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2014/03/05

つらさを経た強さ 2014年3月の思い 

2011年の3月11日から、間もなく3年が経つ。

Blog140305



この春卒業する高校3年生は、あの時、中3だった。
卒業式を控えた楽しい気持ちで過ごす日々が、
突然揺さぶられ、人生で味わったことのない
大変な経験をした。

被災地の子どもたちの大変さは言うまでもなく、
また、それには遠く及ばないけれど、遠く離れた
首都圏でも、
「親が遅くまで帰らなくて、心細かった」
「中学の卒業記念に東京ディズニーランドに
行っていたから、一晩、友だちと駐車場で過ごした」
高校入学直後の彼らから、こんな話を聞いた。

その後、被災地からさまざまな事情で、転入してくる
生徒がいた。私の勤務先にも、やってきた者がいた。

被災地の高校は、入学式が遅れたところもあった。
大事な人を失った者が、数え切れないほどいる。
大人に交じって手伝いを頑張った者も多かった
だろう。そして、心は安定しないし、勉強どころでは
ない日々が続いただろう。

そんなことを思いつつ、でも、言葉に出しすぎない
ように気をつけつつ、生徒と接した。同級生も、
優しい子たちで、自然に接していたことが、
大人から見ても、ありがたかった。

そして、復興支援として、自分たちにできることを
一生懸命行なった、多くの生徒たちが、いた。

そんな彼らが、この春、高校を巣立つ。
高校を巣立つ生徒には、よく、このような
話をする。
「たとえ学生で、すぐに社会人にならなくても、
高校を卒業したら、『社会人見習い』という
気持ちでいてほしい」

インターンシップなど、高校ではできなかった
経験もできるようになる。アルバイト先でも、
責任が重くなる者も多いだろう。そして、
もちろん、その先には就職活動、更に、
社会人としての自立が控えている。

だから、単なる学生、という気持ちでいては
いけないのだ、と。

今年高校を出る者たちは、多感な時代に、
大変な経験をした。大人が彼らを頼りにする
ことで、周りの子よりも早く、精神的に大人に
ならざるを得ない子も多くいただろう。

子ども時代に、そのような経験は、しないほうが
幸せかもしれない。

でも、そういう者だからこそ、わかることもあるし、
他の人の悲しみに寄り添えることも、あるだろう。
早く心が大人になったことを、悲しまず、自分の
人生として受け入れてほしい。

もちろん、大人としては、まだ「大人でもなく、
子どもでもない」彼らを温かく見守り、励ます
気持ちも常に持っていたい。

被災地の子どもたちは、PTSDで苦しむ者が
それ以外の地域の3倍、という話も聞いた。
彼らのケアも、もちろん、今後、続けなくてはならない。
そういう際に、彼らより少し年上で、大変な経験を
した者が、寄り添う時に果たす役割は、決して
小さくないだろう。

今年の高校卒業生が、この先、少しでも笑顔で
明るい人生を送れるように。逆境に遭っても、
乗り越えていけるように。何か困ったら、私たち
大人が、そっと寄り添って、こう言いたい。
あの時乗り越えられたのだから、
大丈夫

今年学び舎を巣立つ彼らに、この記事を贈りたい。

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