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2013/08/18

大崎麻子さん『女の子の幸福論』 明るい未来を切り開くために

「ウーマノミクス」、私のお気に入りの言葉のひとつ。

Blog130818a


これは、ウーマン(Woman)+エコノミクス(Economics)の
造語で、女性が活躍することで日本の経済は成長
することができる、という、キャシー松井さん
ゴールドマンサックス証券・チーフストラテジスト)の
提唱されたもの。

最近は「日本経済新聞」でも「日経ウーマノミクス・
プロジェクト
」というページが立ち上がっている。

日本の女性は高学歴にも関わらず家庭にいる率が
先進国で一番高く、特に、結婚・出産で極端に
労働人口が落ち(いわゆる「M字カーブ」)、
移民受けいれうんぬんより、まず、女性を
活用することが日本経済の活性化にとって
必要不可欠…そういう話を長年聞いてきた。

私自身も、日本の経済の活性化につながる…と
思ったことはあまりないが、「働く女性でありなさい」と
母に言われて育ち、結果的に働き続けていることで、
さまざまな面で、救われたと思ったことは数限りない。

結婚していた時、激動の嵐の中で仕事に行くことは、
正直しんどかったことも多かった。でも、人前に出る
仕事だからこそ、きちんとした身なりをしていなくては、
同僚や生徒の前できちんと振る舞わなければ、という
思いが働き、寝込んだりすることもなく乗り切ることが
できた。話を聞いてくれる家族や友人知人、また、
ジムなどでストレス解消ができたのも大きな支えだった。

そして、そんな中、私のプライベートを(もちろん)
まったく知らない生徒が、普段と変わらず接して
くれることが、何よりありがたかった。


Blog130818b


その仕事で、今、思春期の生徒たちと話をしていると、
特に女子が「仕事を、続けられるところまで続けるのが
当たり前」と思っている印象が強い。家庭科の男女共修も
中学が1993年度、高校が翌年度から始まり、すっかり
定着したので、男子も家事をすることにあまり抵抗が
ない感じを受ける。結婚しても夫が手伝ってくれる、と
女子が自然に思えることも大きいのかもしれない。

そんな現代の思春期の女子や、親御さんにぜひ
読んでいただきたいのが、大崎麻子さんのご著書
『女の子の幸福論 もっと輝く、明日からの生き方』。
ジェンダー・開発政策のご専門家。最近テレビの
コメンテーターとしてもご活躍されているので、
お顔をご覧になったことのある方も多いだろう。

新しい時代を生き抜くため、地球規模の視点を忘れず、
主体的に論理的に物事を考えられる女性になって
ほしい、という願いがこめられ、さまざまな分野で
活躍される日本人女性の協力もあって、多くの
角度から「これからの女性に備わっていて
ほしいこと
」が書かれている。

もちろん、ひとつの生き方の押し付けではなく、この本を
ヒントに、「自分らしく、新しい時代を、自立して生きて
いく」ための手がかりが載せられている。専業主婦も、
やみくもに否定しているのではなく、「これからの時代、
こういう人ならなれるのでは」という提案があるのも面白い。

個人的には、知識だけでなく、体のことやDV防止など、
学校では通りいっぺん、あるいは進学校だと
「受験に関係ない」と切り捨てられてしまうようなことも
丁寧に説明して下さっているのがありがたかった。

こういう話題は、特に、父子家庭で女子を育てている方
なども、聞きたくても聞けない話題かもしれないから、
本で娘が理解できたら助かるのではないか。

今、アラフォーと呼ばれる年代になり、私自身も
多くの方に今までアドバイスや励ましをいただき
ながら来たのだ、と痛感することが多い。ジムに
行っている話を書いたが、そのジムの社長さんも、
大事な恩人であり、年上世代の女性。

そして、団塊世代の大量退職を迎え、今度は新人の
話を聞いたり、アドバイスする立場に回っていることに
気づく。こうして新しい世代へバトンを引き継いで
いくのだ、と思いながら、今、仕事をしている。

この本で、日本の、世界のこれからを担う女子たちが、
ひとりでも多く明るい未来を切り開けるようになって
くれたら、私も嬉しい。

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コメント

みどりさん、残暑お見舞い申し上げます。
記事を興味深く拝見しました。

私は理由あって専業主婦…と言えば本当の
専業主婦の皆様から怒られるような…が
10年以上になりました。

しかし税制などは配偶者控除反対、
個人毎に課税を、と考える変わり者です。

そうすれば103万円の壁がなくなり、女性の
勤労意欲が増し、経済の活性化につながると
思うからです。

そして幼保一元化。このふたつが実現したら
日本はかなり変わると考えます。

優秀な女性を各界で活躍させるためには、
意識と土台を変えること。そうなれば
いいな、と高2で就職希望の娘の母と
しても思うことです。
あ、ちなみに私は高卒です(^-^;

投稿: れいん | 2013/08/19 10:05

>れいん様

いつもありがとうございます。

コメント拝見して、柔軟なお考えを
持っていらっしゃるのだと拝察しました。

大崎さんのご著書にも書かれていますが、
専業主婦はやりくりも家事もきちんと
できないといけなくて、立派な才能だと
思います。

れいんさんの書かれていることも
実現させるべきだと思いますし、私は
個人的には年金の不公平な制度
(自営業の妻:第1号で自己負担
サラリーマンの妻:第3号で自己負担なし)
も、改革が必要では、と思っています。

tweet拝見していて、元気でしっかり者の
お嬢さんと思っています、どうか
希望の道に進めますようにお祈り
しております。

大崎さんのご著書、ぜひご覧になってみて
下さいませ。(もちろんお買い上げいただく
のが何よりですが、お嬢さんの学校や
お住まいの自治体の図書館にリクエスト
する、という方法もあります)

投稿: つきのみどり | 2013/08/19 21:13

ご存じですか?
中学技術科の時間数が315時間から
88時間に激減しています。
通年で週2時間強あった時間数が
週1時間未満になっています。

中学技術科は男子にとって体育に次ぐ
人気科目で、勉強ができるできないに
関係なく、多くの生徒が意欲的に取り
組んでいます。また、多くの人にとって、
技術科の学習内容は英語よりも有用です。

技術・家庭科は技術教育を行うために
男女共通の科目として設置されたもの
でしたが、家庭科教育関係者が「家庭科を
女子に必修にすること」を要求してロビー
活動を繰り返し、1958年に中学で、1973年に
高校で、家庭科が女子科目になりました。

家庭科は家庭科教育関係者がさまざまな
手を使って女子科目にしたのですが、
一部の女権団体が「男女差別だ、男も
家庭科をやれ」と騒ぎ始め、中学・高校の
家庭科を男女共に必修にされてしまいました。

この影響で、中学技術科の時間数が
315時間から88時間に激減しました。
家庭科は小学校にも高校にもありますが、
技術科は中学にしかありません。
小学校~高校までの家庭科の時間数は
今でも約300時間あります。
どうして貴重な技術科の時間を奪うの
でしょうか。

小中高の技術科の時間数:88時間
小中高の家庭科の時間数:300時間

「男女差別」状態をつくり出したのは家庭科
教育関係者です。
男女平等とは、何の罪もない男児に不利益な
教育を行うことではありません。

投稿: RP | 2013/08/23 22:09

>RP様

はじめまして、コメントありがとうございます。
技術科に関しては、情報(IT関係)の領域も
教えねばならず、昔とは様変わりしていると
思います。

ただ、恐れ入りますが、この記事は
技術科の話に関しての話題ではなく、
女子の自立に関する本の話題です。

もし教育問題でご意見などございましたら、
私がWEB連載しているロゼッタストーンの
感想掲示板などをご利用いただきますよう、
お願い致します。

(もちろん、記事に関連した内容に
ついての感想をお願い致します)
http://www.rosetta.jp/education/

投稿: つきのみどり | 2013/08/23 22:19

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