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2015/04/26

大江千里さん&八神純子さんLive in Motion Blue Yokohama ルーツ、自分らしさ、そして努力

4/19、Motion Blue Yokohamaで行なわれた、
”Senri Oe Meets Junko Yagami”に足を運んだ。

Blog150426a


大江千里さんは、かつてシンガーソングライターとして
ご活躍だった。私も高校から大学時代にかけて
ライブに行き、アルバムを買い、そして、ラジオに
ハガキを出した。このblogを書くようになってからも、
公開放送に足を運んだ
2006/06/16記事2007/03/16記事)。

その後、千里さんはアメリカ・ニューヨークで
ジャズの勉強をなさるべく、日本での音楽活動を
停止。大学卒業後、現在は、ジャズピアニストとして
ご活躍中(2012/11/14記事)。

千里さんがジャズピアニストとしてのアルバムを
発売されてから、電子書籍で学生生活を
綴った本を出版されてきた。少しづつ
それらを読み、千里さんの悪戦苦闘の
学生生活で光が見えてきた道筋を、後から
追いかけた。

八神純子さんは、キャリア30年以上の
シンガーソングライター。私が幼い頃
ご活躍で、気づいた時には、既に結婚して
渡米なさった後だった。

今の八神さんに興味を持つようになったのは、
2010年8月。NHKの「思い出のメロディー」で、
久々にテレビご出演、というので、どんな風に
なられているのか、興味津々で見た。

画面に映ったのは、スタイルの良い、笑顔を
たたえたマダムになられた八神さんだった。
(素敵…)

私が独身に戻った年の夏で、まだ無我夢中で
生活している、という頃だった。八神さんの歌と
お姿は、真似しよう、という意味ではなく、私も
自分らしく、夢中になれるものを大事にして、
輝いていこう、と心からそう思わせてくれた。

八神さんは東日本大震災のチャリティー活動を
通じ、日本で過ごされる時間が長くなった。
インタビューや、「東京新聞」でのコラム連載など、
メディアへの露出も次第に増えていく。
それらを読むたびに、
(いつかライブが見られますように)
秘かに願ってきた。

私にとって、かつて身近に感じた方と、
遠く感じた方、千里さんと八神さん。
お二人は、2012年発表の八神さんの
「さくら証書」で共作をなさった(2012/02/02記事)。

この曲に心を揺さぶられた私は、
(いつか、お二人のライブが見られますように)
そう、願いを抱くようになった。

この年は私にとって、大きな変化があった。
ある方との出会いで、およそ20年ぶりに
英語の勉強を再開した。もともと小学生時代から
英語を習っており、英語は好きだった。
塾や学校では飽き足らず、NHKのラジオ講座も聞いた。

でもその後国語に魅かれるようになり、成長して、私は
国語を教える仕事に就いた。

再開した勉強は、想像以上に楽しかった。2013年から
資格に挑戦し、レベルアップさせつつ、今も毎日
英語を学んでいる。最初は特に目的もなかったが、今は、
「日本の古典のことなどを英語で発信したい」
という気持ちで努力を続けている。耳が良く、
リスニングのほうが得意な私、今は、NHK WORLD
さまざまな番組を見聞きするのが、楽しい。

こんな私に、八神さんと千里さんの
共演ライブのお知らせが、春風と共に届けられた。
(行きたい!)
奇跡的に予約でき、もう、それだけで胸がいっぱいになった。

この日は前日の予報より寒かった。都内をJRで移動中、
外を歩く人が傘を差していることに気づく。

横浜駅に着くと、雨は降っていなかった。時間があったので、
会場のある赤レンガ倉庫まで少し歩こう、と、
みなとみらい線ではなく、JRを選んだ。

関内駅で下車。そばにある地図を見て、記憶が突然、
鮮やかによみがえる。
(そうだった…)
高校生の時、初めて千里さんのライブに行ったのは、
横浜文化体育館だった!!

Blog150426b

1stステージを見るので、日曜の午後の賑わいの中を
歩き、赤レンガ倉庫までやって来た。
客席は男女半々に近い。お二人に近い、私より上の
方が多い。家族連れのお姿も。

初めて来たので、スタッフさんにお薦めの席を聞いて、
選んだ。夕食には時間が早く、お昼は食べたので、
スイーツをおいしくいただいた。周囲では、
アルコールやフードが、おしゃべりと共に、賑やかに
行き交う。

16:32、客席が暗くなる。ステージ後方ドアが開き、
千里さんがおひとりでご登場。
ヤマハのグランドピアノの前に座り、演奏を始められる。
どんな音を奏でてくださるのか、全身を耳にして、最初の
音を待った。

千里さんのヒット曲をジャズアレンジしたもの…と
思っていると、「ずいずいずっころばし」のメロディーも
耳に飛び込んでくる。
(海外にいると、日本を意識される、ということ…)

千里さんはグレーのチェックのハット、ネイビーの
ジャケットに黒いシャツ、やはりグレーのネクタイ。
花柄のパンツ、海のそばを意識されたのか、紺の
デッキシューズがナイス。

1曲演奏なさったところで、千里さんのごあいさつの後、
八神さんがステージに。その装いに、息を呑んだ。
ブラックのオフショルダーのロングドレス。肩には、
赤の、着物の柄のロングストール。
(和と洋のうまいミックス…)

これまた、全身を耳にして、最初の歌声に集中する。
ご自分の曲か、ジャズか、はたまた他の曲か…

耳に飛び込んできたのは、「♪Long ago…」
そう、「Superstar」(Carpenters)だった。「Close to You」と、
カーペンターズの曲が続く。伸びやかな美しい歌声、
これだけで来て良かった、という気持ちで満たされる。

演奏なさる千里さんの、楽しそうなご様子に、
目を奪われる。
(あんなに楽しそうに演奏していらしたの、見た
覚えがない…)

間奏では、八神さんが千里さんの演奏を見つめ、
聞き入っていらっしゃる。おふたりの間の絶大な絆、
信頼が伝わる。

「ありがとうございます」
八神さんがあいさつなさる。
「デビューした頃、写真撮影で来たことがあったんだけれど、
この辺りは倉庫だったのよね」
そう。昔はそうだった。赤レンガ倉庫が店舗になり、今年で
13周年と、店内のポスターに書かれていた。

千里さんは八神さんより、少しだけ(2歳)年下。
中学生時代はポプコン少年で、高校生の
八神さんをご覧になっていた、というお話も飛び出す。

八神さん、ステージをいったん降りられ、客席の
椅子に。千里さんの演奏を、八神さんもご一緒に聞く。
「365歩のマーチ」秘めた強い力が伝わる。オリジナル
だろうか、次の曲は重低音が響く。そして、「Peace」
東北支援のために作った曲、自分の小学生の頃見た
自然の原風景も込めた、というお話がある。

聞いていて、自分の懐かしく思う風景と共に、千里さんの
「塩屋」という曲が脳裏をよぎる。当時、神戸市の
地名と聞き、関西で生活したことのない私は、どんな
風景が広がっているのか、見たことののある風景や
知識を総動員して、果てしなく想像しながら、でも、
どこまで行ってもそこにはたどり着けない
もどかしさと共に、曲を聞いていたことを思い出した。

八神さんが再びステージに。「Cry Me a River」重厚な
ピアノの音が、切ない恋の歌を一層悲しくさせる。

「皆さんを、一瞬であの街へお連れします…」
八神さんの曲紹介で始まったのは、
「New York State of Mind」(Billy Joel)だった。女性の
ビリー・ジョエルカバーはあまり聞いたことがない。
パワフルなヴォーカルと演奏に酔いしれる。

普段お二人は、ニューヨーク(千里さん)と、
ロサンジェルス(八神さん)にお住まい。
千里さん、
「ニューヨークでの二人のステージ、マジカルナイトが
忘れられなくて」
何回かアメリカでのご共演はあるが、今回、前日の
東京、この日の横浜と、お二人の共演は日本での
初お披露目だった。

しばし、おふたりの共通の話題、アメリカでの生活の
ことが語られる。
千里さん「ニューヨークはcompetitiveな街で…」
八神さん「"How are you?”と聞かれたら、”I’m fine.”と
答える、どこでも聞かれるけれど、言う時に気合が入る、
そう答えないと生きていけない」
千里さん「日本人であることを強く意識する」

千里さんは関西での生活が長く、関西弁と面白いトークを
聞いていて、ラジオ番組の記憶もよみがえった。

こうしたお話の後、あの曲のイントロが耳に飛び込んできた。
「さくら証書」、私をはじめ、客席では涙を流す女性があちこちに。
「思い出は美しすぎて」やはり高音の伸びが素晴らしい。

「初めて話したのは『さくら証書』を作る時に、Skypeで…」
まだ10回も会われていない、というお話が飛び出す。
(それでこれだけ息の合ったステージ?!)
心からの共鳴が素敵な音を生み出しているのだと気づく。

「15年歌を中断していました…」
八神さん。その間に経験なさったさまざまのことが、歌や
今の生き方に投影されているのだろう。今はマネージャーも
おらず、ご自分とスタッフの方だけで動いている、と言われる。

「あれ、もしかして、雨、降りました…?」
こんな八神さんのひとことと共に始まったのは、もちろん、
「みずいろの雨」。
(そうか!)
昼間の雨は、昨日今日の八神さんの歌声が降らせた?

「パープル・タウン~You Oughta Know By Now~」、
客席は大盛り上がり。
最後は再び、千里さんのソロ演奏で。17:35、ライブは幕を
下ろした。

アメリカで生活なさっているお二人。異国にいるからこそ、
ルーツを強く意識なさっていることがありありと伝わった。
まさか千里さんのピアノで、童謡のジャズアレンジを
聞く日が来るとは思いもしなかった。

八神さんも国際結婚の家庭で子育てをされつつ、
息子さんの卒業に贈られたのは、アメリカの卒業式の
季節ではない、春の「さくら証書」。日本の旅立ちの
春の良さを伝えたいという思いが、まっすぐに響く。

そして、長いキャリアをお持ちだから当然なのだろうけれど、
自分らしくいることを大事にしていらっしゃることも、
強く伝わった。心に強く残ったのは、千里さんが
途中で話された、ポップスの作曲の話。制約が
多いことが伝わり、一見自由そうでいて、
縛られている世界にいらした千里さんの、
ジャズへの転身の理由が垣間見えた気がした。

また、もちろん、人の見えないところでの、数知れぬ
ご努力も改めて感じた。八神さんのように、異国で、
育った文化の違う方との結婚生活を続けることは、
日本人同士よりはるかに大変な面がおありだろう。
また(この日は話題にされなかったが)、ランニングを
続けて美と健康を保っていらっしゃるのも素敵。

千里さんのように、一度築いた地位を捨て、
勉強して新しい道へ、というのも、簡単にできる
ことではない。千里さんは大学のご卒業まで
たどり着いたが、本で、ドロップアウトしていった
人が何人もいたと読んだことを、私は忘れてはいない。

この日のライブは、お二人の共演を見たい、と
思い続けてきた私に、大きなプレゼントとなった。
今までのがんばりへのご褒美をいただけたようで、
小さなことも見逃したくない、聞き逃したくない、
という思いで、全身でライブを堪能した。

そして、私が千里さんの歌を初めて生で聞いた、
千里さんがかつてラジオ番組を持っていらした、
また、日本で初めて、外国に港を開いた横浜での
ライブは、私には単なる偶然には思えなかった。

外国にお住まいのお二人が開かれたライブは、
私に、外国との新しいつながりの道が、私の
人生の先にもあることを教えてくれた気がした。

(ありがとうございます…英語を、そして、日本の
古典をもっとしっかり学び、私らしく伝えていきます)

帰りの電車。その日は英語の勉強を休もうか、と
思った私の目には、NHKの英語講座の広告が
飛び込んできた。
(…そうね、今日もいつも通り勉強しないと)

夕食後、いつものようにテキストを広げた。
感謝と、まだ満足できるレベルではない、更に
上を目指さねば、という引き締まった思いを抱きながら。

千里さんは現在、ご自分のピアノトリオでのツアー真っ只中。
八神さんは、全国各地でのコンサートを敢行中。

ぜひ、多くの方に、お二人の素敵な姿をご覧いただきたい。

-♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪-
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