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2017/03/12

伯母の思い出 あたたかく、的確なまなざし

伯母が先月、他界した。


この伯母の夫に当たる伯父は2006年に他界しており、
その際、思い出をblogに綴った(2006/11/20記事)。

その後10年、伯母は伯父亡き後、よく頑張って、
一人の時間を過ごしたと思う。
伯母の逝去で、二人の間の子ども(つまり、私の
いとこ)は、両親がこの世からいなくなって
しまったことになる。普段ほとんど行き来のない
親戚ではあるのだが、いとこたちは不安定に
なったりしないか、ひそかに案じている。

亡くなった伯母は、伯父と同様に教員だった。
ただし、伯母は出産後ほどなく退職し、
その後は自宅で塾を開いていた。

小学生の頃などに時折遊びに行くと、笑顔で
出迎えてくれ、近所の伯母のお気に入りの
お店から、食べきれないほど出前を取って
くれたことが、今なお忘れられない。

伯母との思い出で、私の生き方に影響している
ことが、二つある。

一つ目。私は高校生以降、新聞に投稿をするように
なった。もちろんボツになったものも多くあるが、
採用されたものもいくつかある。

投稿は採用が決定すると、事前に新聞社の方から
ご連絡があり、いつ掲載になるのか教えていただける。
ただし、レイアウトの位置までは教えていただけない。

大学生か、院生の時だったかと思う。私の投稿が
載る予定の日。嬉しさと共に起き、配達された
新聞を急いで取りに行き、心躍らせながらページをめくる。

(…えっ!)
その日はなんと、投稿のトップに私の意見が掲載された。
「見て、一番上に載っている!!」
時事問題に関しての、若者の意見ということで
その位置になったのだろう。驚きと嬉しさがないまぜに
なった気持ちで支度し、大学へ向かった。

帰宅して、意外なことに驚いた。
この伯母から午前中に電話があった。留守電にメッセージが
残されていた。
「みどりさん、すごいわねー。新聞見ましたよ。
おめでとうございます。」
伯父がいち早く気付いてくれたのだという。

お礼のお電話を差し上げつつ、普段あまり親しく話す
ことがなかった伯父と伯母の賛辞に、照れ臭くも
誇らしい気持ちになったことを強く覚えている。
そして同時に、思いがけないところから、思いがけない
賛辞をいただけるのが新聞の投稿掲載なのだと
気付かされた。

二つ目の話は、直接ではなく、母から聞いたこと。
伯母の教員在職中は産休・育休も確立しておらず、
夏休みに子どもたちを産み、9月に仕事に復帰
したのだという。

教員は民間の会社の方に比べれば働きやすいと
思うが、それでも、昔から働きやすかったわけでは
なく、伯母たちやそのほか多くの方のご苦労と
ご尽力があったと、改めて思い知らされた。

今、教員となった私は、教え子たちに投書欄を
読んだ上で、投稿を課題とすることがある
(いきなり投書させるのではなく、私が一度
添削している。ただし、添削のポリシーとして、
本人の言葉遣いや主張を変えることはしていない)。

投書欄は一般の方の文章で読みやすく、
最近の時事問題や気になる話題について
掲載されるので、関心も持ちやすい。
小学生の時にこのことに気付いた私は、
それ以来ずっと投書欄を楽しみにしている。

教え子の投書が掲載されると、「周囲の方の
ご反応はどうでしたか」と必ず聞くようにしている。

すると、
「友人のおばあちゃんが、孫の友人とは知らずに
読んで、若いのに感心だね、と言って友人に
見せてくれたそうです。友人もおばあちゃんも
とても驚いたと言っていました。」

「同級生のお母さんが気付いて、友人たちに
知らせてくれたそうです。」

など、本人にも思いがけない反応が多くある。私も、
そういう話を聞けるのがとても楽しい。これは、
あの日の伯母の反応がなければ、
思いつかなかったこと。

いつまでも子どもたちを指導するのが好きだった、
伯母。わが子を優秀に育て上げ、そして、
多くの近所の教え子たちにも良い指導で慕われた。
 
その伯母のあたたかく、的確なまなざしを受けた
ことと、教員として仕事ができることに感謝を忘れずに、
これからも私は自分なりに頑張りたい。

伯母に感謝を込めて、そして、努力を誓って、お別れを
伝えてきた。

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