ。
シナモンの効いた味が、心にも舌にも嬉しい。

20:45、第2部開始。再び、秋田さんのピアノから。
オリジナル、そして、「愛の賛歌」。「愛の…」は、
最初、模範演奏のように端正に始められ、その後、
オリジナル感いっぱいの演奏へ。

そして、着物に着替えられた、もこさんが再び観客の前へ。
「長野で語りをされている皆さんからいただいたもので…
その皆さんも、実際にこれを着ていらっしゃいます」

今度の語りは、太宰治『貧の意地』。井原西鶴の
『西鶴諸国咄』から、「大晦日(おおつごもり)は
合はぬ算用」を翻案したもの。

太宰は太平洋戦争中、日本の古典文学に
題材を得た小説を多く発表し、他の作家とは
異色の執筆活動に力を注いでいた。
岩波文庫「お伽草子・新釈諸国噺」で本文が読める。

おおつごもり、とは大晦日のこと。大晦日の貧乏な
武士の家で起こった、小判をめぐるできごと。
太宰の脚色で登場人物がいきいきと描かれている。

この作品は、生演奏ではなく、秋田さんのCDを流す。
「古都の春風」、邦楽も入り、内容にぴったり!
表情と音楽、語りに引き込まれているうち、
あっという間に21:45、エンディングとなった。

サンバで南米の雰囲気を思い起こさせつつ始まり、
途中、「サウンド・オブ・ミュージック」で第2次
世界大戦前のヨーロッパに飛び、最後は江戸時代の
日本で締めくくられた。

音楽や朗読だけでもわくわくするのに、それらが
絶妙に組み合わせられることで、数倍も楽しい
ものになる。先人が遺してきたものを、現代人が
うまくミックスさせることで、面白さが増幅する。

私にとって、楽しさだけでなく、大きな刺激と
ヒントをいただいた夜になった。

もこさん、秋田さん、お店のママさんにお礼を
申し上げ、笑顔でお店を後にした。

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