« 2014年3月 東北の旅 その2 好きな道で、コツコツと | トップページ | 元ラジオ深夜便アンカー・栗田敦子さんへの手紙 »

2014/04/02

2014年3月 東北の旅 その3 道まだ半ば 

岩手県と宮城県の旅も、最終日。
もちろんこの日もアクティブに動いた。

朝食を済ませ、チェックアウトして荷物を預け、
まず目指したのは松島海岸
まだ訪れたことがなく、一度行ってみたかった。
島々が入り組んでいるため、津波の被害も
少なかったと聞いていた。

仙台駅から松島海岸駅まで、JR仙石線・急行で約28分。
駅を出ると遊覧船の切符売り場があり、徒歩5分ほどで
乗り場に出る。平日だけれど、春休みなので親子連れも
多い。

遊覧船乗り場にある建物は、160cmほど津波で浸水していた。

Blog140402a

ちょうど船の出るタイミングに間に合い、乗船。ウミネコが
多く寄ってくる。乗船料は\1,400-、追加でグリーン料金を
払い、餌を買うと、2階デッキで餌やりもできる。

Blog140402b

(なんだか松が淋しい…気のせい?)
ピンと来ない。芭蕉も愛でた風景なのに、という気持ちも
ありつつ、でも、もの淋しい風景にも見え、釈然としない。

(帰京して、この謎は解けた。「東京新聞」2014/02/18夕刊で、
震災後に松枯れが目立つようになり、新年度に被災三県で
協力して薬剤を集中散布する、と書かれていた記事を
切り抜いてあったのを思い出した。震災後に薬剤散布が
できなかったのが大きな原因と見られる、とのこと。
ここにも震災の影響は及んでいた)

遊覧している小一時間の間、確かに島自体が津波で消えた、
などの話は聞かなかった。崩れた島はあるという。

下船し、瑞巌寺に参拝。山門の手前まで津波は来ていた。
本堂が5年前から修理中で、今は仮本堂と庫裡(国宝)を
公開している。フラッシュを使わなければ撮影して良い、と
言われる箇所も。三代開山木像のうち、雲居禅師の像が
修理中など、震災の爪あとも垣間見える。

(松島、また来たいな…)
円通院門前でお昼を食べ、次の目的地、石巻を目指す。

JR仙石線は高城町駅-陸前小野駅の間が不通のまま。
松島海岸-矢本駅間でバス代行輸送が実施されている。
2015年度に全線復旧の予定、とのこと。

松島海岸駅で石巻駅までの切符を買い、バスに乗り込む。
都会での振り替え輸送のように路線バスを想像していたら、
観光バスが来たので驚く。

駅で、仙台市内の私立高校の制服を着た生徒を見かける。
(仙台まで通学?代行バスで大変…)

バスは本来の駅の近くの停留所に停車していく。
矢本(やもと)駅まで40分ほどかかった。ここで石巻駅行きの
電車を、再び待つ。矢本駅があるのは、東松島市。
ブルーインパルスの所属する、航空自衛隊松島基地がある。
ブルーインパルスはちょうど1年前、基地へ戻ったが、電車は、
まだ、元のように走れない。

そんなことを思ううちに下り電車が到着。石巻まではあっという間
だった。松島海岸駅を出発して、およそ1時間20分、駅員さんの
話された時間通りだった。制服の生徒も、石巻駅で下車。
(早く全線開通しますように…この生徒さんが、無事で、
元気で卒業まで通えますように)
そう願いつつ、背中を見送る。

Blog140402c

石巻駅には、石ノ森章太郎さんの業績を展示した
石ノ森萬画館がある。石巻に来たのは、ここに
行きたかったから。行く数日前に、ひらめいた。

タクシーに乗ろうかとも考えたけれど、マンガロードで
キャラクターが待ってくれているのを思い、歩いて向かう。

Blog140402d

(懐かしい!)
ロボコンが珍しく、満点の答案を持って、お出迎え。

だんだん海に向かうにつれて、土台だけある空き地に
気づく。被災して撤去されたままの、建物の痕跡。
多くの子どもが犠牲になった大川小学校も、
石巻市立だった、と思い出す。

レコード店の店頭に貼られた、クミコさんのポスター。
(そうだ、確か…)
コンサートのためにいらしていて、被災されたことを
思い出す。
(津波で衣装など流されたと言ってらしたっけ…)
それだけ大きな被害を受けたことをかみしめる。

Blog140402e

やがて、石ノ森萬画館に到着。ここも、津波に襲われた。
1階はグッズ売り場が中心、万一に備えて高く作った
天井なのに、その天井近くまで津波は襲ったという。
やはり、1年前に営業再開。記念のハガキをいただく。
左側のキャラクターは、地元のヒーロー・
シージェッター海斗。イラストは石ノ森さんのお弟子さんで
いらした、早瀬マサトさん。

Blog140402f

原画の展示、短編アニメ上映、仮面ライダーサイクロン号に
乗れる体験型展示…さまざまな世代が楽しめる工夫が
いっぱい。小さな子たちも、楽しそうに走り回っている。

撮影禁止の箇所以外は、撮影OKなのも嬉しい。
この時は超時空要塞マクロスとのコラボ展示が
始まったばかりだった。
(マクロスといえば…リン・ミンメイちゃん!!)
懐かしい笑顔に会えた。

Blog140402g

(それにしてもすごい…)
原作者はもうこの世にいないのに、仮面ライダー、
レンジャーシリーズ、サイボーグ009も…みんな、
形を変えつつ、今なお愛されている。

Blog140402h

あっという間に時間が過ぎ、仙台へ戻る時刻。
駅前のビルに市役所と商業施設が入っている。
パン屋、シフォンケーキのおいしい喫茶店…
こういうところで買い物をするのも大事。

(また来ます、ありがとう、石巻)
仙台-石巻間は、直行の高速バスが出ている。
1時間20分程度で行け、電車と代行バスを
乗り継ぐより早い(これは、行く前に知人の
ちずらぼさんにも相談した。地図のお仕事で
全国を飛び回られているので、こういう相談相手に
ふさわしい)。

仙台到着が夕方のラッシュ時に重なり、駅付近で
渋滞にはまったものの、無事に新幹線に間に合った。

石巻は、大きな爪あとが残る。でも、皆さん笑顔で
出迎えて下さった。懸命に、たくましく、日常を
生きていらっしゃる。

(石巻、頑張っています!!)
東京に着いた私は、大声で、こう伝えたくなった。

もちろん、石巻だけではない。他の被災地だって、
必死に復興への道を切り開いている。まだその道は
半ば。電車も再開する路線がある一方、今年中には
それが難しい路線があるのが現実。

被災地の方は、忘れられること、また、2020年の
東京オリンピック・パラリンピックの開催で復興関連の
建築が滞ること、何より心配でいらっしゃるのではないか。
(行った者がこうして書き、伝え、多くの人にまた足を運び、
関心を持ってもらう…)
こういうことが、きっと、とても大事。

(行くまでに時間が経ったけれど、今行ったことは、
きっと意味あること)
出会った多くの方、さまざまのものごとに感謝して、
旅を終えた。

-♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪-
【人気ブログランキング】参加しました。
あつかましいのですが、
よろしければクリックお願いします。


|

« 2014年3月 東北の旅 その2 好きな道で、コツコツと | トップページ | 元ラジオ深夜便アンカー・栗田敦子さんへの手紙 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73691/59400152

この記事へのトラックバック一覧です: 2014年3月 東北の旅 その3 道まだ半ば :

« 2014年3月 東北の旅 その2 好きな道で、コツコツと | トップページ | 元ラジオ深夜便アンカー・栗田敦子さんへの手紙 »