« 【速報】稲垣潤一さんコンセプトライブ観覧 | トップページ | 持っているものを、多くの方のためにも生かす 2018年1月の思い »

2017/12/30

稲垣潤一さん REALISTIC LIVE 2017 AUTUMN 深海の底に当たる光

10/26、稲垣潤一さんのJCB Presents REALISTIC
JUNICHI INAGAKI LIVE 2017AUTUMNを
Blue Note Tokyoで観覧した。

Blog171230a



昨年から始まった試み。昨年はデビューから
3作目までのアルバムから、普段歌われない曲を
中心にライブが行われた。私は、昨年はまったく
都合がつかず、今年初めての観覧。今年は
数都市で開催され、東京がこのツアーのラストだった。

今年は1984年の「Personally」、1985年の「NO STRINGS」、
そして1986年の「REALISTIC」と、4作目から6作目までの
アルバムから、普段歌われない曲を中心に歌われる、と
いうことだけが分かっていた。私は「REALISTIC」から
リアルタイムで聞き始めたので、どうしても行きたかった。

幸い、仕事後に駆けつけ、1部なら見られる日があることに
気づく。表参道駅で降り、会場へと、華やかなショーウインドーの
前をひたすらすり抜けて歩いた。

重厚なドアを開けて、階段を降りる。落ち着いたロビーで
受付を済ませ、コートなどを預ける。ワクワクした気持ちが
高まるのを自分でも感じながら、席に案内していただく。

思いがけずステージに近い席で嬉しい。ステージを囲むように、
椅子やソファーの座席が配置されている。全国各地から
ファンが来られているようだった。

仕事後でおなかも空いているし、せっかく来たのだから、と
クラムチャウダーとピザを注文。スタッフの方が手際よく
注文を受け、観客の邪魔にならぬよう動かれる。さほど
時間がかからずに注文の品が揃い、おいしくいただいて
いるうちに、18:30、開演時間となった。

Blog171230b

(稲垣さん達は、どこから出ていらっしゃるのだろう…)
ステージを眺めつつ、そう思っていたら、客席後方から、
稲垣さんとサポートメンバーの皆さんがご登場!
客席の間を通られて、ステージに上がられた。
(そういう構造なのね…)

初めてのお店、驚いているうちに、1曲目、
「ジェラシーズ・ナイト」のイントロが聞こえてきた。
「時を止めた涙」、「愛は腕の中で」と歌われて、
最初のMC。

「こんばんは、JCB Presents REALISTIC JUNICHI INAGAKI
LIVE 2017AUTUMN TOURへようこそ…」
1984年の「Personally」、1985年の「NO STRINGS」、そして
1986年の「REALISTIC」、とお話がある。
(ちなみに、オリコンのアルバムチャートで、稲垣さんが
初めて1位を獲得なさったのが、「REALISTIC」。記録に
詳しい方、長年のファンの間ではおなじみの話だろう)

稲垣さんはじめ、皆さん椅子に座られ、「誰(た)がために…」、
「風になりたい夜」、「もう一度熱く」と歌われる。渡部さんの
コーラス、塩入さんのピアノが美しく客席に響く。岡沢さん、
格さんも今日も熱く、かつ冷静に演奏されている。

ライブに向けて、私は、文字通りこの3枚のアルバムを
ひたすら聞き直していた。ファンになりたての時期、
多感な思春期に出合った、私にとっても大事なアルバムたち。
「風になりたい夜」を聞いているとき、ふと、不思議な感覚が
胸の底から沸き上がった。

中学生の私にとって、この曲は難しく、大人の孤独な
世界を感じさせた。いろいろ人生経験を積んだ、今の心で
聞くと、もちろんその孤独は感じつつも、何というか、
手放したものへの悲しみや、過去への愛おしさなどが、
思いがけず迫ってきた。これは、同じアルバムに
収められている、よくライブで聞く曲では感じないことだった。
(自由と引き換えにした…誰しも、こんな悲しみがあるのかも
しれない)

曲の間のMCでは、当時の世相やヒットチャートの話をして
くださる、稲垣さん。
1984年のロサンゼルス五輪、山下泰裕さん(柔道)や
森末慎二さん(体操)の、カール・ルイス(陸上)の金メダル、
1985年はレコード大賞が中森明菜さんの「ミ・アモーレ」だった、
小林明子さんの「恋におちて-Fall in Love-」の
レコーディングの話…多くの方が、当時のご自分と
できごとや流行を重ね合わせて聞いていたのではないだろうか。

ロサンゼルス五輪、その4年前はモスクワ五輪で、
東西冷戦の真っただ中、それぞれ敵対国が参加しない五輪だった。
世界最高レベルの戦いに、生まれた国が開催国の敵だから、という
理由で参加できない。モスクワの時にアスリートの悔し涙を見て、
今度は、参加していない国の選手たちの涙を思った。
(こんなことなら、超大国で五輪なんか開かねば良いのに)
そう思ったことは、今も忘れない。

冷戦がなくなった今、五輪は世界中からアスリートが
集まる大会になった。それは喜ばしいことだけれど、
難民選手団で参加する方もいる。本当に平和の祭典に
なるのは、いつの日か、と思う。

個人的に面白かったのは、禁煙パイポ登場、という話だった。
今から30年以上前だが、既にもう禁煙、という流れが
起こりつつあったのかな、と感じた。

再びライブに戻る。「愛のスーパー・マジック」、
「恋のプラネット・サーカス」。「恋の…」は、まさかライブで
聞けるとは思わなかった曲。アルバムとは違い、
今の稲垣さんの声で聴けるのは新鮮!

客席ではちらほら立つ人も。しばらくして、これまた、
他の観客の邪魔にならぬよう、スタッフの方が
別スペースへ誘導される。

メンバー紹介では、80年代を中心に、皆さんが
ご自身の思い出をそれぞれ語ってくださった。

塩入俊哉さん(pf&key)
渡部沙智子さん(cho)
岡沢茂さん(b)
渡辺格さん(g)

スタジオミュージシャンでお忙しかった岡沢さん、
宝塚大好き少女でいらした渡部さん、アメリカの
ナッシュビルに9回も今までいらした格さん…
塩入さんが西城秀樹さんのバンドで「夜のヒットスタジオ」に
出演された時に、稲垣さん(とバンドの皆さん)がリハーサルを
なさると、スタジオ中が聞き入っていた、という内容のお話が
心に残った。

稲垣さんが、ハコバン時代のように、「では、『Jのジョノカ』です」と
お茶目に曲紹介をされ、「Jの彼女」。「The Rule of Love
-Baby, take a chance on me-」、初めてライブで聞く、これも
また嬉しい!この曲でライブ終了。

もちろん、すぐにアンコールに応えてくださる。塩入さんと
お二人でいらしたので、
(きっと、あの曲…)
予想通り、「Blue Flame」で、19:50にライブは終了した。
このライブのために、当日は同名のスペシャルカクテルも
用意されていた。ピアノだけで歌われたこの曲、胸にじん、と
染み入った。

短いけれども、普段のステージでは聞けない曲が並んだ構成。
「風になりたい夜」で私が感じたように、生で聞くからこそ、
心の奥底に忘れていた気持ちや、今だからこそ分かる歌の
世界が、目の前に浮かび上がった。そして、今が落ち着いて
いるからこそ、過去も冷静に聞けるのだろうとも感じた。

「コンセプトライブは、今後もまたやっていきます」
という意味のことを、アンコールでおっしゃった稲垣さん。
通常のライブとはまた違うので、稲垣さんもサポートの
皆さんも大変でいらっしゃると思う。でも、単に懐古趣味的に
扱うのではなく、いろいろ経た心と耳で感じるからこそ、この
ライブの醍醐味があるのだろう。

それは、観客だけではなく、稲垣さんにとっても同じような
ことなのかもしれない。

思いがけないことで、心が揺さぶられた時間だった。
(…さあ、明日からも頑張りましょう!稲垣さん、皆さん、
ありがとうございました)
懐かしいものとの思いがけない再会が、この先も、
待っているのかもしれない。良い、嬉しい再会でありたい、
そんな思いを抱いて、来た道を戻っていった私だった。

-♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪--♪-
【人気ブログランキング】参加しました。
あつかましいのですが、
よろしければクリックお願いします。


|

« 【速報】稲垣潤一さんコンセプトライブ観覧 | トップページ | 持っているものを、多くの方のためにも生かす 2018年1月の思い »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 稲垣潤一さん REALISTIC LIVE 2017 AUTUMN 深海の底に当たる光:

« 【速報】稲垣潤一さんコンセプトライブ観覧 | トップページ | 持っているものを、多くの方のためにも生かす 2018年1月の思い »