稲垣潤一さんCD「男と女4」 スタンダードを斬新に
前作から3年ぶりの発売。その間、稲垣さんは
オリジナルアルバム・スタンダードの新訳での
カバーアルバム制作、ツアー、ジャズとの
コラボライブなど…別のお仕事で東奔西走の
毎日でいらした。
ちなみに、今までのシリーズ作品についての記事は、次の通り。
・「男と女1」2008/11/23記事
・「男と女2」2009/10/29記事
・「男と女3」2010/10/04記事
発売前日、大変な忙しさの中、それでもCDショップに
行き、アルバムを抱えて帰宅。これだけはお気に入りの
CDを買う時に欠かせない。新譜発売日の、テンションの
上がったところに、賑やかなお店にいるのが結局、
好きなのだろう。
聞き始めてすぐに気づいた。
(歌謡曲、ニューミュージックのスタンダードに敬意を
払いつつ、斬新なアレンジで「聞かせて」いる…)
人々がまだレコードやカセット、そして、ラジオで曲を
楽しんでいた時代。J-POPという言葉が、まだ
なかった時代。1970年代から80年代にかけての
曲が並ぶ。 ヒット曲は文字通り街にあふれ、その
存在感は、とても大きく、重いものだった。
収録されている曲も、シンガーソングライターの曲より、
職業作家、プロとしての書き手が書かれた曲が多い。
「グッド・バイ・マイ・ラブ」(デュエットは鈴木聖美さん。
以下、カッコ内のお名前はデュエット相手の方)、
「ロックンロール・ウィドウ」(山下久美子さん)などは、
歌謡曲とニューミュージックやロックの間にあるような
曲だから、当時はさぞかし斬新だったのだろう。
それらの原曲のイメージを損なわず、たとえば、
「Mr.サマータイム」(辛島美登里さん)や
「フィーリング」(大貫妙子さん)は、もともと
男女混合グループの曲なので、すっ、と耳に入ってくる。
「September」(EPOさん)は、オリジナルの竹内まりやさんの
曲でコーラスアレンジとコーラスを担当されたのがEPOさん。
オリジナルに敬意を払って、そのイメージを大事にしつつ、でも、
斬新なアレンジで大胆に「今」の声と音を打ち出している。
今回は4作目ということもあり、再登板のデュエット相手の方も
多い。お相手の歌手の皆さん、稲垣さんも気苦労が少なくて
いらしただろうし、聞き手にとっても、
(また歌って下さった)
と、嬉しさと懐かしさがある。
スタンダード、というのは稲垣さんにとって最近のテーマ。私も
自分の仕事で「スタンダード(日本の古典文学作品)を今に
分かりやすく残す」ことをいつも考えているから、そういう
意味でも大事なお仕事だと思うし、共感もできる。
嬉しく懐かしいラインナップの「男と女4」、一人でも
多くの方に聞いていただけたら、嬉しい。
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