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2015/12/30

稲垣潤一さん 『闇を叩く』 唯一無二の歌手「稲垣潤一」への道

稲垣潤一さんが今年発売されたご著書、
『闇を叩く』。

2013年秋発表の『ハコバン’70s』から改題され、
小学館文庫より発売された作品。ちなみに
この題をつけられたのは、稲垣さんの大ファンを
公言される、芥川賞作家・西村賢太さん。

内容に変更がある、と聞き、どこが変わったのか
確認するため、2冊を上下に並べて読む。当然
移動中にはこの方式では読めず、自宅で、
仕事のない日などにしか読めない。しかもどこが
違うのか見比べてメモを取りつつ進めねばならず、
先日、ようやく読み終えた。

改変が多かったのは、終盤の第10章以降。
書き加えられたエピソードが多い。また、全体に、
曲名などの注がついた。

新たに足された部分を中心に見ていくと、
(唯一無二の声を持ち、ドラムを叩きながら歌う、
叩き語りの歌手・「稲垣潤一」がこうして
出来上がっていった…)
ことが、ありありと浮かび上がる。特に、デビューに
つながったお店、スコッチバンクでのAORとの出会いは、
なぜ、ハードロックを好んでいらしたはずの
稲垣さんが、ビリー・ジョエルなどを歌われるように
なったのか、すんなりと理解できる材料だった。

また稲垣さんの歌を聞くとき、こういったエピソードを
思い出すことになるのだろう。

そして、個人的には(前作の『ハコバン’70s』の時も
感じたのだが)、稲垣さんを頭ごなしに否定した、
かつての恩師たちに腹が立った。

私も人を教え、育てる仕事をしており、その中で
教え子たちの夢を聞くことも多い。そういう時には、
私なりに、
「その仕事なら、こういうことに気をつけて頑張ってね」
「こういうことに取り組んだらどう?」
などと、話をして応援している。今の時代を反映し、
国際的な夢を持つ子も多い。

彼らが大変な努力をすることと、良い環境を求める
ことはもちろん必要だが、それをわかった上で、
目の前の生徒たちの夢が叶うように、応援していたい。
今までもそうだったし、これからも、きっとそうするだろう。

だから、私の生まれる前、あずかり知らない所での
できごととはいえ、稲垣少年の夢を笑った教員はひどいと
思うし、世の中の教員や、教員を目指している人たち
には、半面教師にしていただきたい。

それにしても、稲垣さんのハコバン時代の仲間から、
稲垣さんも含め2名(文中では「柿原さん」)のプロが
出て、今も活躍されている…稲垣さんも含めた、
ハコバン時代の仲間の音楽性の高さと、音楽への
情熱を感じずにはいられない。やはり、この時代が
今の「稲垣潤一」を作ったのだ、と。

当時の音楽を知る方にも、70年代に憧れる方にも。
多くの方にこの本をぜひご覧いただきたい。
解説は、鈴木雅之さん。今年お二人は、「風街レジェンド2015」
2015/09/13記事)ライブで、同じステージに立たれた。
亡き大瀧詠一さんが惚れた声の、お二人の本での「共演」、
こちらもお楽しみに!

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コメント

何時も楽しく拝見させて頂いてます。
知りたいことがあったので質問させて
いただきます。

闇を叩くの中の柿原さんはプロになられて
実際は何というお名前ですか?

お忙しいと思いますが教えて頂けると
ありがたいです。

投稿: MARIA | 2016/02/08 07:49

>MARIA様

こんにちは、いつもご覧くださって
いるのですね。コメントも
ありがとうございます。

今回記事を書いた時、「柿原さん」の
ご本名を出すかどうか悩みました。

稲垣さんがご本名を出されていない以上、
勝手に私が書いて良いものか…と。

榊原光裕さん、だそうです。
http://www.mars.dti.ne.jp/~gow/mits/

ただ、ご本名は知ったとしても、
あくまでも小説は「柿原さん」として
楽しみたいですね。それが稲垣さんの
お気持ちに沿うのではないかと
思っています。

またいつでもお立ち寄りくださいね。

投稿: つきのみどり | 2016/02/08 18:24

こんばんは。お忙しい中お答えくださって
ありがとうございます。やっとすっとしました(^^♪

同じバンドでこのようにレベルの高い方と
組んでおられたのですね。

いつもライブレポも楽しく拝見しています。
目黒パーシモンも読ませていただきました。
これからも宜しくお願いします。

投稿: MARIA | 2016/02/23 18:31

>MARIA様

書き込みありがとうございました。
稲垣さんのアマチュア時代のバンドの
皆さんは、技術が素晴らしかったのだと
思います。
それが現在につながる土台なのですね。

こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね。

投稿: つきのみどり | 2016/02/23 22:15

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